Memoria:8 夢でなく現に生きるふたり
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「パスカルのそれは…なぁに?」
「ん?これ?これはねーこうして使うんだよ!ひんやりシュート!」
銃の様に構え、先からは氷を込めた弾丸が目の前の魔物、メルクリウスに放たれ、冷気がその体を包み込み、その動きを封じた
その硬直が解けぬ内にアスベルとソフィ等がメルクリウスへと駈ける
「凍てつけ!風牙絶咬!悪しきは、滅せよ!」
「大人しくしなさい!シェルスロー!」
「この技で沈め!翠緑の暴風!」
アスベルとソフィ、リチャードそれぞれの攻撃がメルクリウスを追い詰めていく
だが攻撃が止んだ一瞬の隙にメルクリウスが尾を一回転させ、叩き付けてくる、それは体中の神経を麻痺させるには十分のもの
「やばい!」
「想定外…!」
「なんてことだ!」
「よーし、ラティアの詠唱中はあたしが頑張るよー!我が貫くは純粋なる意思、具現せよ!シアンディーム!」
「今、助ける…!平静の心蝕む呪詛を消し去るは天の御心!エスプレイドイレイズ!」
逆に硬直してしまった三人と詠唱中のラティアを守る為にパスカルが精霊を呼び出し、メルクリウスを再び硬直させる
その時間で十分でラティアの星錬術で三人の硬直は解放された、だが…
「続ける…!聖浄なる氷霧、冷酷なる氷姫の抱擁に終焉を見出せ!インブレイスエンド!」
治癒術から高度な攻撃星錬術を詠唱するラティアの声が切れたと同時にメルクリウスは氷の柩に閉じ込められ、「終焉」を与えられ、粉々に砕け散った
「ラティア、いつからそんなに強くなったんだ…?」
「…?知らない…」
「ラティアは魔術も使えるんだね」
「うん…」
「やれやれ……とんだ邪魔が入ったな」
幼少期とは格段に違う今のラティアの強さに驚きながらも、これでソフィの幻というものは見られるだろう
だがパスカルに説明され、訳が分からないままに装置をアスベルが動かせば、装置は暴走し、結局はパスカルが装置を動かす事に
そして装置の起動と共に丸石から光が立ち上ると確かにその光の中にソフィが映った
「これは……」
「わたし……?」
「本当にソフィ、だ…」
「これがパスカルの言っていたソフィの幻なのかい?」
「確かに……ソフィとよく似ている……」
「ね?本物そっくりでしょ、あたしがソフィを見て、思わず触っちゃったのも頷けるでしょ?」
その言葉に最初にパスカルに出会い、いきなり触った事を思い出したのかソフィは再びラティアの背後に隠れた
どうやらこの装置はアンマルチア族が作ったらしい、そこの部分もパスカルは色々調べている最中だとの事、だが幻を映し出していた装置は煙を出し、ショートしてしまった
「あ~あ、消えちゃった」
「ソフィ、今の幻を見て、何か思い出したりしたか?」
ソフィはその問いかけに首を横に振る、記憶に引っかかるものは何もなかった様だ
「駄目か……」
「ソフィと関係があるのかどうかも、あれだけではなんとも言えないね」
「説明書きでもあれば、よかったんだけどね~ここんとこに書かれてる文字も消えちゃってて、ほとんど読めないんだよね
かろうじてわかるのが……ラ……ムダ……って書かれてるところだけど……その先が……」
「何かの名前…?」
「ラムダ……?どういう意味だ?」
「ラ……ムダ……昔、どこかで……聞いた事があるような……」
「ラムダ……パスカル、他にも何かわからないのか?」
「ん~今の所はそれだけだね」
「取り敢えず今は先へ進もう、ここでこうして考えていても、すぐに答えは出ないだろう」
記憶の手掛かりもなく、新しい疑問、「ラムダ」という存在が明らかになったが今は先へ進むしかない様だった
夢でなく現に生きるふたり
(今は記憶もなく、不確実な少女達だけれど)