Memoria:6 壊れ易い世界で不協和音の君
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「ソフィ、あまり離れるなよ」
「うん」
「どうしてその子をソフィって呼ぶの……?」
「どうしてって……名前がないと不便だからな」
「まだ、あのソフィだとはっきりしていないのに……?」
「それは……」
「あなたは現実を見ていないのよ……あの頃とは……何もかも……違う……なのに……」
「……確かにあの頃とはいろいろ変わってしまった
ソフィが死んで、ラティアは昏睡状態、ヒューバートがストラタへ行って、親父は死んでしまった
久しぶりに会った幼馴染みはすっかりよそよそしくなって、昔のように笑ってくれない」
「……あ」
「わかってる!全部俺の責任だ!……わかっているから、ここに残ると決めたんだ」
アスベルに漸く言われ、シェリアは自分の失態に気付いた様に今度は彼女が口籠る事になってしまう
殺伐とした空気の中でそれを絶つ様にソフィ似の少女が道端の花を摘み、二人に駆け寄る
「ねぇ、このお花はなんて言うの?」
「……クロソフィだ」
「ソフィという名前はこのクロソフィから取ったのよ、…ラティアも好きな花」
「ソフィ……アスベルがわたしの事、そう呼んでる」
「ごめん、勝手に……」
「いいよ、ソフィって呼んで。
このお花好き、ラティアみたいにあったかくて懐かしい感じ、このお花から取った名前、とっても嬉しい」
「そんなに好きなら、育ててみるか?ほらクロソフィの種だ、これをやるよ」
「これがクロソフィのお花になるの?」
「屋敷に戻ったら、花壇に植えるといい」
「わかった」
大切そうにアスベルから受けとったクロソフィの種をソフィ似の少女改め、ソフィはポケットに仕舞う
彼女のおかげで雰囲気が柔和され、陽が高くなった事もあり、三人は海辺の洞窟へと向かった
「ここが洞窟の中か、ラントの領内だというのに来るのは初めてだな」
「ここまでは見つからなかったね」
「この先もそうだといいが、よし奥へ進もう」
洞窟内にも当然と言っても良く、魔物が住んでおり、それ等を倒しながらも道なりに洞窟の奥へと進んで行く
だが奥へと進む為の道は途中で途切れており、それに加え、水中の先に道が見える、覚悟を決め、三人は酸欠に気をつけながら、水中を移動する事に
「水の中を移動するはめになるとは思わなかったな……」
「水浸し……」
「寒くない?」
「辛かったら、ソフィとラントへ戻っても……」
「……ついて来たいと言ったのは私よ、これくらい……覚悟してた
……それともアスベルは私が……邪魔?」
「そんな事はない、むしろとても助かっている
けれど無理はさせたくない、二人に何かあったら、ラティアが悲しむだろうし、俺は……」
「シェリアも水浸し……」
「……濡れた服絞るから……向こう向いてて」
「あ、ああ……」
思春期のアスベルはその言葉にさっと二人に背を向ける、その姿にシェリアは憂いを秘めた様な瞳で見ていたが直ぐに服から水を搾り取る
いくつかの飛び込みポイントを見逃さずに水中の道を進んで行くと洞窟から少し離れた岩道に入る、一応ここが兵士達との合流場所だが何やら天上から不可解な音がする
「なんだ……?」
辺りを警戒しているとそれは天上から突然現れる
「こいつは!?」
隠す事もなく、クイーンスライムは目前のアスベル達に襲いかかる
しかもその体からは今までこの洞窟内で戦ったグリーンスライムまで召喚してくるので長期戦は不利
「まずは周りからだな、逃がしはしない!崩雷殺!」
「まだまだ!旋幻舞!」
アスベルが放った雷で数は減り、彼の攻撃から逃げたグリーンスライムはソフィが追い打ちをかける
「降りそそげ!凍驟雨!アスベル、ソフィ!」
「すまない、シェリア!見切った!潜身脚!斬る!旋狼牙!」
「逃れえぬ連鎖を絡める名を宿せ!インサイト!」
「はぁっ!なぎ払う!霊子、障断!焼き尽くす!」
守り手や障害がいなくなったクイーンスライムにアスベルとソフィの計八連撃が決まり、クイーンスライムの動きを遅くなる
だが最後の足掻きとして、再びグリーンスライムを発生させるが…
「神聖なる雫よ、この名を以ちて悪しきを散らせ!ライトニングブラスター!」
「灰燼の焔!魔王炎撃波!」
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