Memoria:4 散るは風花、砕かれしは約束
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「ここが聖堂か?」
「そうみたいね」
「リチャードは……まだ来てないみたいだな、ここで待ってよう」
「そうですね、その方がリチャード様も見つけやすいかもしれません」
待ち合わせ時間よりも早く来過ぎてしまったのか、リチャードをその場で待つ事に
最初の内は談話をしていたりと時間を潰していたのだが、あまりにも待ち人が来ない時間が長過ぎる
「リチャードの奴、遅いな……」
「ねえ、もう諦めて帰った方がいいんじゃない?きっとリチャードは都合が悪くなったんだと思うわ」
「確かに…向こうは王子様ですから、何があるか分かりませんものね…」
「リチャードが約束を破るもんか!絶対来るって!」
シェリアとラティアのもっともらしい意見にもアスベルはリチャードを信じ続け、聖堂で待ち続ける、だがそれでも待ち人は来ない
「おっかしいなぁ……来ないはずがないんだけどなぁ」
そう零し、何かを捜す様にアスベルは辺りを駆け回っていると不意に聖堂横に穴があるのを見つけた
「おい、みんな来てみろよ!こんなところに穴が開いてる!」
「本当だ」
「ちょうど入れそうなサイズですが…」
「よし、ちょっと中に入ってみよう」
驚いているラティア達を尻目にアスベルとソフィは聖堂に入っていってしまうので、慌ててラティア達も後を追う
聖堂の中は暗く、微かに水が流れる音が聞こえるのみで非常に静かな空間である、辺りを見回しているとアスベルが左側に位置する石盤に気付いた
「ここ、もしかして隠し通路の入り口じゃないか?よし、皆ここに入ってみよう」
「だめよ、そんなの。暗いし危ないわ」
「ぼくもやめた方がいいと思う、行き違いになったら大変だよ」
「それに迷ってしまわれたら大変ですよ」
「リチャードはきっとここを通ってくるはずだ、だから途中で会えるさ
どうせならこっちから行ってびっくりさせてやろう、さあ出発するぞ!」
「…ラティア」
「!ソフィ、どうかしましたか?」
石盤を動かし、アスベルを先頭に隠し通路と思われる道へ行こうとした際にソフィに引き止められ、ラティアは彼女に振り返る
ソフィはバロニアに向かう船の中と一緒、何処か不安げな表情を浮かべている様にも見えた
「ここを見た途端、最初と同じで心がざわざわするの…」
「この隠し通路を…?じゃあ一緒に残りますか?不安なら無理をしては…」
「ううん…アスベルとラティア、守りたいから…行く」
「ありがとう…ソフィ、じゃあ手を繋いで行きましょう!そうしたら少しは不安も拭える筈ですよ」
「うん」
「あー!ソフィ!ラティアと手繋いでずりー!」
「ずるい…?」
「兄さん、行き違いになったら困るから、先に行こう?」
「うー…仕方ねぇな…」
ソフィの不安を拭えるならばと手を繋いだがどうやらアスベルはお気に召さなかったらしい、少々不貞腐れながらも聖堂よりも暗い通路を慎重に歩いて行く
魔物はいたものの幸いにも道は一本道だったりして、迷わずに奥の開けた場所に辿り着く、だがその途端、この場をソフィがきょろきょろと見渡し始めた
「ソフィ?」
「ソフィ、どうした?」
「ここ……危険、ここにいるの危ない……」
「…音…?」
「兄さん、上!」
「くっ!?なんだこいつら!」
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