Memoria:19 一人離れた友の心は遠く、見えないまま
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「ようやくお出ましのようですね」
「下で野垂れ死ぬかと思ったがそれなりに実力はあるようだな、貴様たちの大切なお友達ならあそこにいるぜ」
フェンデル兵の目線の先には彼らと同じ軍服を纏った女性の姿が、彼女がストラタの密偵なのだろう
「さて始めるか、せいぜい楽しませてくれよ。俺の銃の威力は半端じゃないぜ」
「御託は結構、あなたはこの双剣の前に散る運命なのですから」
「ほざけ!」
「衝皇震!そこを動くな!幻魔衝裂破!」
「スカーレット!惑え!見切れはしまい!クロスミラージュ!」
ドラグーンと呼ばれる兵士達がこちらに銃を構え、弾丸を打ち出すもアスベルはそれを回避し抜刀術で応戦する
その背後から援護射撃でヒューバートがドラグーンを相手する
「水蛇刀!いくわよ!」
「足下注意です!飛燕…流舞!羽根よ、舞い続けて!」
シェリアの投剣技で怯んだドラグーンへとラティアが舞刀技で追撃、四人のドラグーンはラティア達の技の前に立ち行かず倒れ、残るはジェネラル一人
銃兵は数あるからこそ威力を発揮するが一人ではその威力も発揮出来ない
「はっ!くらえっ!逃がすか!決めさせてもらう!詰めが甘かったな」
「ば、馬鹿な……こんな筈は……!」
「さあ決着はつきました、我々は戻るとしましょう」
「……そう言えば、ぼくたちが勝った場合にどうするか決めていませんでしたね
せっかくですから、そこの方の身柄を解放していただきましょうか。そこの方、あなたはもう自由の身になったようですよ、ぼくたちと一緒に来ませんか?」
「くそ、こうなったら!」
「何をするんですかっ?約束と違いますよ!」
「五月蝿い!」
密偵を渡す訳には行かないと意地をかけ、勝負がついたと言うのに兵士は女性へと銃口を向ける
慌てるラティアとは裏腹にマリクは冷静にその行動を制止しようとする、その言葉はまるで兵士を気にかけている様でもあった
「やめろ、決着がついた後で再び武器を構えるのはここの掟に反する、そんな事をすると……」
「もう遅いようですよ」
「え…?」
何が遅いのかと思っていると上空から音もなく黒衣のマントを被り、素性が分からない人物は一瞬の内に兵士を床に伏せてしまった
目を疑う程に卓越した身のこなしに驚いているとその人物はライオットピークの番人と言われるこの地を目指す者達の目標となる人物だと言う
「あの男はここの掟を破った、ゆえに制裁を加えられたのだ」
「ぼくたちには何も非はありません、安心して戻れますよ」
「お手数をおかけして申し訳ありません」
「さっそくで申し訳ありませんが、フェンデルへ渡れるよう準備していただけますか」
「わかりました、準備が整ったらフェンデル船の所までお越しください」
黒衣の番人はヒューバートが言う様にラティア達には何の危害も加えずに受付まで戻る事が出来た
最初に来た停泊場所に戻ると女性密偵はフェンデルへと案内する為に船へと乗り込み、その後をシェリア達も追うがアスベルは一人物思いに耽っていた
―ライオットピーク……強い者はより強い者と戦う事で高みを目指す、か……
「アスベル、どうかしたの?」
「何か考え事ですか?」
「いやどうもしない、それじゃ船に乗るか」
ソフィとラティアに呼ばれ、アスベルも遅れて船内へ乗り込み、フェンデルへと出航したのだった
一人離れた友の心は遠く、見えないまま
(遠くにありて何思う?)
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