Memoria:1 箱庭に舞い降りた風花
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「シェリア様?」
「シェリア!具合はもういいのか?」
「あ、うん……大丈夫、ところでアストン様の用事は終わったのね、この子の事何かお話した?」
「ああ、俺が面倒を見る事にした」
「えええええっ!?」
「シ、シェリア様、そんな大声を出されると具合が…」
「う、うん…ありがとうラティア…面倒見るってどういう事なの?」
「だから、こいつの身元が分かるまで俺が責任を持つって事さ」
「い、一生分からなかったら?」
アスベルの爆発発言にラティアよりも驚くシェリアの言葉に全員の視線が彼に向かう
考える様に腕を組む彼は一寸間を置き、重い口を開く
「その時は……一生責任持つ!」
「一生って……」
「そんなのだめえ!だめったらだめ!絶対絶対だめ!」
「とにかく!もう決めたんだ!俺はこいつの面倒を見る!」
「アスベル様、本気、なんですね…」
「ああ!」
「シェリア、ラティア……こうなったら兄さんは絶対考えを変えないよ」
「しんっ……じられない……」
顔を俯かせ、少しの悲しさを浮かばせ呟くシェリアに不意に少女が近寄り、驚いてあげた頭を撫でる
「お前、俺たちと一緒にいろよ、心配するなって。きっとなんとかしてやるから!」
「うん、分かった」
「アスベル様、いつまでもお前って言うのはちょっと…」
「確かにそうだな、そうと決まったら先ずは名前を決めなくちゃな、そうだな……う~ん、タイガーフェスティバル!」
「っ?!」
「ばかーっ!なんで女の子にそんな変な名前つけるの!しんっじられない!」
「兄さんのセンスって一体……」
「こ、今回ばかりはお二人に同意せざるを…すいません…」
「そういうお前たちには何かいい考えがあるのか?」
「そんな……急に言われても……」
「花から取るのはどうかな、最初に会ったのも花畑だし」
少女の名前の提案に悩む中で発案したヒューバートの言葉にアスベルはシェリアにあげた花の名前を教えて貰い、再び考え込むと…
「よし決めた、こいつの名前はソフィにしよう!」
「ソフィ、か……呼びやすくていいかもね」
「うん、いい名前ね」
「ぴったりなお名前ですね」
「ソフィいいか?今からお前の名前はソフィだからな」
「ソフィ……」
「どうだ、気に入ったか?」
「わたしは……ソフィ……」
「ソフィ、改めてよろしくな」
少女改めソフィという名前を貰った事で一つの終止符と始まりが決まった、そんな時領主であるアストンが兵士を連れ、屋敷から飛び出していった
隠れていた為に彼の瞳には止まらなかった様で何事かと思っていると後から現れたフレデリックに聞くと客を乗せた亀車が予定時間を過ぎても到着しないので、何かあったのかと迎えに行ったらしい
「お客様って父さんの言ってた例の……?」
「よし、俺たちも様子を見に行こう」
「でも私たちが行ってもできる事なんてないんじゃない?」
「そんなの行ってみなくちゃ分かるもんか
客は王都から来るんだから、そっちへ行けばいいんだよな。よし、みんなすぐ出発だ!」
「ソフィ、私達も行きましょう?」
「うん…」
箱庭に舞い降りた風花
(まだ小さな蕾は小さな子供達の手で育み出す)