Memoria:34 運命が隠したがった手向け花
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願う様に問いかけられた言葉にソフィははっきりとそう応える、自分の命を代償にしなければラムダはこの世界から消えないと
知らず知らずの内に皆の希望を結果的に消す言葉を提示したソフィにアスベルの怒りは更に頂点へ上昇していく
「そんな事やってみなければわからない!」
「他にラムダを消す方法はない、アスベルはわかってない。アスベルたちにはラムダは消せない」
「わかってないのはお前だ、ソフィ!お前は自分が犠牲になれば、それで全部が解決すると思ってるんだろう
そうじゃない!それじゃ解決になんて全然ならないんだよ!お前は何もわかってない!自分ひとりでなんでも解決できると思っている人の話を聞かない頑固者だ!」
「わたしは……やらなくてはならない事をやろうとしているだけ。……わたしの邪魔をしないで」
「邪魔って……。……お前なあっ!」
「兄さん!」
お互いに自分の主張を譲らずにヒートアップするだけの事態に見兼ねたヒューバートが仲介役に入る事で二人の会話は中断
まだいい足りない事があるのだろう、アスベルは悔しそうに歯を食いしばりながらもこれだけは、と思う言葉をぶつける
「くっ……いいか、ソフィ。俺たちは絶対にあきらめない、あきらめないからな!」
「……ここはいったんラントへ戻ろう、場所を変えて改めて皆で考えよう」
「そうですね、私もそれがいいと思います」
「今は落ち着ける場所が必要、です。私たちにも……」
「了解、それじゃ出発するね」
繭から脱出し、空中で遊泳していたシャトルは重苦しい空気を内包しながら、ラントに近い開けた場所に着陸
その足でラントに向かう中、先程の会話を引き摺り、険悪な雰囲気を晒すアスベルとソフィの背を見つめ、眉を下げているラティアの肩を不意に第三者が突いた
「あ…シェリア……」
「あんまり気を落としちゃだめよ、ラティア
ヒューバートが止めて、やっと収まったんだもの。あなたが気に病む必要はないわ」
「…ありがとうございます、シェリア……
ソフィ、アスベルがあんなに必死になりつつ怒っていた意味を少しでも分かってくれたら嬉しいんですけど……いえ、二人がお互いの思いを分かり合えたら一番良いんですよね」
「そうね、そうしたらソフィが自分を犠牲にしようとは思わなくなるかもしれないものね…」
「でも今はソフィがいなくならないで良かったです。……!あ、あのシェリア、ごめんなさいっ」
「えっ?何で謝るの?」
知らない内に自分も二人の雰囲気に当てられたのか、重苦しい雰囲気を背負っていたのを見兼ねて声をかけてくれたシェリアに思わずぺらぺらと喋ってしまったラティアは我に返り、謝罪を口にする
突然のラティアからの謝罪に目を丸くするシェリアにその、と本当に申し訳なさそうにしながら言葉は続く
「何だか私が一方的に喋ってる気がしたので……」
「ふふ、そんな事は気にしないでいいのに。私が話しかけたのよ?ラティアが相談してくれてるみたいで嬉しかったわ
全く、ラティアがこんなに考えてるのに……アスベルったら…」
「え、あ、あのシェリア?アスベルは関係ない気が……」
「ラティアがいいならいいわ、さっラントに戻りましょう」
「はいっ」
やはり頼れる幼馴染みを持つとこんなにも心は持ち直せる、シェリアに手を引かれ、気付けば自分の表情には笑みが浮かんでいた
フォドラへ出発する前に現れた魔物が心配されたが、その心配は杞憂に終わり、代わり映えしない街並を縫い、領主邸へ足を運ぶとラティア達の姿を確認して現れたフレデリックとバリーが出迎えてくれた
「アスベル様、ヒューバート様!」
「バリー、良かった。無事だったんだな」
「フーリエさんの協力も得て、侵入しようとしてくる魔物を撃退しております」
「アスベル、お前の屋敷で今後の事を考えたいのだが」
「はい、執務室がありますのでそこを使いましょう」
マリクの提案を受け入れ、久しぶりの領主邸に入ってすぐの執務室へ
室内へ入る際、一緒に入室していたソフィを伺うとシェリアは少し考えると考えを実行する事にした
「……アスベル、ラティア、みんな
ちょっとソフィに話があるから、先に始めててもらってもいい?」
「え?」
「ああ、構わないが……」
「ごめんなさい、すぐ戻るから。行きましょ、ソフィ」
了承を得て、シェリアはソフィを連れ、屋敷外へと向かった
一体彼女はソフィに何の用事なのだろうか、考えつかずに首を傾げるラティアはアスベルが椅子を用意してるのを見、慌てて謝罪を口にしたのだった
運命が隠したがった手向け花
(世界と天秤をかけるには重過ぎた存在)
知らず知らずの内に皆の希望を結果的に消す言葉を提示したソフィにアスベルの怒りは更に頂点へ上昇していく
「そんな事やってみなければわからない!」
「他にラムダを消す方法はない、アスベルはわかってない。アスベルたちにはラムダは消せない」
「わかってないのはお前だ、ソフィ!お前は自分が犠牲になれば、それで全部が解決すると思ってるんだろう
そうじゃない!それじゃ解決になんて全然ならないんだよ!お前は何もわかってない!自分ひとりでなんでも解決できると思っている人の話を聞かない頑固者だ!」
「わたしは……やらなくてはならない事をやろうとしているだけ。……わたしの邪魔をしないで」
「邪魔って……。……お前なあっ!」
「兄さん!」
お互いに自分の主張を譲らずにヒートアップするだけの事態に見兼ねたヒューバートが仲介役に入る事で二人の会話は中断
まだいい足りない事があるのだろう、アスベルは悔しそうに歯を食いしばりながらもこれだけは、と思う言葉をぶつける
「くっ……いいか、ソフィ。俺たちは絶対にあきらめない、あきらめないからな!」
「……ここはいったんラントへ戻ろう、場所を変えて改めて皆で考えよう」
「そうですね、私もそれがいいと思います」
「今は落ち着ける場所が必要、です。私たちにも……」
「了解、それじゃ出発するね」
繭から脱出し、空中で遊泳していたシャトルは重苦しい空気を内包しながら、ラントに近い開けた場所に着陸
その足でラントに向かう中、先程の会話を引き摺り、険悪な雰囲気を晒すアスベルとソフィの背を見つめ、眉を下げているラティアの肩を不意に第三者が突いた
「あ…シェリア……」
「あんまり気を落としちゃだめよ、ラティア
ヒューバートが止めて、やっと収まったんだもの。あなたが気に病む必要はないわ」
「…ありがとうございます、シェリア……
ソフィ、アスベルがあんなに必死になりつつ怒っていた意味を少しでも分かってくれたら嬉しいんですけど……いえ、二人がお互いの思いを分かり合えたら一番良いんですよね」
「そうね、そうしたらソフィが自分を犠牲にしようとは思わなくなるかもしれないものね…」
「でも今はソフィがいなくならないで良かったです。……!あ、あのシェリア、ごめんなさいっ」
「えっ?何で謝るの?」
知らない内に自分も二人の雰囲気に当てられたのか、重苦しい雰囲気を背負っていたのを見兼ねて声をかけてくれたシェリアに思わずぺらぺらと喋ってしまったラティアは我に返り、謝罪を口にする
突然のラティアからの謝罪に目を丸くするシェリアにその、と本当に申し訳なさそうにしながら言葉は続く
「何だか私が一方的に喋ってる気がしたので……」
「ふふ、そんな事は気にしないでいいのに。私が話しかけたのよ?ラティアが相談してくれてるみたいで嬉しかったわ
全く、ラティアがこんなに考えてるのに……アスベルったら…」
「え、あ、あのシェリア?アスベルは関係ない気が……」
「ラティアがいいならいいわ、さっラントに戻りましょう」
「はいっ」
やはり頼れる幼馴染みを持つとこんなにも心は持ち直せる、シェリアに手を引かれ、気付けば自分の表情には笑みが浮かんでいた
フォドラへ出発する前に現れた魔物が心配されたが、その心配は杞憂に終わり、代わり映えしない街並を縫い、領主邸へ足を運ぶとラティア達の姿を確認して現れたフレデリックとバリーが出迎えてくれた
「アスベル様、ヒューバート様!」
「バリー、良かった。無事だったんだな」
「フーリエさんの協力も得て、侵入しようとしてくる魔物を撃退しております」
「アスベル、お前の屋敷で今後の事を考えたいのだが」
「はい、執務室がありますのでそこを使いましょう」
マリクの提案を受け入れ、久しぶりの領主邸に入ってすぐの執務室へ
室内へ入る際、一緒に入室していたソフィを伺うとシェリアは少し考えると考えを実行する事にした
「……アスベル、ラティア、みんな
ちょっとソフィに話があるから、先に始めててもらってもいい?」
「え?」
「ああ、構わないが……」
「ごめんなさい、すぐ戻るから。行きましょ、ソフィ」
了承を得て、シェリアはソフィを連れ、屋敷外へと向かった
一体彼女はソフィに何の用事なのだろうか、考えつかずに首を傾げるラティアはアスベルが椅子を用意してるのを見、慌てて謝罪を口にしたのだった
運命が隠したがった手向け花
(世界と天秤をかけるには重過ぎた存在)