Memoria:17 手中のジャックに垣間見えるは
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「お怪我はありませんか?」
「た、助かった……ありがとうございました」
「いえ……でもどうしてこんな事に?」
「あの、それは……」
「大輝石と関係あるんでしょ?」
「あの、えっと……」
青年に問いただすものの機密事項なのか彼は逃げる様にその場を去って行ってしまい、有効な情報を増やす事は出来なかった
だが情報を増やす手はまだ残っている、先程自分達が膝をつかせたままのならず者に聞けば良い
「大輝石の何かを知っているようだな?」
「知らねえな……」
「お前の目的がどうだろうとオレたちには関係ない」
「……んあ?」
「どうせくだらない悪巧みでもしていたのだろう」
「…………」
「話してくれるだろう?」
「誰が話すかよ!」
「ふっ……」
最終勧告を無視し黙秘を取ったならず者へと拳を鳴らすマリクと何故かソフィがならず者へと詰め寄り…
「大輝石の様子がおもわしくなかったから、輝石を求めていたとはな……」
ならず者から暴力的な手段で大輝石の事を問いただしたアスベル達は宿屋へと場所を変え、大輝石をどうするかで悩んでいた
「しかし原因がわかった所で一体どうしたらいいのだ……」
「これ持ってって大統領に見せてごらんよ」
「これは……大輝石の絵か?」
「大輝石の事で悩んでるなら、詳しい仲間がいるから見てあげますよって」
「詳しい仲間って?」
座っていた椅子と一緒に備え付けられていた丸机で大輝石の絵を書いていたパスカルがシェリアの問いに挙手した
技術的な知識が必要となる大輝石がわかるのかという問いには前に文献で少し見た事があるから、少し分かると彼女は答えた
「……パスカルって何でも知ってるのね」
「以前の地下遺跡の時もそうですが、本当に博識ですよね…」
「へへ……なんでも知りたくなっちゃう性分なんだよね~まあだめもとで見せておいでよ」
「わかった、パスカルの提案に賭けてみる事にする、ありがとう」
「ん!」
パスカルが描いた大輝石の説明図を手にアスベルは再び大統領府へと一人向かって行った
良い解決方法は見つかったかと聞く大統領へと大輝石の不調は自分達が何か手伝えるかもしれないと訴え、パスカルの描いた説明図を手渡した
「こちらの絵をご覧下さい、これを描いたのは私の仲間です。彼女は大輝石に関しての知識を持っています、彼女が言うには自分が大輝石を見てもいいと……」
「なるほど……君はとんでもない切り札を手の内に持っていたわけだ、どこまで調べたのかわからないが我が国の大輝石は確かにこのところ調子が悪い
研究者を送り調査させたところ、根元部分からアンマルチア族の遺構が見つかった」
「アンマルチア族……!」
「ここまでは知らなかったか、そうだ、世界各地に遺跡を残している謎の集団だよ。遺構が大輝石と関係があるのかどうか定かではないが、その可能性もあるそうだ
私が君にここまで話すのは君の仲間の知識に関心を持ったからだよ、残念ながら我が国の研究者はアンマルチア族に関する知識をあまり持ち合わせていない
君の仲間に大輝石を調査してもらうのはいい考えかもしれない」
「では調査を請け負う事でヒューバートの件を考え直していただけますか?」
「調査するだけでは駄目だ、不調の原因を取り除かない事には」
「……わかりました、とにかく仲間を連れて行ってみます」
ストラタの大輝石があるのはこの街から西にある砂漠の遺跡の中だという、この国では大輝石は一般人には近寄せられない様にしているという事で身分証を手渡された
大統領から大輝石を任せられたアスベルは早速宿屋へ向かおうとしたが、ラティア達はすでに大統領府に集まっており手間が省けた
「どうだった?」
「パスカルの絵を見せたら大統領が関心を持ってくれた、これからすぐに大輝石の調査に行く事になった」
「よかった~」
「パスカルのお陰でなんとか首がつながった感じだ、本当にありがとう」
「いいよいいよ、あたしだってストラタの大輝石が見られるの楽しみだしね。で、大輝石はどこに?」
「西の砂漠にある遺跡の中らしい」
「よし、行ってみるか」
「善は急げ、ですね」
手中のジャックに垣間見えるは
(想天と言う名の切れ味に光る一端)