Memoria:22 止まらない涙、留まらぬ後悔
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転送装置を使って辿り着いた先にはどの国のデザインにも属さない風景が広がっており、ラティア達にとってはウォールブリッジの地下遺跡として親近感を持たせた
フェンデルにいた頃のマリクでさえ知らなかったアンマルチアの里は国民が知らない所で技術提供をしていたと言う
パスカルの提案により里の北東にある彼女の部屋へと来た足で向かう、二つのコンテナ型の建物の一つが彼女の部屋、だがその室内は何者かによって荒らされ、無惨な姿を晒していた
「あ、あたしの部屋が……あ、あ、あ……片付いてるっ!?」
どこをどう捕らえればそういう見解になるのか疑う発言をしたパスカルは驚いた表現のままで固まり、その背後でラティア達は顔を見合わせる
「……これで片付いてるんですか?」
「ゴミ捨て場?」
「ソフィ!」
「す、凄く片付けたいです…!」
「はは…ラティアのそれは職業柄だな」
メイドという立場にあったラティアは目の前の惨事にふるふると肩を震わせ、一種の職業病を発するも自制心で抑制する彼女にアスベルはいつもの苦笑を浮かべた
それ等の言葉に何の反論もせずにパスカルは室内に山積みされた物品の前に座り込み、何かを探す様に漁くり始めると不愉快そうに眉を潜めた
「何よこれ、勝手にこういう事されるの困るな~」
「パスカルが最後にこの部屋に戻ってきたのっていつなんだ?」
「……三年前くらいかな」
「それだけ空けてたら文句は言えないと思うが」
「……やっぱり思った通りだね、輝石関連の研究記録が全部なくなってるよ」
「誰かがパスカルの研究を使って、フェンデル政府の実験に協力してるって事?」
「問題はそれが誰かだけど……長に聞いてみるのが一番早いね、絶対知ってるはずだから」
「長というのは里で一番偉い人の事か」
「そうそう、いつから生きてんのかわかんないくらいのばーさま。お約束でしょ?
というわけで悪いんだけど今度は長のとこに行くから、よろしく~」
退室し来た道を戻り、転送装置と目と鼻の先の道を直進すると長い階段の先はこれまたウォールブリッジの地下遺跡で見たものと同じ上に乗ると目的地に移動する仕掛けがラティア達を長の間へと導く
長の間は落ち着いた色とりどりの彩色で豪華な佇まいでラティア達を出迎え、彼女達をその場に残し、パスカルは一人簾の様なデザインをした扉に話しかける
「お~い、ばーさま!いる~?」
「そんなに大声を出さずともちゃんと聞こえておりますよ」
どこからかパスカルとは違い、地面に付く程の桃紫色のグラデーションが入った白髪のロングヘアにあどけない顔立ちのソフィと同じかそれ以下の少女が現れる
「お、ポアソン?久しぶりじゃない」
「……パスカル姉様、部外者を里へ連れてくるのは困ります、掟破りですよ」
「固い事いいっこなし、ばーさまは奥にいる?ちょっと聞きたい事があってさ」
「ばば様はもうしばらく前から人前で話すのをやめております、ばば様とお話をしたい時はうちを通してくださいな」
「まあ、あんたは将来の長だし、今からばーさまの代理をやって準備しておくのもいいかもね
そうそう、あたしたちを英知の蔵に入れて?」
ポアソンと呼ばれたその少女はパスカルの言葉を聞くと扉の先にいるであろう長とコンタクトを取り始めたのか、しきりに頷き始める
その合間に今、初めて聞いた用語で情報がないラティア達にパスカルが『英知の蔵』についての説明を降る
その蔵には大昔からのアンマルチア族の記録や知識を蓄えてある記録庫で彼女でさえも未だかつて入った事がないと言う
一際大きくボアソンは頷くと長の言葉をパスカルへと告げるがやはり『英知の蔵』は長以外の者は何人たりと入ってはならぬ、という悪い色をした返答であった
「だからそれをなんとかしてくれって言ってんの、相変わらず固いな~」
「パスカル姉様のほうが柔らかすぎるんですよ」
「ポアソン、フェンデル政府が大輝石の実験を進めてんの知ってる?」
「もちろん知ってますよ、それがどうかしましたか?」
「どうかしましたか、じゃなくて。あれ、放っておいたらまずいよ。すぐに実験をやめさせないと」
「うちやばば様の下には全て順調という報告しか来ていませんが」
「肝心な事がわかってないって、あれってあたしの昔の研究がまんま使われてる可能性が高いの
でもね、あたしのその研究は途中でやめちゃったの。完成させなかったのよ、原素の抽出まではできたんだけど一定出力を越えた時の調整がどうしても制御できなくてさ
大輝石なんかにあの機構をそのまま使ったらとんでもない事になるかもよ?」
長の返答に難色を付けていたパスカルにそう告げられ、不服そうに頬を膨らませていたポアソンは一拍思考すると再び長の意向を聞き出す時間は今回短く済んだ
フェンデルにいた頃のマリクでさえ知らなかったアンマルチアの里は国民が知らない所で技術提供をしていたと言う
パスカルの提案により里の北東にある彼女の部屋へと来た足で向かう、二つのコンテナ型の建物の一つが彼女の部屋、だがその室内は何者かによって荒らされ、無惨な姿を晒していた
「あ、あたしの部屋が……あ、あ、あ……片付いてるっ!?」
どこをどう捕らえればそういう見解になるのか疑う発言をしたパスカルは驚いた表現のままで固まり、その背後でラティア達は顔を見合わせる
「……これで片付いてるんですか?」
「ゴミ捨て場?」
「ソフィ!」
「す、凄く片付けたいです…!」
「はは…ラティアのそれは職業柄だな」
メイドという立場にあったラティアは目の前の惨事にふるふると肩を震わせ、一種の職業病を発するも自制心で抑制する彼女にアスベルはいつもの苦笑を浮かべた
それ等の言葉に何の反論もせずにパスカルは室内に山積みされた物品の前に座り込み、何かを探す様に漁くり始めると不愉快そうに眉を潜めた
「何よこれ、勝手にこういう事されるの困るな~」
「パスカルが最後にこの部屋に戻ってきたのっていつなんだ?」
「……三年前くらいかな」
「それだけ空けてたら文句は言えないと思うが」
「……やっぱり思った通りだね、輝石関連の研究記録が全部なくなってるよ」
「誰かがパスカルの研究を使って、フェンデル政府の実験に協力してるって事?」
「問題はそれが誰かだけど……長に聞いてみるのが一番早いね、絶対知ってるはずだから」
「長というのは里で一番偉い人の事か」
「そうそう、いつから生きてんのかわかんないくらいのばーさま。お約束でしょ?
というわけで悪いんだけど今度は長のとこに行くから、よろしく~」
退室し来た道を戻り、転送装置と目と鼻の先の道を直進すると長い階段の先はこれまたウォールブリッジの地下遺跡で見たものと同じ上に乗ると目的地に移動する仕掛けがラティア達を長の間へと導く
長の間は落ち着いた色とりどりの彩色で豪華な佇まいでラティア達を出迎え、彼女達をその場に残し、パスカルは一人簾の様なデザインをした扉に話しかける
「お~い、ばーさま!いる~?」
「そんなに大声を出さずともちゃんと聞こえておりますよ」
どこからかパスカルとは違い、地面に付く程の桃紫色のグラデーションが入った白髪のロングヘアにあどけない顔立ちのソフィと同じかそれ以下の少女が現れる
「お、ポアソン?久しぶりじゃない」
「……パスカル姉様、部外者を里へ連れてくるのは困ります、掟破りですよ」
「固い事いいっこなし、ばーさまは奥にいる?ちょっと聞きたい事があってさ」
「ばば様はもうしばらく前から人前で話すのをやめております、ばば様とお話をしたい時はうちを通してくださいな」
「まあ、あんたは将来の長だし、今からばーさまの代理をやって準備しておくのもいいかもね
そうそう、あたしたちを英知の蔵に入れて?」
ポアソンと呼ばれたその少女はパスカルの言葉を聞くと扉の先にいるであろう長とコンタクトを取り始めたのか、しきりに頷き始める
その合間に今、初めて聞いた用語で情報がないラティア達にパスカルが『英知の蔵』についての説明を降る
その蔵には大昔からのアンマルチア族の記録や知識を蓄えてある記録庫で彼女でさえも未だかつて入った事がないと言う
一際大きくボアソンは頷くと長の言葉をパスカルへと告げるがやはり『英知の蔵』は長以外の者は何人たりと入ってはならぬ、という悪い色をした返答であった
「だからそれをなんとかしてくれって言ってんの、相変わらず固いな~」
「パスカル姉様のほうが柔らかすぎるんですよ」
「ポアソン、フェンデル政府が大輝石の実験を進めてんの知ってる?」
「もちろん知ってますよ、それがどうかしましたか?」
「どうかしましたか、じゃなくて。あれ、放っておいたらまずいよ。すぐに実験をやめさせないと」
「うちやばば様の下には全て順調という報告しか来ていませんが」
「肝心な事がわかってないって、あれってあたしの昔の研究がまんま使われてる可能性が高いの
でもね、あたしのその研究は途中でやめちゃったの。完成させなかったのよ、原素の抽出まではできたんだけど一定出力を越えた時の調整がどうしても制御できなくてさ
大輝石なんかにあの機構をそのまま使ったらとんでもない事になるかもよ?」
長の返答に難色を付けていたパスカルにそう告げられ、不服そうに頬を膨らませていたポアソンは一拍思考すると再び長の意向を聞き出す時間は今回短く済んだ