Memoria:3 刻一刻と花弁は舞い落ちる
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「……タイガーフェスティバル」
「それだ!」
「そ、その名前はソフィの…」
「ふ……くくく」
「あああ!殿下すみません!! とんだ失礼を…!!」
「あはは、いいね、気に入ったよ」
「え、良いのですか…?」
「うん、じゃあタイガーフェスティバルは今からみんなの兄さんだ」
「俺、兄貴が欲しかったんだよな!うん、決まり!」
「タイガーフェスティバルあにき」
「タイガーフェスティバルお兄さん、です?」
「よし、みんな、兄さんと王都見学だ」
慌てて頭を下げるシェリアの逆に笑いを零し、気に入ったというリチャードにラティアは呆気を取られてしまうが直ぐに場に流されてしまう
そしてラントでのあの裏山の花畑での思い出の礼として、見せたい場所があると言われ、街の北側から道程に沿って歩いていると開けた道の先に小さな丘があった
「さあみんな、ここに立って景色を見てごらん」
「わあ……」
小高い丘から見る景色、それは地平線まで遠くの山々までが見える澄んだ空気、そして自然がありのままに残った緑地
これがリチャードの見せたいという景色
「すごい……あんな遠くまで見渡せるなんて……」
「どうだい?ここならラントの景色にも負けていないだろう?」
「こんな所がラント以外に見られるなんて…」
「僕はここの景色が好きでね、護衛に頼んで時々連れてきてもらっていたんだ。ここからだと見えるのは美しい景色だけだ、嫌なものは見なくてすむ……
僕はいつも疑問に思うんだ、どうして人と人の争いがなくならないんだろうってね、僕は争いのない世界を作りたい、でもそんなの無理なのかな……」
「やれるさ、お前なら!お前が王様になったら、きっとそういう国になるよ」
「……王でなければ、父上も病気にならずに済んだのかな……」
リチャードが先程話を濁した理由、それは彼の父親の病気の原因が毒のせいだからだと、毒を含ませたのは彼の父親がいなくなって得をする人間で特定には至っていない様だ
その人物の標的は次の後継者であるリチャード自身にも毒を盛ってくるに違いない、不安がる彼を殺そうとする人物にアスベルは怒り心頭
「許せない……!許せないぞっ!出てこい、叩きのめしてやるっ!」
「酷いです…リチャード様達を殺して、得をしようなんて」
「リチャード、大丈夫?」
「心配してくれてありがとう、そうならないように気をつけるよ」
「リチャード、何かあったら、すぐ俺に相談しろよな!」
「うん、そうさせてもらうよ、……ありがとう、アスベル」
「それじゃあ、そろそろ街に戻ろうか」
刻一刻と花弁は舞い落ちる
(タイムリミットは知らぬ間に削られ、そして…)