Memoria:7 久遠劫を経ても変わらぬ誓い
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彼女はアスベルとラティアの仲を取り持つ為に行動に出たらしい、シェリアとは違う、知った温もりと言葉にラティアは頷く、どうやらシェリアとの約束は守れそうにない
ソフィに促されるままにこの歳になっての初めての街の外、空は今にも泣きそうな程に崩れている、その空模様は誰の心境を映し出しているのか
「アスベルいた」
「…!ソフィ?!それに…ラティアも…どうして…」
「…」
「守る」
かつて七年前、ここでかけっこをして勝利したソフィが言った言葉、それにアスベルは微かに目を見開き、驚くしかなかった
そんな彼を見上げながら、ラティアは一歩彼に近寄ると彼は憔悴しきった表情で苦笑を浮かべる
「はは…懐かしいな、そういえば昔、そんな事を言われたのも、俺がラティアを守るって言ったのもこの辺りだったか
女の子に守るって言われて、悔しくて……守るのは俺だ、って張り切ったけど結局駄目だった、そして今も……」
そう言って苦笑は悔しさを宿した表情に変わり、背負ったものに押し潰されるが如く、アスベルはラティアの前で力無く膝を付いた
彼が膝をつくと同時に泣き出しそうな空からは大粒の涙の様な雨が三人に降り注ぐ、その雨に隠して来た思いが流れて行く
「何ひとつできやしないんだ!俺は……!あの頃も、今も……!」
「…」
泣き叫ぶ様な言葉には七年という長い月日、その中で消えはしない痛みが入り交じっていて、その所為で悲痛性は増す
そんな彼を見ていられなくて、ラティアは遠慮がちにしながらもアスベルの前に膝をつき、抱き締める
「…!」
「…あり、がとう…ずっと…守ってくれて」
「ッラティア…すま、ない…っ」
記憶がなくても、「誰か」が自分の心を守ってくれていたのはラティア自身が知っていた、その「誰か」が彼かは分からないが彼であって欲しい
嘘偽りない彼女の言葉と温もりにアスベルは縋る様に、あの日の事を詫びるかの様に抱き締め、そんな二人をソフィはただ静かに見つめていた
感情が納まり、冷静になった後はそこにあった小屋で暖を取ると同時に雨宿りをする事に
「取り乱して悪かった、俺、相当に見苦しかったな……」
「…だいじょぶ」
「記憶がなくても…本質は変わらないんだな…」
「…?」
「ラティア、ソフィ……このまま俺と一緒に来る気か?」
その問いにソフィは答えは最初から決まっていたかの様に頷く
「ソフィ…が行くなら、私も行きたい」
「そうか……だったらせめて今度こそ、ラティアを…ソフィ達だけは守らないとな……
それだけは……なんとしても……、……おかしいな、さっきから頭がぐらぐらする」
良く見ればアスベルの瞳は何処かいつもよりも重そうで表情は何処か熱っぽい、頭を抑える彼の手を退かし、ラティアは自分の額と彼の額とを合わせる
アスベルを思っての事だろうが至近距離で女性、しかも好きな存在を見れば、熱は尚更上がるというもの
「ラティア…?!」
「アスベル、あつい」
「くそっこんな時に……」
「動い、たら…、!」
今は先を急がなければならない、そんな思いが彼を突き動かすが熱には勝てず、体に力が入らずにその場で尻餅をつく
「アスベル!」
「はあ……はあ……」
「だいじょ、ぶ…?」
「はあ……はあ……み……水……」
「お水…欲しいの…?」
「ラティア、わたしがお水持ってくる、アスベルと待ってて」
ラティアにアスベルを任せるとソフィは足早に小屋を出て行く、それを見届けると張りつめていた緊張が解けた様に彼は気絶してしまった
*** * ***
「おい、この小屋怪しくないか?」
「中を調べてみるか」
「駄目!」
「ソフィ!?」
「…!」
「ラティア!」
アスベルの目を覚まさせたのは二人の男の声とそれを拒むソフィの声
その声にラティアは眠っていたアスベルの体を自分の膝から降ろし、小屋の外へ行ってしまった
「入って、こないで…」
「こいつも同行していたという少女か?」
「駄目!きちゃ駄目!」
自分を守ろうとしている彼女達を助ける為にアスベルは力が入らない体に鞭を打ち、小屋の外へ
ソフィに促されるままにこの歳になっての初めての街の外、空は今にも泣きそうな程に崩れている、その空模様は誰の心境を映し出しているのか
「アスベルいた」
「…!ソフィ?!それに…ラティアも…どうして…」
「…」
「守る」
かつて七年前、ここでかけっこをして勝利したソフィが言った言葉、それにアスベルは微かに目を見開き、驚くしかなかった
そんな彼を見上げながら、ラティアは一歩彼に近寄ると彼は憔悴しきった表情で苦笑を浮かべる
「はは…懐かしいな、そういえば昔、そんな事を言われたのも、俺がラティアを守るって言ったのもこの辺りだったか
女の子に守るって言われて、悔しくて……守るのは俺だ、って張り切ったけど結局駄目だった、そして今も……」
そう言って苦笑は悔しさを宿した表情に変わり、背負ったものに押し潰されるが如く、アスベルはラティアの前で力無く膝を付いた
彼が膝をつくと同時に泣き出しそうな空からは大粒の涙の様な雨が三人に降り注ぐ、その雨に隠して来た思いが流れて行く
「何ひとつできやしないんだ!俺は……!あの頃も、今も……!」
「…」
泣き叫ぶ様な言葉には七年という長い月日、その中で消えはしない痛みが入り交じっていて、その所為で悲痛性は増す
そんな彼を見ていられなくて、ラティアは遠慮がちにしながらもアスベルの前に膝をつき、抱き締める
「…!」
「…あり、がとう…ずっと…守ってくれて」
「ッラティア…すま、ない…っ」
記憶がなくても、「誰か」が自分の心を守ってくれていたのはラティア自身が知っていた、その「誰か」が彼かは分からないが彼であって欲しい
嘘偽りない彼女の言葉と温もりにアスベルは縋る様に、あの日の事を詫びるかの様に抱き締め、そんな二人をソフィはただ静かに見つめていた
感情が納まり、冷静になった後はそこにあった小屋で暖を取ると同時に雨宿りをする事に
「取り乱して悪かった、俺、相当に見苦しかったな……」
「…だいじょぶ」
「記憶がなくても…本質は変わらないんだな…」
「…?」
「ラティア、ソフィ……このまま俺と一緒に来る気か?」
その問いにソフィは答えは最初から決まっていたかの様に頷く
「ソフィ…が行くなら、私も行きたい」
「そうか……だったらせめて今度こそ、ラティアを…ソフィ達だけは守らないとな……
それだけは……なんとしても……、……おかしいな、さっきから頭がぐらぐらする」
良く見ればアスベルの瞳は何処かいつもよりも重そうで表情は何処か熱っぽい、頭を抑える彼の手を退かし、ラティアは自分の額と彼の額とを合わせる
アスベルを思っての事だろうが至近距離で女性、しかも好きな存在を見れば、熱は尚更上がるというもの
「ラティア…?!」
「アスベル、あつい」
「くそっこんな時に……」
「動い、たら…、!」
今は先を急がなければならない、そんな思いが彼を突き動かすが熱には勝てず、体に力が入らずにその場で尻餅をつく
「アスベル!」
「はあ……はあ……」
「だいじょ、ぶ…?」
「はあ……はあ……み……水……」
「お水…欲しいの…?」
「ラティア、わたしがお水持ってくる、アスベルと待ってて」
ラティアにアスベルを任せるとソフィは足早に小屋を出て行く、それを見届けると張りつめていた緊張が解けた様に彼は気絶してしまった
*** * ***
「おい、この小屋怪しくないか?」
「中を調べてみるか」
「駄目!」
「ソフィ!?」
「…!」
「ラティア!」
アスベルの目を覚まさせたのは二人の男の声とそれを拒むソフィの声
その声にラティアは眠っていたアスベルの体を自分の膝から降ろし、小屋の外へ行ってしまった
「入って、こないで…」
「こいつも同行していたという少女か?」
「駄目!きちゃ駄目!」
自分を守ろうとしている彼女達を助ける為にアスベルは力が入らない体に鞭を打ち、小屋の外へ