Memoria:14 綻んだ距離に紫立った花弁で埋めて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「早くここから出て、みんなに知らせないと!」
「っ…」
「お願いっっ……!解けてっ!!」
アスベル達が駈けている西ラント街道のとある小屋、その中にラティアとシェリアは手足を紐で拘束され、放られていた
自分達が聞いた会話の内容、その主犯になりつつあったレイモンの有り様を知らずに必死に拘束を解こうとしていた中、不意にシェリアの拘束が解けた
「やった!ラティア、待ってね…今、解くから…」
「ありがとうございます、シェリア様っ急ぎましょう!」
「ええ!……開かないわ」
「やはり鍵が…」
「開けて!! 開けてちょうだい!」
「シェリア様、引いてください、私がやってみます…!、?!」
兵達に捕らえられる際、幸いにも武器を没収されていなかった事が吉となり、鍵がかかった扉に双刀を構える
だがシェリアの声、それか外で兵達が何かの細工をしたのか近距離…否これは扉の直ぐ先に魔物がいる様にうなり声が耳に響く
次の瞬間、扉はストラタ兵達に開かれ、二人は外に連れ出された
「あ…ラティア…っ」
「っ…下がっていて、下さい…私が…私がシェリア様を守ります…!」
「ラティア!シェリアーっ!」
「!アスベル様っ!」
恐がり、顔面蒼白になったシェリアを落ち着かせる様にラティアは彼女の手を取り、双刀を構えた
実戦経験が殆どないと言っても過言ではない自分がシェリアを守れるのかという不安の中に心の底で待っていた人の声を聞き、ラティアはその不安が軽くなった気がした
そんな二人から魔物達を自分達に引き付け、アスベル達は剣を取る
「渦巻くは紺青の誘い!メイルシュトローム!」
「凍牙、其は結集せし無限の刃! 氷刃、アイススパイン!」
「鷹爪襲撃!逃がさない!錬気、轟縮!」
「そこかっ!裂震虎砲!竜よ、駆けよ!」
先制攻撃が魔物の足を止めたおかげで難なく魔物達を倒し、阻む者がなくなったラティアとシェリアはアスベル達に駆け寄る
「ふ~間一髪だったね。ラティア、シェリア、大丈夫?」
「うん……ありがとう、みんな」
「皆さんが来てくれなかったら、私たちは…本当にありが……「どうして無茶な事をしたんだっ!」!」
何処か戦闘が終わった後から険しい顔つきのアスベルにそう怒鳴られ、ラティアとシェリアは身を縮ませてしまう
「あの、これには理由があって……」
「どうしてって……それは成り行きで……」
「理由がある!?成り行きで!?俺たちが間に合わなかったら、死んでいたかも知れないんだぞ!」
「私とラティアだって……好きで捕まったんじゃないわ!人の気も知らないで怒鳴らなくてもいいじゃない!」
「し、心配させる気も、無茶をしている気もなかったんです…!」
「まあまあ三人とも、無事だったんだから良かったじゃないさ」
「「良くない!」」
「あ、あう…」
「どれだけ心配したと思ってるんだ!」
「それはこっちの台詞よ!そもそもアスベルが心配でラティアと一緒に様子を見に行ったら、そこに……」
.