Memoria:31 傷付いた翼でもがき、足掻く
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「ここがバシス軍事基地です」
「放置されてから長い時間を経ているはずだろうに……古びて見えないのは凄いな」
「シャトルを強化するためのパーツというのはどこにあるんですか?」
「ここの一番奥ですね」
「よし、奥へ進もう」
シャトルに施す為の強化パーツを求め、基地の最奥を目指していくも侵入者避けの仕掛けがラティア達を阻み、それを解いていく事を余儀なくされた
かつてのフォドラ、この基地ではラムダという敵を滅ぼす為に日夜研究者や軍人達が忙しなく動いていたのだろう、そこに自分達がここにいる、とうのは何処か感慨深くさせられた
「本当にここは軍の基地でたくさんの人がラムダと戦っていたんだな……
ソフィ、お前もその一人で……ラムダを倒す使命があるんだよな」
「それは……」
「その役目、俺にやらせてくれないか?」
「どうして?ラムダを消し去るのはわたしのしなきゃならない事だよ
だからアスベルは安心してて、アスベルとラティアも皆もわたしが守るから」
「いや、今度こそ俺がお前を守る番だ。お前はもう、これまでみたいな無茶はしないでくれ」
「無茶なんてしてない、アスベルには無理。わたしがやるの」
「む……」
ソフィはアスベルやラティア達を守ろうと、そしてやっと思い出した使命を譲れない為にも今までにはない強い口調で彼に自分の使命の代行は無理だと断言するのだ
そしてその逆にアスベルも七年前の事を忘れていないから、彼女に傷付いて欲しくないから譲れないでいる
「アスベル、ソフィ……?どうかしたんですか?何か言い争っていたみたいですけれど……」
「いや…何でもないんだ、ラティア」
「……?」
二人のただならない様子に気付いたラティアが心配した様子で近付いてくるも彼女にいらぬ心配をかけまいと今までの事をアスベルは言わない事にした
何でもない訳ではないのに、と首を傾げる彼女とアスベルをその場にソフィは居たたまれない様に先へ行ってしまう、小さな背中を暫し見つめていたラティアは恐縮した様子で口を開く
「アスベル、私の勘違いなら良いのですが……ソフィ、記憶を思い出してから何だか様子が可笑しくありませんか?」
「ラティアには今のソフィはどんな風に見えるんだ?」
「何だか切羽詰まっている様な……いえ、なりふり構わない様になっている風に見えます、きっとラムダを討伐するために」
「そうか、ラティアにもそう見えるんだな……」
「と言うとアスベルも……」
「ああ、俺もラティアと同じだ」
「そうですか……記憶を取り戻して、こんな風になるなんて想いもしませんでしたね……」
憂い気に瞳を細め呟くラティアは思う、ソフィがこんな事になるなら記憶を思い出さなければ、と
そんな事を思った所で何て邪な、失礼な事を考えているのかと気付き、頭を横へ振り、その考えを振り払った
ソフィの事で百面相をしているラティアに笑みが溢れた所で視線を和らげ、アスベルは自分へ彼女の意識を傾けさせる
「ラティアは良くソフィを見ているんだな、凄いよ」
「え…いえ、それを言うならアスベルもだと思います
私はただあの子の寄る辺、例えるなら家族になってあげたいな、と思ってるだけですから」
「ソフィの家族、か……じゃあラティアはお母さんだな」
「そ、そんな大それた存在は恐縮してしまいます…!
でも……ケリー様を見ていて、いつか母親になる事は夢見てしまいます」
「きっとラティアなら良い母親になれるさ」
「え、えっと…も、もう行きましょうっまだ先は長そうですから」
微かに気になり始めている異性の相手に褒められ続け、ラティアの頬は微かに赤く蒸気しそれをアスベルに見られない様にと帽子を直す手の素振りで隠すと早足で歩き出す
そんな彼女の様子に首を傾げるで留まったアスベルは上手く仕掛けが連動し、最奥へ続く道が現れた所でヒューバートと話す機会を作る
「ヒューバート、剣の相手をしてくれないか?」
「どうしたのですか?突然、こんな場所で」
「シャトルの修理が終わって、エフィネアに帰ればリチャードと剣を交える事になるだろ……」
「リチャード国王の剣技は大したものでしたからね。不安なのは当然です」
「俺は出来る限り傷つけずにあいつを助け出してやりたい、その為にはもっとうまくならなきゃいけないんだ」
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