Memoria:7 久遠劫を経ても変わらぬ誓い
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「足を出して?」
「…」
「大丈夫よ、そんなに怯えないで?
…やっぱり裸足だったのね、怪我をしてなくて良かったわ」
「…う、ん」
屋敷に戻るというアスベルと彼についていくソフィからラティアを渡してもらい、シェリアは先程起きた彼女の世話を焼いていた、昔ならば逆の立場なのが懐かしい
目覚めたラティアは何処か遠慮がち…否シェリア達に怯えている様に見える、当たり前だ、七年という歳月は大きすぎて、まだ彼女の精神は七歳のままなのだから
「よし、これで良いわ」
「…あり、がとう…、…」
「?ああ…私はシェリアよ、シェリア・バーンズ」
「シェ、リア?」
「ええ、まだ思い出せないだろうけど、私と貴女は幼馴染みだったの」
「おさななじみ…」
シェリアの言葉を反復させるその仕草は何処かソフィを沸騰させる、体は大きくても精神は幼いという証拠だろうか
そんなラティアに無理はさせられない、無理に記憶を思い出させてしまうのは逆効果だ、だからシェリアは普通に怯えさせない様に声をかける
「折角起きたんだもの、いつまでも寝間着のままじゃダメよねっ
私のお古でも良いけど何かあったかしら…」
「…」
「あ、そうだわ、ねえラティア」
「…?」
「その武器、何処から持って来たの?きっとお屋敷だと思うけど…」
「分からない…ただ…何か懐かしい気がした方に行ったら、あったの」
「ラティア様のその剣はアストン様が亡くなる前に手配してたものだよ」
「おじいちゃん!え?アストン様がラティアにこれを…?」
「…?」
いつの間にか帰ってきて、二人の会話を聞いていたらしい祖父 フレデリックの返答にシェリアは驚きと共に動揺を隠せずにいた
大事そうにその武器を抱き締めるラティアはそんな彼女を虚ろな瞳で見上げ、首を傾げる、シェリアの動揺、それは…
「(だって…ラティアに武器を持たせたら、戦わせる…ってこと?
やっと長い時を経て、起きて、記憶を失ったままなのにそんな…)」
「ラティア様は幼い頃にアスベル様達を追うだけは嫌だからと人知れず稽古をしていて…それを見つけたアストン様が手ずから…」
「そんな事をラティアがしていたなんて…だからさっきはあんな風に戦えたのね」
「おはようございます、ラティア様
無事に起きられて、私も亡き旦那様もお喜びになられるでしょう」
「…あなた、だぁれ…?」
「私はシェリアの祖父、フレデリックですよ」
「フレデリ、ック…」
目の前の彼女は自分と同じ願いで力を手に入れたいと願い、そして自分と同じ様に戦うつもりなのだろう、記憶がなくても本質は変わりはしない
尚かつ同じ願いを持つラティアの戦うという意志を無下には出来ない、戦って欲しくないのもまた同じだが
「ケリー様からラティア様へと服を手配されました
シェリア、着替えを手伝ってあげなさい」
「!ええっ、さ、ラティア」
「う、ん…」
シェリアの指が服を着替えさせる際に肌や髪に触れる度、ラティアはびくりと肩を跳ね上げ、強張らせる、だがそれもいつしか…シェリアに慣れると服を着替え終わった
白い着物をベースに黒のコルセット、ベースカラーは青と緑の落ち着いた配色のその服はよく彼女に似合っていた
「ラティア、とても似合ってるわよ、可愛いわ」
「そう、かな…?」
「ええ!」
「…あり、がと、シェリア」
「!ううん…良いのよ、これくらい…させて貰わなきゃ」
「シェリア…?」
着替え終わり、ぎこちなくもかつての面影を残すラティアの微笑を見て、一瞬シェリアの涙腺が緩む
だがここで泣くのは適所ではない、泣くのは彼女が記憶を戻した時、そう思い、大丈夫と微笑んで、ラティアの頭を撫でると不意に第三者が
「ソフィ…?」
「え…ラティア、この子が分かるの?」
「…何と…なく」
「そうなの…でもソフィ、一人でどうしたの?アスベルは?」
「アスベル…ヒューバートと戦って負けて、街の外に連れて行かれちゃった」
「えっ?!」
「…?」
「私、何があったか確かめてくるわ
ラティアとソフィはここにいて、いいわね?」
「うん…」
アスベルが街の外に連れて行かれたとはどういう訳か、記憶がないラティアに代わり、シェリアとフレデリックが屋敷へと駈けた
置いて行かれたラティアとソフィ、動きを見せたのはソフィで彼女はラティアの手を引っ張る
「…?どうしたの?」
「アスベル、ラティアにずっと会いたがってたの」
「う、ん…?」
「だから会いに行こう?わたしもアスベルに会いたい」
「…うん」
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