Memoria:2 幼き胸に刻みし友愛の証
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アストンの後を追い、東ラント街道へ向かうとそこには亀車の周りを取り囲むプレアリーイーグルに苦戦している様子の大人達
先陣を切っていたアストンがラティア達に気付くとその顔色は焦りを更に増加させた
「お前達……!危険だ!近付いてはいかん!」
「いいから任せて!よーし、一頭をこっちに引き付けて……」
「うわあ!こっち来る!」
「アスベル!ヒューバート!」
プレアリーイーグル目掛けて放った小石でアスベルの思惑通り、一頭は亀車から自分達に意識を変えた様だ
「ラティア、シェリア、亀車を頼む!」
「う、うん!行きましょう、ラティア」
「どうかお気をつけて下さいませ…!」
「今のうちに逃げて下さい!こっちです!」
「怪我を為さった方はゆっくりで大丈夫ですっ」
「よし、来いっ!」
戦えない彼女達を比較的安全な役割を与え、その場に残ったアスベル、ヒューバート、ソフィは目の前のプレアリーイーグルへ各々の武器を振るい、何とか撃退する
時を同じくして、戦い終わったアストンに心配しての説教にソフィの件、そして亀車の中のリチャードという人物に釘を刺され、アストンは案内に場を後に
「アスベル!怪我しなかった?」
「ヒューバート様もソフィも大丈夫でしたか?」
「平気…ラティアは?」
「はい、平気ですよ」
「これくらい、なんともないって」
「リチャードって人、亀車の中にいたのかな、結局全然顔を出さなかったね」
「王都の方ですから、そう簡単に顔をお見せ下さらないのかもしれませんね」
「客間か……」
「兄さん、まさか」
「ああ、そのまさかさ。そのリチャードって奴にこっちから会いに行こうぜ」
「だめだよ、父さんに見つかったら、きっともその凄く叱られる」
まだ親の言う事を律儀に聞くヒューバートの説得にも一度こうなったら聞く耳を持たないアスベルは大丈夫と押し通す
一抹の不安を胸に屋敷へ戻ってみると庭側に位置する客室の扉には確かに人影がある、庭側だと誰かに見られる可能性があるので影側の窓から侵入を試みる
「だ……誰だ?」
「ちょっと入らせてもらうぜ」
「キャッ!!いった~い、ラティアも気をつけて」
「は、はい…ひゃあっ」
「ラティア!大丈夫…ってソフィ…」
「?」
少女達の背丈では高過ぎたのかシェリアから続き、ラティアも敷居に躓き、転倒するかと思いきやソフィがラティアを抱きとめていた
年頃、そして思いを寄せるアスベルにとっては自分が助けたかった気持ちがあったらしい、それを知らないソフィが首を傾げていると目の前の少年が同じ言葉を繰り返した
「君たち、誰なんだ?」
「俺はアスベル・ラント、ここの領主の息子さ。お前が王都から来たリチャードって奴か
なあ外へ遊びに行こうぜ、お前ラントは初めてだろ?色々案内してやるよ」
「放っておいてくれないか、僕はここがいいんだ」
「こんな暗い部屋にひとりでいたら気持ちまで暗くなっちゃうぞ?だからさ、な?」
「アスベル様、無理強いは…」
「しつこいな、君は……僕に取り入れようとしても無駄だ」
「なんだと?」
「どうせ僕の歓心を買って、利用しようと思っているんだろう
いつもそうだ、僕に近付いてくるのはそんな奴等ばかりだ、もしくは……」
「リチャード様」
刺々しく、他人を寄せ付けようとしない言葉の裏に悲しげな感情が隠されている様な気がラティアはふと思った
今まで心が開ける様な存在がいなかったのだろうか、彼が言葉を続けようとした瞬間、室外から貴族の出で立ちの男が入室してきた
「ビアス」
「剣術の稽古の時間です、そろそろお仕度を」
「……今日はいい、気分が優れないんだ」
「そのような気まぐれはいけません、一日でも休んでしまうと腕がなまります
君は領主の息子か、なぜこの部屋にいる、出て行きたまえ」
「気分が良くないのに無理をさせるなよ」
「こちらの事には口を挟まないでもらいたい、身分をわきまえよ」
「剣の稽古なら俺が相手する」
「君……」
「アスベル様…!」
「……面白い、どういう結末になっても後悔しないように
本当にその覚悟があるのなら表へ来なさい、いいですね」
自分を庇う様に放った言葉にリチャードは驚く、狼狽えるラティアの言葉にもアスベルは返事をせずに出て行ったビアスの背を睨む様に見つめていた
準備を終え、庭に出て来たアスベルにビアスはその顔に浮かべた笑みを嫌味を含めたものに変えた
先陣を切っていたアストンがラティア達に気付くとその顔色は焦りを更に増加させた
「お前達……!危険だ!近付いてはいかん!」
「いいから任せて!よーし、一頭をこっちに引き付けて……」
「うわあ!こっち来る!」
「アスベル!ヒューバート!」
プレアリーイーグル目掛けて放った小石でアスベルの思惑通り、一頭は亀車から自分達に意識を変えた様だ
「ラティア、シェリア、亀車を頼む!」
「う、うん!行きましょう、ラティア」
「どうかお気をつけて下さいませ…!」
「今のうちに逃げて下さい!こっちです!」
「怪我を為さった方はゆっくりで大丈夫ですっ」
「よし、来いっ!」
戦えない彼女達を比較的安全な役割を与え、その場に残ったアスベル、ヒューバート、ソフィは目の前のプレアリーイーグルへ各々の武器を振るい、何とか撃退する
時を同じくして、戦い終わったアストンに心配しての説教にソフィの件、そして亀車の中のリチャードという人物に釘を刺され、アストンは案内に場を後に
「アスベル!怪我しなかった?」
「ヒューバート様もソフィも大丈夫でしたか?」
「平気…ラティアは?」
「はい、平気ですよ」
「これくらい、なんともないって」
「リチャードって人、亀車の中にいたのかな、結局全然顔を出さなかったね」
「王都の方ですから、そう簡単に顔をお見せ下さらないのかもしれませんね」
「客間か……」
「兄さん、まさか」
「ああ、そのまさかさ。そのリチャードって奴にこっちから会いに行こうぜ」
「だめだよ、父さんに見つかったら、きっともその凄く叱られる」
まだ親の言う事を律儀に聞くヒューバートの説得にも一度こうなったら聞く耳を持たないアスベルは大丈夫と押し通す
一抹の不安を胸に屋敷へ戻ってみると庭側に位置する客室の扉には確かに人影がある、庭側だと誰かに見られる可能性があるので影側の窓から侵入を試みる
「だ……誰だ?」
「ちょっと入らせてもらうぜ」
「キャッ!!いった~い、ラティアも気をつけて」
「は、はい…ひゃあっ」
「ラティア!大丈夫…ってソフィ…」
「?」
少女達の背丈では高過ぎたのかシェリアから続き、ラティアも敷居に躓き、転倒するかと思いきやソフィがラティアを抱きとめていた
年頃、そして思いを寄せるアスベルにとっては自分が助けたかった気持ちがあったらしい、それを知らないソフィが首を傾げていると目の前の少年が同じ言葉を繰り返した
「君たち、誰なんだ?」
「俺はアスベル・ラント、ここの領主の息子さ。お前が王都から来たリチャードって奴か
なあ外へ遊びに行こうぜ、お前ラントは初めてだろ?色々案内してやるよ」
「放っておいてくれないか、僕はここがいいんだ」
「こんな暗い部屋にひとりでいたら気持ちまで暗くなっちゃうぞ?だからさ、な?」
「アスベル様、無理強いは…」
「しつこいな、君は……僕に取り入れようとしても無駄だ」
「なんだと?」
「どうせ僕の歓心を買って、利用しようと思っているんだろう
いつもそうだ、僕に近付いてくるのはそんな奴等ばかりだ、もしくは……」
「リチャード様」
刺々しく、他人を寄せ付けようとしない言葉の裏に悲しげな感情が隠されている様な気がラティアはふと思った
今まで心が開ける様な存在がいなかったのだろうか、彼が言葉を続けようとした瞬間、室外から貴族の出で立ちの男が入室してきた
「ビアス」
「剣術の稽古の時間です、そろそろお仕度を」
「……今日はいい、気分が優れないんだ」
「そのような気まぐれはいけません、一日でも休んでしまうと腕がなまります
君は領主の息子か、なぜこの部屋にいる、出て行きたまえ」
「気分が良くないのに無理をさせるなよ」
「こちらの事には口を挟まないでもらいたい、身分をわきまえよ」
「剣の稽古なら俺が相手する」
「君……」
「アスベル様…!」
「……面白い、どういう結末になっても後悔しないように
本当にその覚悟があるのなら表へ来なさい、いいですね」
自分を庇う様に放った言葉にリチャードは驚く、狼狽えるラティアの言葉にもアスベルは返事をせずに出て行ったビアスの背を睨む様に見つめていた
準備を終え、庭に出て来たアスベルにビアスはその顔に浮かべた笑みを嫌味を含めたものに変えた