Memoria:8 夢でなく現に生きるふたり
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追っ手の目を掻い潜り、幼少期には辿り着けなかった出口へと到達した
先にアスベルが安全を確かめる為に辺りを警戒し、追っ手の影が見えない事を確認するとラティア達に目配せで合図を送った
「よかった、無事に外に出られたようだね」
「リチャード、大丈夫か?」
「心配はいらない……ちょっと疲れただけだよ」
「少し休もう、どこか一息つけそうな場所はあるか?」
「街道沿いに小屋があった筈だよ、でも僕の事を心配して立ち寄るのなら、その必要は……」
「…私、少し疲れたから…休みたい」
「ラティア…」
「あまり無理するな、まずはその小屋を目指そう、ラティアが休みたいとも言っているから」
「……わかった、ラティア、アスベル、ありがとう」
「ラティア、大丈夫?」
「うん平気よ、ソフィ…」
足を引っ張らない様に、尚かつ自分の事でラティア達を巻き込みたくないとし、先を急ぐリチャードにラティアが無意識の気配りを行う
彼女があの頃と変わっていない事にアスベルとリチャードが笑みを零す、あの頃と変わったものは多いが優しさは変わらずに残っている、それが嬉しかった
「……ここでいいよ」
「ソフィ、ラティア、あまり遠くへ行ったら駄目だからな」
「わかった」
「ソフィは動物好きなの…?」
「わからない、ラティアは?」
「私は動物好き…と思う」
リチャードが言った小屋の内部には入らず、その入口の前でアスベル達は休憩の為に地面に腰を降ろす
一方でソフィとラティアは街道にぽつんと佇んでいた鶏を観察しながら、話に花を咲かせる、そんな二人の姉妹の様な光景にアスベルは和やかな気分になるがリチャードに話を聞く事が先決だった
「リチャード、王都で何があったのか教えてもらえないか?」
「父上を殺したのは……王家に忠誠を尽くすべき、騎士団の一隊だ」
「なんだって!?」
「あ…」
「突然の出来事だった……父上は味方の手で命を奪われた
僕は咄嗟に周りにあった死体にまぎれ……なんとかその場をやり過ごした」
アスベルの声に鶏が驚いたのか逃げ去ってしまう、逃げた鶏をソフィが追い掛け、その後ろ姿をラティアがぼんやりと見つめている、そんな間にも話は続く
「そしてわずかな隙を衝いて、あの通路へ逃げ込み、脱出の機会を窺っていたんだ」
「……騎士団が国王陛下を手にかけた……」
「父上が死んだ事ももちろんだが騎士団に裏切られたという事実も僕にとっては衝撃だった」
「俺も騎士学校の学生だったんだ……」
「話には聞いていたよ、家を出て騎士学校に入ったって」
「親父が死んで、跡を継ぐ事になったので辞めたんだ
もしあのまま騎士学校にいたら、今頃俺もお前を狙う立場になっていたかもしれないなんて」
「でも君は僕を助けてくれたじゃないか、七年前のように。暗い地下通路に身を潜めている間、君の事を考えていたよ。ここに君が来てくれたら、と
そうしたら本当に君が現れた、僕がどれほど嬉しいと思ったかわかってもらえるだろうか?やはり君は特別だ、僕にとっては数少ない本当の意味で信頼できる友人だよ
ところで……アスベルはこの後、故郷に戻ってしまうのかい?」
不幸中の幸いと偶然が重なり、こうして再びリチャードと話せる、アスベルにとっては安堵してもし足りないものだった
だが彼の言葉に顔に暗い影を落とし、ストラタとの同盟のせいでラントに戻るにも戻れないと打ち明けた、本当の理由を隠して、だが…
「ストラタとの同盟?それは何の話だ?父上は対外的には強硬姿勢を貫いていた、ストラタと同盟など有り得ない」
「しかし現に今、俺の故郷はストラタ軍に進駐されている、そうなったのはつい最近だが」
「王都の反乱と時期が同じ……という事は……」
「…?」
皇子のリチャードも知らない間での同盟締結、話は更に糸が絡んだ様に縺れていく
二人が顔をしかめているそれをラティアが見ていると鶏を追っていたソフィが慌てた様子で駆け寄って来た
「ラティア、大変!」
「ソフィ、どうしたの…?」
「誰か来る!」
「…!アスベル…ッ」
「見つけたぞ、陛下だ!」
「しまった……もう追っ手が」
「ラティア、こっちに!」
「…大丈夫、戦える」
ソフィが見つけた追っ手はリチャードを見つけるなり、その手に持っていた獲物を構える、戦う以外に逃げる道はない場面でアスベル達も武器に手をかける
そして追っ手の前に立ちすくむラティアを呼び戻そうとするが彼女もまた武器を手にし、引く姿勢は見せない、ならば戦いながら守れば良い、その結論に至った
「連撃!刹破衝!」
「天翔舞!幻翔凛っ」
剣と盾を持っていたファイター達には目の前にいたソフィとラティアが一人ずつ対処へ回っていた
三連撃の拳を叩き込まれ、たたでさえ詰まれた間合いを更に詰まれ、再び拳を叩き込まれ、ファイターの一人はその場に倒れる
もう一方のファイターにはソフィと同タイミングにてラティアが燕の舞う姿を沸騰させる姿で相手を蹴り上げ、自分もサマーソルトで舞い上がると衝撃波で地に叩き落とした
「来たれ妖魔の牙!リープウィル!」
「はっ!そこだっ!逃がすか!」
リチャードの詠唱によって現れた二本のレーザーがボウシューターの矢を引く手を止める、その隙を見逃さずにアスベルの連続しての帯刀術も続いて決まった
先にアスベルが安全を確かめる為に辺りを警戒し、追っ手の影が見えない事を確認するとラティア達に目配せで合図を送った
「よかった、無事に外に出られたようだね」
「リチャード、大丈夫か?」
「心配はいらない……ちょっと疲れただけだよ」
「少し休もう、どこか一息つけそうな場所はあるか?」
「街道沿いに小屋があった筈だよ、でも僕の事を心配して立ち寄るのなら、その必要は……」
「…私、少し疲れたから…休みたい」
「ラティア…」
「あまり無理するな、まずはその小屋を目指そう、ラティアが休みたいとも言っているから」
「……わかった、ラティア、アスベル、ありがとう」
「ラティア、大丈夫?」
「うん平気よ、ソフィ…」
足を引っ張らない様に、尚かつ自分の事でラティア達を巻き込みたくないとし、先を急ぐリチャードにラティアが無意識の気配りを行う
彼女があの頃と変わっていない事にアスベルとリチャードが笑みを零す、あの頃と変わったものは多いが優しさは変わらずに残っている、それが嬉しかった
「……ここでいいよ」
「ソフィ、ラティア、あまり遠くへ行ったら駄目だからな」
「わかった」
「ソフィは動物好きなの…?」
「わからない、ラティアは?」
「私は動物好き…と思う」
リチャードが言った小屋の内部には入らず、その入口の前でアスベル達は休憩の為に地面に腰を降ろす
一方でソフィとラティアは街道にぽつんと佇んでいた鶏を観察しながら、話に花を咲かせる、そんな二人の姉妹の様な光景にアスベルは和やかな気分になるがリチャードに話を聞く事が先決だった
「リチャード、王都で何があったのか教えてもらえないか?」
「父上を殺したのは……王家に忠誠を尽くすべき、騎士団の一隊だ」
「なんだって!?」
「あ…」
「突然の出来事だった……父上は味方の手で命を奪われた
僕は咄嗟に周りにあった死体にまぎれ……なんとかその場をやり過ごした」
アスベルの声に鶏が驚いたのか逃げ去ってしまう、逃げた鶏をソフィが追い掛け、その後ろ姿をラティアがぼんやりと見つめている、そんな間にも話は続く
「そしてわずかな隙を衝いて、あの通路へ逃げ込み、脱出の機会を窺っていたんだ」
「……騎士団が国王陛下を手にかけた……」
「父上が死んだ事ももちろんだが騎士団に裏切られたという事実も僕にとっては衝撃だった」
「俺も騎士学校の学生だったんだ……」
「話には聞いていたよ、家を出て騎士学校に入ったって」
「親父が死んで、跡を継ぐ事になったので辞めたんだ
もしあのまま騎士学校にいたら、今頃俺もお前を狙う立場になっていたかもしれないなんて」
「でも君は僕を助けてくれたじゃないか、七年前のように。暗い地下通路に身を潜めている間、君の事を考えていたよ。ここに君が来てくれたら、と
そうしたら本当に君が現れた、僕がどれほど嬉しいと思ったかわかってもらえるだろうか?やはり君は特別だ、僕にとっては数少ない本当の意味で信頼できる友人だよ
ところで……アスベルはこの後、故郷に戻ってしまうのかい?」
不幸中の幸いと偶然が重なり、こうして再びリチャードと話せる、アスベルにとっては安堵してもし足りないものだった
だが彼の言葉に顔に暗い影を落とし、ストラタとの同盟のせいでラントに戻るにも戻れないと打ち明けた、本当の理由を隠して、だが…
「ストラタとの同盟?それは何の話だ?父上は対外的には強硬姿勢を貫いていた、ストラタと同盟など有り得ない」
「しかし現に今、俺の故郷はストラタ軍に進駐されている、そうなったのはつい最近だが」
「王都の反乱と時期が同じ……という事は……」
「…?」
皇子のリチャードも知らない間での同盟締結、話は更に糸が絡んだ様に縺れていく
二人が顔をしかめているそれをラティアが見ていると鶏を追っていたソフィが慌てた様子で駆け寄って来た
「ラティア、大変!」
「ソフィ、どうしたの…?」
「誰か来る!」
「…!アスベル…ッ」
「見つけたぞ、陛下だ!」
「しまった……もう追っ手が」
「ラティア、こっちに!」
「…大丈夫、戦える」
ソフィが見つけた追っ手はリチャードを見つけるなり、その手に持っていた獲物を構える、戦う以外に逃げる道はない場面でアスベル達も武器に手をかける
そして追っ手の前に立ちすくむラティアを呼び戻そうとするが彼女もまた武器を手にし、引く姿勢は見せない、ならば戦いながら守れば良い、その結論に至った
「連撃!刹破衝!」
「天翔舞!幻翔凛っ」
剣と盾を持っていたファイター達には目の前にいたソフィとラティアが一人ずつ対処へ回っていた
三連撃の拳を叩き込まれ、たたでさえ詰まれた間合いを更に詰まれ、再び拳を叩き込まれ、ファイターの一人はその場に倒れる
もう一方のファイターにはソフィと同タイミングにてラティアが燕の舞う姿を沸騰させる姿で相手を蹴り上げ、自分もサマーソルトで舞い上がると衝撃波で地に叩き落とした
「来たれ妖魔の牙!リープウィル!」
「はっ!そこだっ!逃がすか!」
リチャードの詠唱によって現れた二本のレーザーがボウシューターの矢を引く手を止める、その隙を見逃さずにアスベルの連続しての帯刀術も続いて決まった