Memoria:37 響くのは悲鳴と共鳴 命の唄
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エレベーターから現れたコーネルの形相に怯みもせず、たった今ラムダを処分しようと取りかかっていたエメロードはあくまで冷静を欠かずに彼を見据えた
『もう上層部で決定された事です、所長』
『なぜだ!せっかくここまで順調に育ててきたというのに!』
『今、世界中で起こっている騒動を所長も知っている筈です。ラムダの体組織を移植した生物が次々と魔物と化し、我々の脅威となっているのですよ
しかもその原因はラムダ本体にあるらしい事が判明しています、どうやらラムダは自身の体組織を移植した生物を精神的支配下に置く事が可能らしい
上層部はラムダを危険と判断し、ゆえに廃棄処分を決定したのです』
今まで上層部もコーネルを見逃してきたが、世界中で起こっている事がラムダと直結してるとなれば、もう彼にラムダを預けて好き勝手させる事は出来ないと判断したのだろう
ラムダの育成に反対していたエメロードもそれに賛成したのは目に取れる、上層部の判断を彼女の口から伝えられても尚、コーネルは声を張り上げ続けた
『それはそもそも君たちが嫌がるラムダを無理矢理、実験対象にしたからだろう!
ラムダの気持ちを無視し、理不尽な扱いをすれば怒るのも当然だ!』
『とにかく。ラムダが存在する限り、潜在的脅威は消えません
上層部はラムダを廃棄しないかぎり、納得しないでしょう』
『こんなやり方は認められん!エメロード君、私は君を告発するぞ!』
『それどころではないと思います、上層部からはあなたを拘禁しろという命令も出ていますから』
この判断を下した上層部は分かっていたのだろう、コーネルが自分達の判断に頷きはしないと、だからこそ彼の自由と権利を取り上げる手段に出た
ラムダだけでなく自分の身も危ぶまれている状況に彼は今度こそ、言葉を失い黙り込むと自分に出来る事は少ないのだと悟る、その間にエメロードが口を挟む
『あなたは上層部の指示にそむき、独断専行でラムダの育成を進めていました』
その一言を置き、エメロードは確信を持った瞳と言葉でコーネルが以前話していたラムダを通じて試みたい事、というものを暴く
『あなたはラムダを新たな星の核に育てようとしていたのですね』
『それは……!』
『所長、やはりあなたは危険な思想の持ち主です。研究の為に世界を滅ぼしかねない
ラムダがこの世界の星の核と取って代わるなどと……考えるだに恐ろしい事です』
『私がなんのためにラムダを人間として育てる事にこだわったと思うのかね?私は……!』
詰問され、たじろいだコーネルを決定的な証拠としたエメロードに自身の考えがいかにフォドラにとって危険な事なのかを説かれながらもコーネルはラムダ廃棄処分に反対の意を唱え続けようとした
だがその言葉は降りてきたエレベーターの中から現れた三人の男達によって遮られる、彼らが先程エメロードが言っていたコーネルを拘禁する為の刺客
『所長を連れて行きなさい!』
『待ちたまえ、エメロード君!エメロード君!』
男達によって拘束されながら足掻くも抵抗虚しく連れて行かれるコーネルの姿にカプセル内のラムダは呼び掛ける様に自分と彼を遮る境界を我武者らに叩く
『ラムダを廃棄してはならん!エメロード君!』
連れて行かれるその最後までそう叫んだコーネルはエレベーターの内側へと姿を強制的に排除されてしまい、ラムダは深く項垂れ悲しみに暮れる
『人間のふりをさせるなど、所長はどうかしています
ラムダはあくまで実験の対象、目を向けるのはその性質だけでいいのに……』
敵意さえも感じさせる視線でエメロードは項垂れるラムダを見上げ、禍々しい笑みを向ける
『お前もそう思うわよね、ラムダ』
明確な自分への敵意から守ってくれる人物は連れて行かれてしまった、迫る自分の死にラムダは怖がる素振りを見せる
元々ラムダという存在を受け入れていなかったエメロードはその様子に同情も沸かず、廃棄処分を強行しようと手を動かした
『お休み、ラムダ』
エメロードの手によって稼働を始めたカプセル内で廃棄処分を強行されたラムダは苦痛に表情を歪ませ、体は弓なりに反り始める
苦しみから免れようと、生きようと必死にもがくも適わずにその小さな体は力無く垂れ下がり、カプセルの底にヒューマノイドの器は沈み、体内から現れたラムダ本体だけが残った
忌むべき存在が排除されることを私情を交えながら、どこかそれを喜ばしいことの様にエメロードが見届けていた
「ラムダは……何もしていなかった……?」
過去を垣間見て、今までエメロードの言葉を鵜呑みにしていたアスベル達はラムダがあの状況では無害だった事に動揺を隠せずに呆然と真実を口にした
元々はエメロード達、研究者達が嫌がるラムダから体組織を摂取した事が起きた混乱を自分を棚に上げ、ラムダを加害者にし抹消する事で全てを解決しようとした過去は決して心持ちは穏やかではなかった
『もう上層部で決定された事です、所長』
『なぜだ!せっかくここまで順調に育ててきたというのに!』
『今、世界中で起こっている騒動を所長も知っている筈です。ラムダの体組織を移植した生物が次々と魔物と化し、我々の脅威となっているのですよ
しかもその原因はラムダ本体にあるらしい事が判明しています、どうやらラムダは自身の体組織を移植した生物を精神的支配下に置く事が可能らしい
上層部はラムダを危険と判断し、ゆえに廃棄処分を決定したのです』
今まで上層部もコーネルを見逃してきたが、世界中で起こっている事がラムダと直結してるとなれば、もう彼にラムダを預けて好き勝手させる事は出来ないと判断したのだろう
ラムダの育成に反対していたエメロードもそれに賛成したのは目に取れる、上層部の判断を彼女の口から伝えられても尚、コーネルは声を張り上げ続けた
『それはそもそも君たちが嫌がるラムダを無理矢理、実験対象にしたからだろう!
ラムダの気持ちを無視し、理不尽な扱いをすれば怒るのも当然だ!』
『とにかく。ラムダが存在する限り、潜在的脅威は消えません
上層部はラムダを廃棄しないかぎり、納得しないでしょう』
『こんなやり方は認められん!エメロード君、私は君を告発するぞ!』
『それどころではないと思います、上層部からはあなたを拘禁しろという命令も出ていますから』
この判断を下した上層部は分かっていたのだろう、コーネルが自分達の判断に頷きはしないと、だからこそ彼の自由と権利を取り上げる手段に出た
ラムダだけでなく自分の身も危ぶまれている状況に彼は今度こそ、言葉を失い黙り込むと自分に出来る事は少ないのだと悟る、その間にエメロードが口を挟む
『あなたは上層部の指示にそむき、独断専行でラムダの育成を進めていました』
その一言を置き、エメロードは確信を持った瞳と言葉でコーネルが以前話していたラムダを通じて試みたい事、というものを暴く
『あなたはラムダを新たな星の核に育てようとしていたのですね』
『それは……!』
『所長、やはりあなたは危険な思想の持ち主です。研究の為に世界を滅ぼしかねない
ラムダがこの世界の星の核と取って代わるなどと……考えるだに恐ろしい事です』
『私がなんのためにラムダを人間として育てる事にこだわったと思うのかね?私は……!』
詰問され、たじろいだコーネルを決定的な証拠としたエメロードに自身の考えがいかにフォドラにとって危険な事なのかを説かれながらもコーネルはラムダ廃棄処分に反対の意を唱え続けようとした
だがその言葉は降りてきたエレベーターの中から現れた三人の男達によって遮られる、彼らが先程エメロードが言っていたコーネルを拘禁する為の刺客
『所長を連れて行きなさい!』
『待ちたまえ、エメロード君!エメロード君!』
男達によって拘束されながら足掻くも抵抗虚しく連れて行かれるコーネルの姿にカプセル内のラムダは呼び掛ける様に自分と彼を遮る境界を我武者らに叩く
『ラムダを廃棄してはならん!エメロード君!』
連れて行かれるその最後までそう叫んだコーネルはエレベーターの内側へと姿を強制的に排除されてしまい、ラムダは深く項垂れ悲しみに暮れる
『人間のふりをさせるなど、所長はどうかしています
ラムダはあくまで実験の対象、目を向けるのはその性質だけでいいのに……』
敵意さえも感じさせる視線でエメロードは項垂れるラムダを見上げ、禍々しい笑みを向ける
『お前もそう思うわよね、ラムダ』
明確な自分への敵意から守ってくれる人物は連れて行かれてしまった、迫る自分の死にラムダは怖がる素振りを見せる
元々ラムダという存在を受け入れていなかったエメロードはその様子に同情も沸かず、廃棄処分を強行しようと手を動かした
『お休み、ラムダ』
エメロードの手によって稼働を始めたカプセル内で廃棄処分を強行されたラムダは苦痛に表情を歪ませ、体は弓なりに反り始める
苦しみから免れようと、生きようと必死にもがくも適わずにその小さな体は力無く垂れ下がり、カプセルの底にヒューマノイドの器は沈み、体内から現れたラムダ本体だけが残った
忌むべき存在が排除されることを私情を交えながら、どこかそれを喜ばしいことの様にエメロードが見届けていた
「ラムダは……何もしていなかった……?」
過去を垣間見て、今までエメロードの言葉を鵜呑みにしていたアスベル達はラムダがあの状況では無害だった事に動揺を隠せずに呆然と真実を口にした
元々はエメロード達、研究者達が嫌がるラムダから体組織を摂取した事が起きた混乱を自分を棚に上げ、ラムダを加害者にし抹消する事で全てを解決しようとした過去は決して心持ちは穏やかではなかった