Memoria:21 疑心という後ろ道には戻れない
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ソフィの異変が起こった以外に何も起こらずに済んだ船はザヴェート一歩手前の港に停泊、その足でラティア達は帝都ザヴェートへと足を踏み入れた
ウィンドル、ストラタに比べ、ザヴェートは冷たい印象を与える鉄類の建物が並び、霧が視界を遮る他者を拒む様な雰囲気を漂わせていた
ヒューバートが言うにはフェンデルという国は蒸気機関技術が発達した国でその技術で噴き出した煙が霧となり街を覆っているのだと言う、自国でもないのに詳しい情報を持つ彼にアスベルは感嘆の意を現す
「ヒューバートはフェンデルの事情に詳しいんだな」
「仮想敵国に関する情報は可能な限り押さえておくのが常識です」
「仮想敵国って……ストラタはフェンデルと戦争するつもりなのか?」
「その可能性は昔から常に検討されていますね」
「そんな事になったら、確実にラントも巻き込まれるわね」
「シェリア、元気を出して下さい。戦うという事はまだ検討の内ですから…」
「ありがとう…ラティア、そうよね、深く考えすぎたわ」
声色を落とし俯くシェリアの脳裏にはきっと何度という回数に渡って攻め入られた故郷の光景を思い出しているのだろう
あくまで検討という言葉を強調しながらラティアは彼女の手を握り締め、元気づけると小さな微笑が帰って来た、彼女の為にも戦いが現実化しなければ良いとラティアは願う
「こんなところでいつまでも話していると兵士に目をつけられるかもしれない、行動を開始しよう」
「よし、まずは何か知っている人がいないか探してみよう」
早速行動を開始したものの入口から目と鼻の先の十字路で言った傍からフェンデル兵達に来た道以外の道を塞がれ、銃を向けられてしまい緊張感が一気に増加
何者かと問われ、尚かつフェンデル人だという言い訳をも封じられ、やむを得ずにヒューバートが実力行使に出ようとした瞬間、マリクがそれを制した
「オレたちはウィンドルの任務に出ていて、今帰ってきたところだ」
「ウィンドルだと?そんな話が信用できると思うか」
「オレの名はマリク・シザース、これが部隊証だ」
「確かに本物ではあるようだが……」
「これでわかっただろう、もういいな。さて、これからオレたちは総統閣下の下へご報告に上がらなければならん」
「そ、総統閣下ですって?」
「これ以上オレたちを足止めするなら、貴官らの事を閣下に報告せざるを得なくなるが」
「そ、それだけはなにとぞ……おい撤収だ!戻るぞ!」
フェンデル人ではないと決めつけていた相手に自身が所属する部隊証を提示され、困惑している所に総統の名を出されては兵士達は銃を降ろし、逃げる様に撤収していった
「……はったりで言ってみたのだがどうやら信じてもらえたようだ」
「はったりだったのですかっ?何て無茶を…」
「部隊証まで用意していたとは思いませんでした、どうやって手に入れたんですか?」
「こういう事もあろうかと以前から準備してあった、それだけの話だ」
「準備、ね……」
「いつ本当の事がばれて、彼らが戻ってこないとも限らん。調査を急いだ方がいいだろう」
マリクの咄嗟の機転により第一関門を突破したラティア達は街中で調査に関する情報を住民達に聞き込む事で手に入れて行く
一通り街を探索し一つに繋がる情報を手に入れた所で中央広場で集めた情報を整理する事となる、集まった情報はフェンデル政府と彼らが管理する所在不明の大輝石の実験の事
「フェンデル政府が大輝石の実験を行っているのは本当みたいだな、肝心の大輝石がどこにあるのかは未だにわからないが……」
「アンマルチア族の協力を得て、実験が進められていると言っていた人もいたわね」
「その点も驚きだ、今でもアンマルチア族がいるなんて」
「まずいよこれは……まずいまずい、絶対まずいって」
「何をそんなに焦っているんだ?」
「パスカル、もしかして何かを知っているんですか?」
「フェンデルの大輝石って他のと比べて特殊っていうかさ、簡単に原素が取り出せないんだよ
理論的には可能なんだけど技術的には困難っていうかさ、大輝石で実験してそれが失敗しようものならとんでもない事になるよ」
「とんでもない事って……具体的には?」
「う~ん……フェンデル全土が吹っ飛ぶだけじゃ済まないかもね」
いつになく真剣な表情でアスベル達以上にこの事に焦燥の意を表すパスカルはアスベルとラティアから同時に出された問いに答える
その短い言葉の中に秘められた事の大きさに問いかけた二人だけでなくシェリアでさえも目を見開き、言葉を失ってしまう
冗談抜きの真実だからこそ、それは余計に質が悪い
ウィンドル、ストラタに比べ、ザヴェートは冷たい印象を与える鉄類の建物が並び、霧が視界を遮る他者を拒む様な雰囲気を漂わせていた
ヒューバートが言うにはフェンデルという国は蒸気機関技術が発達した国でその技術で噴き出した煙が霧となり街を覆っているのだと言う、自国でもないのに詳しい情報を持つ彼にアスベルは感嘆の意を現す
「ヒューバートはフェンデルの事情に詳しいんだな」
「仮想敵国に関する情報は可能な限り押さえておくのが常識です」
「仮想敵国って……ストラタはフェンデルと戦争するつもりなのか?」
「その可能性は昔から常に検討されていますね」
「そんな事になったら、確実にラントも巻き込まれるわね」
「シェリア、元気を出して下さい。戦うという事はまだ検討の内ですから…」
「ありがとう…ラティア、そうよね、深く考えすぎたわ」
声色を落とし俯くシェリアの脳裏にはきっと何度という回数に渡って攻め入られた故郷の光景を思い出しているのだろう
あくまで検討という言葉を強調しながらラティアは彼女の手を握り締め、元気づけると小さな微笑が帰って来た、彼女の為にも戦いが現実化しなければ良いとラティアは願う
「こんなところでいつまでも話していると兵士に目をつけられるかもしれない、行動を開始しよう」
「よし、まずは何か知っている人がいないか探してみよう」
早速行動を開始したものの入口から目と鼻の先の十字路で言った傍からフェンデル兵達に来た道以外の道を塞がれ、銃を向けられてしまい緊張感が一気に増加
何者かと問われ、尚かつフェンデル人だという言い訳をも封じられ、やむを得ずにヒューバートが実力行使に出ようとした瞬間、マリクがそれを制した
「オレたちはウィンドルの任務に出ていて、今帰ってきたところだ」
「ウィンドルだと?そんな話が信用できると思うか」
「オレの名はマリク・シザース、これが部隊証だ」
「確かに本物ではあるようだが……」
「これでわかっただろう、もういいな。さて、これからオレたちは総統閣下の下へご報告に上がらなければならん」
「そ、総統閣下ですって?」
「これ以上オレたちを足止めするなら、貴官らの事を閣下に報告せざるを得なくなるが」
「そ、それだけはなにとぞ……おい撤収だ!戻るぞ!」
フェンデル人ではないと決めつけていた相手に自身が所属する部隊証を提示され、困惑している所に総統の名を出されては兵士達は銃を降ろし、逃げる様に撤収していった
「……はったりで言ってみたのだがどうやら信じてもらえたようだ」
「はったりだったのですかっ?何て無茶を…」
「部隊証まで用意していたとは思いませんでした、どうやって手に入れたんですか?」
「こういう事もあろうかと以前から準備してあった、それだけの話だ」
「準備、ね……」
「いつ本当の事がばれて、彼らが戻ってこないとも限らん。調査を急いだ方がいいだろう」
マリクの咄嗟の機転により第一関門を突破したラティア達は街中で調査に関する情報を住民達に聞き込む事で手に入れて行く
一通り街を探索し一つに繋がる情報を手に入れた所で中央広場で集めた情報を整理する事となる、集まった情報はフェンデル政府と彼らが管理する所在不明の大輝石の実験の事
「フェンデル政府が大輝石の実験を行っているのは本当みたいだな、肝心の大輝石がどこにあるのかは未だにわからないが……」
「アンマルチア族の協力を得て、実験が進められていると言っていた人もいたわね」
「その点も驚きだ、今でもアンマルチア族がいるなんて」
「まずいよこれは……まずいまずい、絶対まずいって」
「何をそんなに焦っているんだ?」
「パスカル、もしかして何かを知っているんですか?」
「フェンデルの大輝石って他のと比べて特殊っていうかさ、簡単に原素が取り出せないんだよ
理論的には可能なんだけど技術的には困難っていうかさ、大輝石で実験してそれが失敗しようものならとんでもない事になるよ」
「とんでもない事って……具体的には?」
「う~ん……フェンデル全土が吹っ飛ぶだけじゃ済まないかもね」
いつになく真剣な表情でアスベル達以上にこの事に焦燥の意を表すパスカルはアスベルとラティアから同時に出された問いに答える
その短い言葉の中に秘められた事の大きさに問いかけた二人だけでなくシェリアでさえも目を見開き、言葉を失ってしまう
冗談抜きの真実だからこそ、それは余計に質が悪い