Memoria:3 刻一刻と花弁は舞い落ちる
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裏山にて四人だけの友情の誓いを終わらせ、迎えに来たフレデリック達に促されるまま、朝の光に背押され、ラントへ
上がるのは心配の声と思っていたが、アストンが険しい表情で帰ってきたアスベルの頬を叩く、そんなアスベルを守ろうとするソフィを彼は制し、父親を睨み上げた
「自分が何をしたか分かっているのだろうな、ラティア、お前も引っ張られてままなのはどうなのだ」
「っ…申し訳、ありません」
「ラント卿、アスベルとラティアは何も悪い事をしていません。彼は僕の命の恩人なんです」
「しかし元はと言えば、愚息が殿下を連れ出したのが全ての原因」
「ラント卿、それは違います。僕が街を案内して欲しいとアスベルに頼んだのです
だから僕の事で彼らを罰するのは止めて下さい。責任は全て僕にあります」
「リチャード……」
「分かりました、そこまで仰られるのであれば。殿下に関する件はお言葉に免じて不問とします」
「ありがとうございます、ラント卿」
「ただし!私の言いつけに背き、裏山へ行った事はまた別の問題
しかもヒューバートやシェリアに口止めし、ラティアまで連れ出しおって、そのせいで探索がどれだけ遅れたと思う!」
「う……それは……」
「アスベル、お前には当分の間、自室での謹慎を命じる!ラティアも仕事に専念してくれ」
自分が行った事を分かっているからこそ、アスベルは今回黙って父親の叱りを受けている
力不足でアスベルやラティアへの罰則を回避出来なかった事に沈むリチャードに二人は気にしていない様に声をかけた、それにより話題は他へ転換する
「……ところで殿下、王都から急の知らせが参りました
陛下のお体の具合が突然悪くなられたそうです、急ぎ王都へお戻り下さい」
「父上の!?」
「は、つきましては急いでお仕度のほどを、せんえつながら王都へは私もお供させていただきます。ビアスめの護送もありますので」
「父上が……」
俯き加減でリチャードは護衛官と共に場を後にする、伝えるべき事を終えたアストンはアスベルからヒューバートへ振り返った
「ヒューバート」
「何?父さん」
「お前は私と一緒に来い、いいな」
「えっ?ぼ、ぼくを王都へ?」
「父さん、俺は?」
「馬鹿者、お前は謹慎だ!言われた事をもう忘れたのか!」
「ちぇ、ヒューバートばっかり」
「ごめん……」
「行ってこいよ、ヒューバート。俺の事は気にするな」
「わ、分かった、それじゃおみやげ買ってくるね!ラティアにも!」
「はい、お帰りを楽しみにしていますね」
「あーあ、俺は謹慎か、つまんないけど仕方ないよな」
不服ながらも弟を思いやるアスベルとラティアの言葉にアストンは一瞬何かを思い詰める様な表情で二人を見ていた
場面は変わり屋敷へ、そこでは荷物を纏め終わったリチャードが最後の別れを行っており、その後ろではヒューバートとケリーが話している
「すぐには無理かもしれないけど、きっとまたラントへ戻るよ
アスベルも機会があれば、ラティアと王都へぜひ来てほしい、城の中を案内するよ」
「ああ、必ず行くよ、でも何でラティアも…」
「君を見てたら分かるよ、そうだ、これを……」
リチャードは自身の指に填めていた指輪を外し、アスベルへと差し出す、それは昨夜にアスベルを怒らせつつも悔しがらせた物品
だが今回はこの指輪は彼に預けるだけでこの指輪を見せたら、リチャードへ話が通る様にしてくれるらしい
それならばと預かるとリチャードは名残惜しげに護衛官と共に場を後にする、残ったのは何故か涙を流しているケリーとヒューバートを見送るラティア達
「泣くなケリー、ヒューバートの為だ」
「ええ、わかっています……わかってはいますけど……」
「ケリー様…、あ、アスベル様…?」
「ヒューバート、これやるよ」
「……お守り?」
「俺がいなくてもビビったりしない様に持ってろよ」
「び、ビビったりしないよ!」
少々様子が可笑しい両親の前でいつも通りのやり取りを兄弟が行うが時間になったらしくアストンはヒューバートを連れ、リチャードの後を追う様に屋敷を後に
見送りを終えたフレデリックに促されるまでもなく、アスベルは今回は自分が悪いと分かっているので自室へ向かった
その後は何処か寂しげな空気が漂う屋敷をラティアは不思議がりながら、掃き掃除等を行うが、
「ラティア、ラティアってば」
「!ア、アスベル様っ?!脱走なさっては後でアストン様に…」
「大丈夫だって、見つからなきゃ良いんだし」
「そ、そんな…えっと私に御用ですか?」
「…ラティア、一緒に王都行こう…?」
「王都、ですか?」
「ああ、王都だったらソフィの事、知ってる人もいるかもしれないからさ」
「大きな街ですものね、でも私まで一緒なんて…」
「ラティア、いや?」
「いやというよりは…行ってみたい、です」
「よし、決まりだな!誰かに見つかる前に出発だ!」
「え、えぇっ?」
早々に謹慎に飽き、どうにかして出て来たアスベルと彼の考えに感化したのかソフィまでもがラティアを王都へ行く事を誘う
興味が勝った解答に嬉しそうにアスベルは笑うとラティアの手を取り、勢いを殺さずに屋敷から街の外まで飛び出した
上がるのは心配の声と思っていたが、アストンが険しい表情で帰ってきたアスベルの頬を叩く、そんなアスベルを守ろうとするソフィを彼は制し、父親を睨み上げた
「自分が何をしたか分かっているのだろうな、ラティア、お前も引っ張られてままなのはどうなのだ」
「っ…申し訳、ありません」
「ラント卿、アスベルとラティアは何も悪い事をしていません。彼は僕の命の恩人なんです」
「しかし元はと言えば、愚息が殿下を連れ出したのが全ての原因」
「ラント卿、それは違います。僕が街を案内して欲しいとアスベルに頼んだのです
だから僕の事で彼らを罰するのは止めて下さい。責任は全て僕にあります」
「リチャード……」
「分かりました、そこまで仰られるのであれば。殿下に関する件はお言葉に免じて不問とします」
「ありがとうございます、ラント卿」
「ただし!私の言いつけに背き、裏山へ行った事はまた別の問題
しかもヒューバートやシェリアに口止めし、ラティアまで連れ出しおって、そのせいで探索がどれだけ遅れたと思う!」
「う……それは……」
「アスベル、お前には当分の間、自室での謹慎を命じる!ラティアも仕事に専念してくれ」
自分が行った事を分かっているからこそ、アスベルは今回黙って父親の叱りを受けている
力不足でアスベルやラティアへの罰則を回避出来なかった事に沈むリチャードに二人は気にしていない様に声をかけた、それにより話題は他へ転換する
「……ところで殿下、王都から急の知らせが参りました
陛下のお体の具合が突然悪くなられたそうです、急ぎ王都へお戻り下さい」
「父上の!?」
「は、つきましては急いでお仕度のほどを、せんえつながら王都へは私もお供させていただきます。ビアスめの護送もありますので」
「父上が……」
俯き加減でリチャードは護衛官と共に場を後にする、伝えるべき事を終えたアストンはアスベルからヒューバートへ振り返った
「ヒューバート」
「何?父さん」
「お前は私と一緒に来い、いいな」
「えっ?ぼ、ぼくを王都へ?」
「父さん、俺は?」
「馬鹿者、お前は謹慎だ!言われた事をもう忘れたのか!」
「ちぇ、ヒューバートばっかり」
「ごめん……」
「行ってこいよ、ヒューバート。俺の事は気にするな」
「わ、分かった、それじゃおみやげ買ってくるね!ラティアにも!」
「はい、お帰りを楽しみにしていますね」
「あーあ、俺は謹慎か、つまんないけど仕方ないよな」
不服ながらも弟を思いやるアスベルとラティアの言葉にアストンは一瞬何かを思い詰める様な表情で二人を見ていた
場面は変わり屋敷へ、そこでは荷物を纏め終わったリチャードが最後の別れを行っており、その後ろではヒューバートとケリーが話している
「すぐには無理かもしれないけど、きっとまたラントへ戻るよ
アスベルも機会があれば、ラティアと王都へぜひ来てほしい、城の中を案内するよ」
「ああ、必ず行くよ、でも何でラティアも…」
「君を見てたら分かるよ、そうだ、これを……」
リチャードは自身の指に填めていた指輪を外し、アスベルへと差し出す、それは昨夜にアスベルを怒らせつつも悔しがらせた物品
だが今回はこの指輪は彼に預けるだけでこの指輪を見せたら、リチャードへ話が通る様にしてくれるらしい
それならばと預かるとリチャードは名残惜しげに護衛官と共に場を後にする、残ったのは何故か涙を流しているケリーとヒューバートを見送るラティア達
「泣くなケリー、ヒューバートの為だ」
「ええ、わかっています……わかってはいますけど……」
「ケリー様…、あ、アスベル様…?」
「ヒューバート、これやるよ」
「……お守り?」
「俺がいなくてもビビったりしない様に持ってろよ」
「び、ビビったりしないよ!」
少々様子が可笑しい両親の前でいつも通りのやり取りを兄弟が行うが時間になったらしくアストンはヒューバートを連れ、リチャードの後を追う様に屋敷を後に
見送りを終えたフレデリックに促されるまでもなく、アスベルは今回は自分が悪いと分かっているので自室へ向かった
その後は何処か寂しげな空気が漂う屋敷をラティアは不思議がりながら、掃き掃除等を行うが、
「ラティア、ラティアってば」
「!ア、アスベル様っ?!脱走なさっては後でアストン様に…」
「大丈夫だって、見つからなきゃ良いんだし」
「そ、そんな…えっと私に御用ですか?」
「…ラティア、一緒に王都行こう…?」
「王都、ですか?」
「ああ、王都だったらソフィの事、知ってる人もいるかもしれないからさ」
「大きな街ですものね、でも私まで一緒なんて…」
「ラティア、いや?」
「いやというよりは…行ってみたい、です」
「よし、決まりだな!誰かに見つかる前に出発だ!」
「え、えぇっ?」
早々に謹慎に飽き、どうにかして出て来たアスベルと彼の考えに感化したのかソフィまでもがラティアを王都へ行く事を誘う
興味が勝った解答に嬉しそうにアスベルは笑うとラティアの手を取り、勢いを殺さずに屋敷から街の外まで飛び出した