Memoria:14 綻んだ距離に紫立った花弁で埋めて
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仲裁に入ろうとしたパスカルの言葉をその気迫で吹き飛ばしたアスベルとシェリアに前例を見たマリクと成り行きを見守っているソフィは口を挟まない
はらはらと二人の会話の間…一応彼女もアスベルの怒りの原因なのだが、気が強く楯突けずにいるラティアは黙り込んでしまった
「だいたい再会してからずっとよそよそしい態度で……」
「……アスベルが悪いんだから、全部アスベルが悪いんだから!」
「シェリア、様…」
「いつだって勝手にいなくなって……、……どうして七年間、一度も帰って来てくれなかったの!
ラティアと一緒に待ってたのに……ずっと待ってたのに……あんな状態のラティアを独りぼっちにさせて…」
ぽろぽろと今まで気丈に振る舞い続けていたシェリアが初めて自分達の前で本音と共に涙を零し始めた
七年間溜め込んで来た誰にも打ち明けられずにいた想い、その蓋が開いた事により、それは止む事がない
「会いに行きたかった……でも迷惑なんじゃないかって、ラティアはそう思っても会いに行けないのに私だけ…そう思ったら……行けなくて……」
「ごめん……、……騎士になるまでは帰れない、そう思ってて……」
「私も…ごめんなさい…私のせいでシェリア様に重荷を背負わせてしまって、それを知らずに…ずっと溜め込ませてしまっていたなんて…」
「いいねぇ、幼なじみ」
「だな」
「からかわないで!アスベルみたいなラティアを七年間も放っておく様な薄情な奴、どうでもいいんだから!」
外野のマリクとパスカルに間を茶化され、涙を貯めた赤い顔のままのシェリアはアスベルとラティアからそっぽを向く
気まずい雰囲気が漂うかと思えば、そっぽを向かれた彼は不意に笑みを零したものでラティアは不思議そうに彼を見上げた
「ぷっ……そうそう、シェリアはこうでなくちゃな」
「そう、ですね…いつも明るくて気丈…それでこそシェリア様ですよね」
「そ、それでこそって……な、な、な……」
「い~んじゃない、シェリア」
「肩の力を抜いてもいい頃だという事だな」
「シェリア様が昔通りで安心しました、それが何よりも嬉しいです」
「ラティア…、っ…」
無理に大人になろうとしていたそっけない態度から自然体に戻ったシェリアへ笑顔を浮かべたラティアに言われた本人は恥ずかしくて思わず抱きついてしまう
抱きつかれたもののどうすればいいか分からないであたふたするラティアにアスベルは照れた様子で辿々しく言葉をかける
「それに……うまく言えないが……その……なんだ……無事で……よかったよ」
「ええ、アスベル様たちのおかげで私もシェリア様も無事です」
「…何だかラティアにだけ言っている様に聞こえるのだけど?」
「そ、そんな事ない!」
「けんか、終わった?」
「けんか……ああ、うん終わった。なあシェリア、ラティア」
「え?……ええ、終わったわ」
「はい、これで仲直りですっ」
「じゃあ……ともだち?」
「ああ」
「……ええ」
「はい」
「じゃあ友情の誓い……」
三人の自分の問いかけへの答えを聞き、ラティアの手を挟む形でアスベルとシェリアの手をソフィは組ませた
七年前よりも女性らしく柔らかくか細くなった手、男性らしく頼もしく大きくなった手は何処か照れ臭くて…三人は照れ笑いを浮かべてしまう
はらはらと二人の会話の間…一応彼女もアスベルの怒りの原因なのだが、気が強く楯突けずにいるラティアは黙り込んでしまった
「だいたい再会してからずっとよそよそしい態度で……」
「……アスベルが悪いんだから、全部アスベルが悪いんだから!」
「シェリア、様…」
「いつだって勝手にいなくなって……、……どうして七年間、一度も帰って来てくれなかったの!
ラティアと一緒に待ってたのに……ずっと待ってたのに……あんな状態のラティアを独りぼっちにさせて…」
ぽろぽろと今まで気丈に振る舞い続けていたシェリアが初めて自分達の前で本音と共に涙を零し始めた
七年間溜め込んで来た誰にも打ち明けられずにいた想い、その蓋が開いた事により、それは止む事がない
「会いに行きたかった……でも迷惑なんじゃないかって、ラティアはそう思っても会いに行けないのに私だけ…そう思ったら……行けなくて……」
「ごめん……、……騎士になるまでは帰れない、そう思ってて……」
「私も…ごめんなさい…私のせいでシェリア様に重荷を背負わせてしまって、それを知らずに…ずっと溜め込ませてしまっていたなんて…」
「いいねぇ、幼なじみ」
「だな」
「からかわないで!アスベルみたいなラティアを七年間も放っておく様な薄情な奴、どうでもいいんだから!」
外野のマリクとパスカルに間を茶化され、涙を貯めた赤い顔のままのシェリアはアスベルとラティアからそっぽを向く
気まずい雰囲気が漂うかと思えば、そっぽを向かれた彼は不意に笑みを零したものでラティアは不思議そうに彼を見上げた
「ぷっ……そうそう、シェリアはこうでなくちゃな」
「そう、ですね…いつも明るくて気丈…それでこそシェリア様ですよね」
「そ、それでこそって……な、な、な……」
「い~んじゃない、シェリア」
「肩の力を抜いてもいい頃だという事だな」
「シェリア様が昔通りで安心しました、それが何よりも嬉しいです」
「ラティア…、っ…」
無理に大人になろうとしていたそっけない態度から自然体に戻ったシェリアへ笑顔を浮かべたラティアに言われた本人は恥ずかしくて思わず抱きついてしまう
抱きつかれたもののどうすればいいか分からないであたふたするラティアにアスベルは照れた様子で辿々しく言葉をかける
「それに……うまく言えないが……その……なんだ……無事で……よかったよ」
「ええ、アスベル様たちのおかげで私もシェリア様も無事です」
「…何だかラティアにだけ言っている様に聞こえるのだけど?」
「そ、そんな事ない!」
「けんか、終わった?」
「けんか……ああ、うん終わった。なあシェリア、ラティア」
「え?……ええ、終わったわ」
「はい、これで仲直りですっ」
「じゃあ……ともだち?」
「ああ」
「……ええ」
「はい」
「じゃあ友情の誓い……」
三人の自分の問いかけへの答えを聞き、ラティアの手を挟む形でアスベルとシェリアの手をソフィは組ませた
七年前よりも女性らしく柔らかくか細くなった手、男性らしく頼もしく大きくなった手は何処か照れ臭くて…三人は照れ笑いを浮かべてしまう