Memoria:32 標なき深い森の暗中へ
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パスカルが言う様にシャトル先端にはしっかりとビットが取り付けられているのを確認出来た
持ち場を離れたパスカルを筆頭にヒューバート、マリク、シェリアが内部の細部調整に同行する、そんな中、フォドラの景色かまたは彼方に見えるエフィネアを展望するソフィにアスベルが気付いた
「ソフィ……?」
不思議そうにアスベルが名前を呼んだのにも気付かないソフィへと彼とラティアが歩み寄った、近付いてきた二人に漸くソフィは振り返る
「どうした、ソフィ」
「具合でも悪いの?」
その問いかけにソフィは再び二人に背を向けると首を横に振り、否定を露にした
「気になる事でもあるの?」
「それとも……何か考え事か?」
「今までのみんなとの事を思い返していただけ」
「色々な事があったな……」
「ええ本当に、今も……色々な事があってます」
ソフィと並び、彼方に見えるエフィネアを見つめる二人の真ん中でソフィは俯いてしまう、彼女が何を思っているのかは分からない、けれどその元凶はラムダである事に違いはないだろう
「急にそんな事言いだして、どうかしたのか?」
「ううん……」
「シャトルが直ったよ~!」
彼女の様子が気になるもののこうしている間にもラムダは進化し続け、エフィネアの滅亡に拍車がかかるのは分かりきっている
アスベルとラティアは顔を見合わせると俯いたままのソフィの頭をアスベルはいつもの様に撫で、シャトルの入り口まで踵を返した
「これでいつでもエフィネアへ向かって、出発する事ができます」
「今度は今までと違って、ある程度広い場所ならどこでも発進と着陸ができるらしいよ」
「エメロードさん、ここまで手をかけていただき、本当にありがとうございました」
「……実は折り入って皆さん方にお願いしたい事があるのですが
……フォドラを壊滅させた元凶であるラムダを討つ事は残された私の使命と思っています、私もエフィネアへ同行させていただけないでしょうか?
フォドラの民として事態の収拾にご協力したいのです、私の持つ知識や技術があるいは役に立つ事もあるかもしれません、いかがでしょう?」
思わぬエメロードからの提案に彼女へ深く頭を下げていたアスベルはラティア達と顔を見合わせるも皆の代表として応えた、彼女が言った様にラムダの事に詳しいエメロードがいるのは有難い
「もちろん構いません、一緒に行きましょう
あなたのように事情に詳しい方にそばにいていただけると俺たちも安心できます」
「ありがとうございます
サイ、私はこの人たちとエフィネアへ行ってきます。留守を頼みましたよ」
主人から言い渡された言葉にサイが頷いた事を確認するとアスベルもまた皆とすべき事を確認する様に決意を露にする
「なんとしてもラムダを……リチャードを止めなければ」
皆がその言葉に頷く中、ソフィは自身の胸に手を置き、自分の使命または意志を人知れず確認していた
―リチャード……お前の望む争いのない世界はきっといつか実現できる
だから俺はお前を救いたいんだ、お前は……ラムダに操られているのか?それとも……お前自身の意志であんな事を……
もしそうだとしたら、俺は……お前を倒さなくてはならなくなるのか?
深い考慮の末、アスベルは強い意志が宿った瞳を開く、自分のやるべき事は決まっていたと言わんばかりに
「……信じよう、リチャードを。きっとあいつの心まではまだ乗っ取られてはいない筈だ、きっと……」
「ええ、まだ諦めるには早いですよ」
―ソフィもリチャードさんも出来るなら傷付いて欲しくない……戦いたくない
今の事態でこんな事を思うのは甘いって分かってる、それでももう一度、二人が戦う事でアスベルが心痛する所を見たくない……
「よし、帰ろう。俺たちの世界……エフィネアへ!」
ここでも人知れずに避けられない衝突、それから生まれるものに瞳を閉じていた少女がいた
標なき深い森の暗中へ
(この先、何が足を絡めるのか)
持ち場を離れたパスカルを筆頭にヒューバート、マリク、シェリアが内部の細部調整に同行する、そんな中、フォドラの景色かまたは彼方に見えるエフィネアを展望するソフィにアスベルが気付いた
「ソフィ……?」
不思議そうにアスベルが名前を呼んだのにも気付かないソフィへと彼とラティアが歩み寄った、近付いてきた二人に漸くソフィは振り返る
「どうした、ソフィ」
「具合でも悪いの?」
その問いかけにソフィは再び二人に背を向けると首を横に振り、否定を露にした
「気になる事でもあるの?」
「それとも……何か考え事か?」
「今までのみんなとの事を思い返していただけ」
「色々な事があったな……」
「ええ本当に、今も……色々な事があってます」
ソフィと並び、彼方に見えるエフィネアを見つめる二人の真ん中でソフィは俯いてしまう、彼女が何を思っているのかは分からない、けれどその元凶はラムダである事に違いはないだろう
「急にそんな事言いだして、どうかしたのか?」
「ううん……」
「シャトルが直ったよ~!」
彼女の様子が気になるもののこうしている間にもラムダは進化し続け、エフィネアの滅亡に拍車がかかるのは分かりきっている
アスベルとラティアは顔を見合わせると俯いたままのソフィの頭をアスベルはいつもの様に撫で、シャトルの入り口まで踵を返した
「これでいつでもエフィネアへ向かって、出発する事ができます」
「今度は今までと違って、ある程度広い場所ならどこでも発進と着陸ができるらしいよ」
「エメロードさん、ここまで手をかけていただき、本当にありがとうございました」
「……実は折り入って皆さん方にお願いしたい事があるのですが
……フォドラを壊滅させた元凶であるラムダを討つ事は残された私の使命と思っています、私もエフィネアへ同行させていただけないでしょうか?
フォドラの民として事態の収拾にご協力したいのです、私の持つ知識や技術があるいは役に立つ事もあるかもしれません、いかがでしょう?」
思わぬエメロードからの提案に彼女へ深く頭を下げていたアスベルはラティア達と顔を見合わせるも皆の代表として応えた、彼女が言った様にラムダの事に詳しいエメロードがいるのは有難い
「もちろん構いません、一緒に行きましょう
あなたのように事情に詳しい方にそばにいていただけると俺たちも安心できます」
「ありがとうございます
サイ、私はこの人たちとエフィネアへ行ってきます。留守を頼みましたよ」
主人から言い渡された言葉にサイが頷いた事を確認するとアスベルもまた皆とすべき事を確認する様に決意を露にする
「なんとしてもラムダを……リチャードを止めなければ」
皆がその言葉に頷く中、ソフィは自身の胸に手を置き、自分の使命または意志を人知れず確認していた
―リチャード……お前の望む争いのない世界はきっといつか実現できる
だから俺はお前を救いたいんだ、お前は……ラムダに操られているのか?それとも……お前自身の意志であんな事を……
もしそうだとしたら、俺は……お前を倒さなくてはならなくなるのか?
深い考慮の末、アスベルは強い意志が宿った瞳を開く、自分のやるべき事は決まっていたと言わんばかりに
「……信じよう、リチャードを。きっとあいつの心まではまだ乗っ取られてはいない筈だ、きっと……」
「ええ、まだ諦めるには早いですよ」
―ソフィもリチャードさんも出来るなら傷付いて欲しくない……戦いたくない
今の事態でこんな事を思うのは甘いって分かってる、それでももう一度、二人が戦う事でアスベルが心痛する所を見たくない……
「よし、帰ろう。俺たちの世界……エフィネアへ!」
ここでも人知れずに避けられない衝突、それから生まれるものに瞳を閉じていた少女がいた
標なき深い森の暗中へ
(この先、何が足を絡めるのか)