Memoria:35 花と寄り添うを許されたひと
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お互いの思いを今度こそ理解し合い、シャトルで出来た溝が埋まったのを確認し話を終わらせ、皆が待つ執務室へ
ヒューバート達と同じ様に席に座るシェリアと視線を合わせ、小さく感謝の意を込めて頭を下げたラティアを彼女は穏やかな視線で見つめていた
「よし、全員揃ったな。それではまず現在の状況の把握から始めるとしよう」
「え~とラムダは今、どうなってるのかな?」
「今頃は星の核に到着して、融合のための準備をしていると思う
今のラムダにとっては星の核にたどり着く事自体はそんなに難しくない筈だから」
「融合が完了したら終わりですか、次で最後にしないと間に合いませんね……」
「次が正真正銘の最後のチャンス、ですね。リチャードさんを助ける事とラムダを倒す事においての」
「今のオレたちが置かれている状況についてはわかった」
自分達にも、この世界にも時間という猶予は残されていない、次でラムダを倒すことが出来なければ、自分達と世界は終わりを迎えてしまう
それを各々に感じている中でマリクはソフィへと視線を寄越す、彼が言いたい事はこの場にいる仲間の代弁でもある
「次に、現実問題として今のオレたちにラムダを倒す事は可能なのか?もちろんソフィを犠牲にする事なく、だ」
今までは自分を犠牲にしてラムダを倒す、と置いていたソフィにその問いかけに対する答えは持っていなかった
「今まではリチャード本人の仕業かもと思ってたから……こっちもあんまり本気になれなかったっていうのもあるよね
それであたし、思ったんだけど……エメロードがラムダを取り込んだ時、ラムダはリチャードから離れたよね?またリチャードからラムダを引き離す事ができれば……」
「陛下を助ける事もできるって事……?」
「可能性はあると思うよ」
「ただ最悪の場合は覚悟をしておかなくてはならないだろう……」
「教官……」
リチャードからラムダを引き離せば、彼を傷付けずに助けることも出来る
だがそれは裏を返せば、彼からラムダを引き離す事が出来なければ、彼を傷付け、マリクが言う様な最悪の場合が生まれる可能性だってある
―いや、そんなことはさせない!俺は……あきらめないぞ……!
リチャードからラムダを引き離し助け出してみせる、けれど最悪の場合を考えねばならない事にアスベルは人知れず歯を食いしばった
その一方で会話を聞きながら、それを元に思考していたラティアはある過程に辿り着く
―けど引き離す、というのは……ラムダをリチャードさん以外の誰かの体内に取り込む、という事にもなるんじゃ……?
リチャードの体からラムダが離れた時はラムダがエメロードの呼び掛けに答えたからだ、そのエメロードも今はラムダの手にかかり、この世にはいない
そんな風に誰かの体を使わなければならない、となれば、彼女の時の様に死を覚悟しなければならないのでは――?
もやもや、と答えが出ずに揺らぐラティアとアスベル達の耳へあのね、とソフィが芯が通った呼び掛けを行った
「みんな。出撃の前にひとつやっておかないといけない事があるの
星の核を目指すというのはラムダの中に入るのと同じ事、このままだとラムダの精神から干渉を受ける可能性がある。だから準備をしないといけない
難しい事じゃない、今からみんなであの花畑へ行けばいい」
「花畑って私たちが最初に出会った、あの?」
「花畑へ行きましょう、事前にできるだけの準備はしておきたいですから」
「そうね、このままみんなで一緒に行きましょう」
幸いにも夜の暗さは魔物の姿も道もぼんやりと見える程度、今から裏山に向かったとしても支障は少ないだろう
ソフィに言われた様にラティア達はラントを出て、夜道の先にある花畑を目指す、だがあの花畑にラムダに対抗しえるものがあるのだろうか、そしてそれは何なのか
「花畑に何かあるのですか?」
「あそこはすべての原素が集まってるの」
「そんな場所が実際にあるのか?」
「それって珍しいことなの?」
シェリアの問いかけにパスカルがソフィの代わりに答える、大輝石があるせいで原素は必ず地域で偏りが出るのだそうだ、だからこそ花畑は特別な事を伺わせられた
花畑に世界中の原素があるから、花畑の花が一年中咲き誇れる謎が解明され、アスベルは驚いた様子で頷く、自分達の故郷の近くにそんな場所があるなんて考えもつかなかったからだろう
「うん、ずっと昔のラムダとの戦いの後、わたしはあそこで眠ることにしたの。たくさんの原素を失う戦いだったから」
「私たちがソフィに出会うよりも前にそんな戦いがあったなんて……」
「そして七年前、ぼくと兄さんがソフィを目覚めさせてしまったのですね」
「違うよ、ラムダが動き出したのを感知したの」
「うわ、ヒューバートかっこわる」
「……」
「ア、アスベル……!」
自分の憶測を無慈悲に否定され、それに更に容赦ない言葉を兄に突きつけられては流石のヒューバートも口籠るしか出来ず、その姿にラティアは慌てざるを得なかった
裏山を登る中で魔物や動物達からの視線を受けながらも無事に花畑を辿り着いたラティア達を咲き誇る花々が静かに出迎える
ここへ来る事を進めたソフィは自分が七年前アスベルとヒューバートと出会った花畑の中心へ歩み寄り、振り返った先にいるラティア達を視線で呼ぶ
それに応える様にラティア達は彼女を囲む様に花畑の中心へ集った
ヒューバート達と同じ様に席に座るシェリアと視線を合わせ、小さく感謝の意を込めて頭を下げたラティアを彼女は穏やかな視線で見つめていた
「よし、全員揃ったな。それではまず現在の状況の把握から始めるとしよう」
「え~とラムダは今、どうなってるのかな?」
「今頃は星の核に到着して、融合のための準備をしていると思う
今のラムダにとっては星の核にたどり着く事自体はそんなに難しくない筈だから」
「融合が完了したら終わりですか、次で最後にしないと間に合いませんね……」
「次が正真正銘の最後のチャンス、ですね。リチャードさんを助ける事とラムダを倒す事においての」
「今のオレたちが置かれている状況についてはわかった」
自分達にも、この世界にも時間という猶予は残されていない、次でラムダを倒すことが出来なければ、自分達と世界は終わりを迎えてしまう
それを各々に感じている中でマリクはソフィへと視線を寄越す、彼が言いたい事はこの場にいる仲間の代弁でもある
「次に、現実問題として今のオレたちにラムダを倒す事は可能なのか?もちろんソフィを犠牲にする事なく、だ」
今までは自分を犠牲にしてラムダを倒す、と置いていたソフィにその問いかけに対する答えは持っていなかった
「今まではリチャード本人の仕業かもと思ってたから……こっちもあんまり本気になれなかったっていうのもあるよね
それであたし、思ったんだけど……エメロードがラムダを取り込んだ時、ラムダはリチャードから離れたよね?またリチャードからラムダを引き離す事ができれば……」
「陛下を助ける事もできるって事……?」
「可能性はあると思うよ」
「ただ最悪の場合は覚悟をしておかなくてはならないだろう……」
「教官……」
リチャードからラムダを引き離せば、彼を傷付けずに助けることも出来る
だがそれは裏を返せば、彼からラムダを引き離す事が出来なければ、彼を傷付け、マリクが言う様な最悪の場合が生まれる可能性だってある
―いや、そんなことはさせない!俺は……あきらめないぞ……!
リチャードからラムダを引き離し助け出してみせる、けれど最悪の場合を考えねばならない事にアスベルは人知れず歯を食いしばった
その一方で会話を聞きながら、それを元に思考していたラティアはある過程に辿り着く
―けど引き離す、というのは……ラムダをリチャードさん以外の誰かの体内に取り込む、という事にもなるんじゃ……?
リチャードの体からラムダが離れた時はラムダがエメロードの呼び掛けに答えたからだ、そのエメロードも今はラムダの手にかかり、この世にはいない
そんな風に誰かの体を使わなければならない、となれば、彼女の時の様に死を覚悟しなければならないのでは――?
もやもや、と答えが出ずに揺らぐラティアとアスベル達の耳へあのね、とソフィが芯が通った呼び掛けを行った
「みんな。出撃の前にひとつやっておかないといけない事があるの
星の核を目指すというのはラムダの中に入るのと同じ事、このままだとラムダの精神から干渉を受ける可能性がある。だから準備をしないといけない
難しい事じゃない、今からみんなであの花畑へ行けばいい」
「花畑って私たちが最初に出会った、あの?」
「花畑へ行きましょう、事前にできるだけの準備はしておきたいですから」
「そうね、このままみんなで一緒に行きましょう」
幸いにも夜の暗さは魔物の姿も道もぼんやりと見える程度、今から裏山に向かったとしても支障は少ないだろう
ソフィに言われた様にラティア達はラントを出て、夜道の先にある花畑を目指す、だがあの花畑にラムダに対抗しえるものがあるのだろうか、そしてそれは何なのか
「花畑に何かあるのですか?」
「あそこはすべての原素が集まってるの」
「そんな場所が実際にあるのか?」
「それって珍しいことなの?」
シェリアの問いかけにパスカルがソフィの代わりに答える、大輝石があるせいで原素は必ず地域で偏りが出るのだそうだ、だからこそ花畑は特別な事を伺わせられた
花畑に世界中の原素があるから、花畑の花が一年中咲き誇れる謎が解明され、アスベルは驚いた様子で頷く、自分達の故郷の近くにそんな場所があるなんて考えもつかなかったからだろう
「うん、ずっと昔のラムダとの戦いの後、わたしはあそこで眠ることにしたの。たくさんの原素を失う戦いだったから」
「私たちがソフィに出会うよりも前にそんな戦いがあったなんて……」
「そして七年前、ぼくと兄さんがソフィを目覚めさせてしまったのですね」
「違うよ、ラムダが動き出したのを感知したの」
「うわ、ヒューバートかっこわる」
「……」
「ア、アスベル……!」
自分の憶測を無慈悲に否定され、それに更に容赦ない言葉を兄に突きつけられては流石のヒューバートも口籠るしか出来ず、その姿にラティアは慌てざるを得なかった
裏山を登る中で魔物や動物達からの視線を受けながらも無事に花畑を辿り着いたラティア達を咲き誇る花々が静かに出迎える
ここへ来る事を進めたソフィは自分が七年前アスベルとヒューバートと出会った花畑の中心へ歩み寄り、振り返った先にいるラティア達を視線で呼ぶ
それに応える様にラティア達は彼女を囲む様に花畑の中心へ集った