Memoria:12 降り積もった雪は解け、息吹返す
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
セルディックの討伐に成功し、足早にリチャードの戴冠式も無事に済まされ、ラティア達は休息にと与えられた城内の部屋で戦いの疲れを癒す
休息に身を置いていたラティア達とは逆にある事を聞きに行っていたアスベルも室内に戻って来たが、その顔色は晴れやかなものではなかった
「おかえり~捕虜になった人たちはどうにかなりそう?」
「…」
「だめ、だったの…?」
「リチャードに直接頼んでみれば……ってちょっと難しいな……向こうはもう陛下様だしね」
「アスベル様、陛下が玉座の間に至急来るようにとの仰せです」
「わかりました、すぐにお伺いします
捕虜の扱いに関する話かもしれない……行ってくる」
「…アスベル、アスベルとリチャードは友達…だからきっと分かってくれると思う…」
「ああ、ありがとうラティア」
「…行ってらっしゃい」
捕虜の中にはアスベルの騎士学校時代の恩師であるマリクがいる事もあり、どうにかしたいと思っていた中でのリチャードからの呼び出し
これを逃せば、陛下となった彼に容易く捕虜の件を願う事はないだろう、意を引き締め、アスベルはラティア達を部屋に残し、再び出て行った
「ラティア、アスベルとリチャード…だいじょうぶかな?」
「きっと大丈夫…二人とも友達、だから…」
「…ラティア、あなた変わったわね」
「?そう…かな…?」
「ええ、最初に目が覚めたばかりのあなたはその…自分の意志がない様に見えたから、心配だったの」
「…あのね、私、「今の私達の絆を作り上げよう」ってアスベルに言われたの…それまでは昔の私じゃないとシェリア達と一緒にいちゃダメって思ってた
だけど…過去の私じゃなくて、今の私でも一緒にいて良いんだって教えてもらったから…過去としてじゃなくて、今の自分の意志をちゃんと持って、皆と接したいって思ったの…」
「そう…外の世界はラティアにとって良い影響を与えたのね、良かった…」
「?シェリア…?」
自分が心配していたよりも彼女はとても強い、最初こそは虚ろに揺らぐ瞳だったが今はしっかりと未来を見据えた瞳を携えている
そしてラティアの自分達への気遣い、過去の彼女を求めていたばかりのシェリアの心も揺れ動かし、彼女のその気遣いへの謝罪と感謝を込め、目の前のラティアを抱き締めた
―ごめんなさい、ラティア、私も…あなたが決めた様にこれからは過去のあなたじゃなくて、今のあなたと接するから…
「じゃあラティアが変わったきっかけはアスベルなんだ!」
「うん…アスベルの言葉、今の私の支え…」
「ラティアにとってもアスベルにとってもお互い大切なんだ、何か恋人みたいだね~」
「!ラティアはアスベルにはあげません!」
「わわっシェリア、どうしたの?」
「…うん、ラティアあげない」
「おおっ?!ソフィまでっ?」
「…ふふ」
自分の腕の中で楽しそうに微笑むラティアを見て、シェリアは尚更アスベルに彼女を渡さないという意志を固めたそうな
ガールズトークに花を咲かせていると慌ただしく扉を開き、玉座にてリチャードと面会していたアスベルが血相を変えて戻って来た
「シェリア!」
「は、はい!」
「ラントの領民がウィンドルから離脱し、ストラタへの正式編入を希望していると言うのは本当か?」
「……中には確かにそう言った意見を主張する人もいたけど……」
「シェリア、そしてラティアも落ち着いて聞いてくれ
このままだとラント領が戦場になる可能性がある、リチャードはラントへ侵攻するつもりだ」
「そんな……!」
「…リチャード、ラントを救ってくれるって言ってたのに…どうして…?」
「俺はそうなる前にラントへ行き、交渉の席に着くよう、ヒューバートを説得するつもりだ」
「私も行くわ、そんな話を聞いたら、じっとしていられないもの」
「…アスベルとシェリアが行くなら、私も行きたい…ラントと二人の力になりたい…」
「それならオレも同行させてもらえないか」
玉座にて話されたのはどうやらラント侵攻というアスベルやシェリア、そしてラティアにとっては残酷な伝令、アスベルから伝えられたそれに二人だけならず、パスカルやソフィまで緊迫した面持ちに構える
どうにかして戦いを回避する為に行動に移そうと会話をしていたラティア達の会話に入って来た第三者の声は聞き覚えが合った
「マリク教官……」
「お前が進言してくれなかったら、オレや騎士団の面々は処刑されていただろう
お前には大きな借りができた、今度はオレがお前の助けとなろう」
「教官のお力をお借りできるのはとても心強いです、どうかよろしくお願いいたします」
「よろしく……教官」
「教官、これからお願い、します」
「やれやれ、この分だと教官で定着してしまいそうだな」
「俺にとって教官はずっと教官ですから」
「アスベル……」
「それでは教官、さっそくラント領へと向かいましょう」
先程まで気に掛けていた捕虜としてのマリク、ウォールブリッジで戦った際のあの戦力、そしてアスベルにとっても精神的に心強い味方を引き入れる事が出来て、仲間内の意欲も高まる
善は急ぎ、バロニア港から東ラント街道に渡る連絡船にて懐かしい地を踏みしめ、いざ領地内へと意気込むが…
休息に身を置いていたラティア達とは逆にある事を聞きに行っていたアスベルも室内に戻って来たが、その顔色は晴れやかなものではなかった
「おかえり~捕虜になった人たちはどうにかなりそう?」
「…」
「だめ、だったの…?」
「リチャードに直接頼んでみれば……ってちょっと難しいな……向こうはもう陛下様だしね」
「アスベル様、陛下が玉座の間に至急来るようにとの仰せです」
「わかりました、すぐにお伺いします
捕虜の扱いに関する話かもしれない……行ってくる」
「…アスベル、アスベルとリチャードは友達…だからきっと分かってくれると思う…」
「ああ、ありがとうラティア」
「…行ってらっしゃい」
捕虜の中にはアスベルの騎士学校時代の恩師であるマリクがいる事もあり、どうにかしたいと思っていた中でのリチャードからの呼び出し
これを逃せば、陛下となった彼に容易く捕虜の件を願う事はないだろう、意を引き締め、アスベルはラティア達を部屋に残し、再び出て行った
「ラティア、アスベルとリチャード…だいじょうぶかな?」
「きっと大丈夫…二人とも友達、だから…」
「…ラティア、あなた変わったわね」
「?そう…かな…?」
「ええ、最初に目が覚めたばかりのあなたはその…自分の意志がない様に見えたから、心配だったの」
「…あのね、私、「今の私達の絆を作り上げよう」ってアスベルに言われたの…それまでは昔の私じゃないとシェリア達と一緒にいちゃダメって思ってた
だけど…過去の私じゃなくて、今の私でも一緒にいて良いんだって教えてもらったから…過去としてじゃなくて、今の自分の意志をちゃんと持って、皆と接したいって思ったの…」
「そう…外の世界はラティアにとって良い影響を与えたのね、良かった…」
「?シェリア…?」
自分が心配していたよりも彼女はとても強い、最初こそは虚ろに揺らぐ瞳だったが今はしっかりと未来を見据えた瞳を携えている
そしてラティアの自分達への気遣い、過去の彼女を求めていたばかりのシェリアの心も揺れ動かし、彼女のその気遣いへの謝罪と感謝を込め、目の前のラティアを抱き締めた
―ごめんなさい、ラティア、私も…あなたが決めた様にこれからは過去のあなたじゃなくて、今のあなたと接するから…
「じゃあラティアが変わったきっかけはアスベルなんだ!」
「うん…アスベルの言葉、今の私の支え…」
「ラティアにとってもアスベルにとってもお互い大切なんだ、何か恋人みたいだね~」
「!ラティアはアスベルにはあげません!」
「わわっシェリア、どうしたの?」
「…うん、ラティアあげない」
「おおっ?!ソフィまでっ?」
「…ふふ」
自分の腕の中で楽しそうに微笑むラティアを見て、シェリアは尚更アスベルに彼女を渡さないという意志を固めたそうな
ガールズトークに花を咲かせていると慌ただしく扉を開き、玉座にてリチャードと面会していたアスベルが血相を変えて戻って来た
「シェリア!」
「は、はい!」
「ラントの領民がウィンドルから離脱し、ストラタへの正式編入を希望していると言うのは本当か?」
「……中には確かにそう言った意見を主張する人もいたけど……」
「シェリア、そしてラティアも落ち着いて聞いてくれ
このままだとラント領が戦場になる可能性がある、リチャードはラントへ侵攻するつもりだ」
「そんな……!」
「…リチャード、ラントを救ってくれるって言ってたのに…どうして…?」
「俺はそうなる前にラントへ行き、交渉の席に着くよう、ヒューバートを説得するつもりだ」
「私も行くわ、そんな話を聞いたら、じっとしていられないもの」
「…アスベルとシェリアが行くなら、私も行きたい…ラントと二人の力になりたい…」
「それならオレも同行させてもらえないか」
玉座にて話されたのはどうやらラント侵攻というアスベルやシェリア、そしてラティアにとっては残酷な伝令、アスベルから伝えられたそれに二人だけならず、パスカルやソフィまで緊迫した面持ちに構える
どうにかして戦いを回避する為に行動に移そうと会話をしていたラティア達の会話に入って来た第三者の声は聞き覚えが合った
「マリク教官……」
「お前が進言してくれなかったら、オレや騎士団の面々は処刑されていただろう
お前には大きな借りができた、今度はオレがお前の助けとなろう」
「教官のお力をお借りできるのはとても心強いです、どうかよろしくお願いいたします」
「よろしく……教官」
「教官、これからお願い、します」
「やれやれ、この分だと教官で定着してしまいそうだな」
「俺にとって教官はずっと教官ですから」
「アスベル……」
「それでは教官、さっそくラント領へと向かいましょう」
先程まで気に掛けていた捕虜としてのマリク、ウォールブリッジで戦った際のあの戦力、そしてアスベルにとっても精神的に心強い味方を引き入れる事が出来て、仲間内の意欲も高まる
善は急ぎ、バロニア港から東ラント街道に渡る連絡船にて懐かしい地を踏みしめ、いざ領地内へと意気込むが…