Memoria:31 傷付いた翼でもがき、足掻く
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「ソフィ!しっかりしろ、ソフィ」
「まだどこか具合が悪いのっ?」
「……これ以上は無理か……」
再びリチャードと戦い、傷付け合う事を予期しアスベルとラティアが眉を顰めている間にいつの間にかソフィはその肩を落とし、頭を力無く項垂れていた
その様子を目の当たりにし、ソフィは治らなかったのか、と自然と問いが浮かぶも治療に当たったエメロードはこれは問題ない範囲だと心配する素振りも見せない
「ラムダ……消さ……ないと……でも……ラムダは……」
俯いていたソフィはラムダを消す事をしきりに自分に言い聞かせていたが答えは見えなかったのだろう、その混乱した表情のままにアスベルを見上げてきた
それはまるで自分には見つけられなかった答えを彼に求める様に
「教えてアスベル……ラムダは……なんなの……」
「ラムダは……」
「ソフィ……あなた、もしかして……」
答えに詰まっているアスベルとは逆にソフィの心中を察したラティアの言葉を遮る様にエメロードが彼女の使命を更にソフィ自身に押し付ける
「あなたは……ラムダを倒すために作られた戦闘兵器です、ラムダの姿がなんであれ問題はありません。今度こそ任務を遂行しなさい」
「待って下さい。ソフィ、お前ラムダと……リチャードと戦う事をためらっているんだろ?
それは……俺とラティアも……俺たちも一緒だ」
「ええ、出来るならリチャードさんと、友達と戦わずに解決出来る様にしたいですもの」
二人の背後で仲間達はその言葉に同意する様に頷く、この中で誰一人リチャードと戦う事を率先しようとする者はいない事を示唆する様に
何とか彼やラムダとの戦いを回避する方法はないかとエメロードに訪ねるも、虚しく彼女は首を横に振った
「リチャードは……まだ完全に乗っ取られたと決まった訳じゃない。俺は諦めないぞ」
「そうだよ、ラムダとも意思の疎通が可能かも知れないし。諦めるのはまだ早いよ」
「リチャードさんに私たちの声が届くまでは私も諦めたりしません!」
「ラムダと話し合うつもりですか?」
「ラムダとだけではありません、リチャードともです」
「アスベル……」
「ソフィ、これは俺たちみんなの問題だ。ひとりでなんとかしようなんて思うな、俺たちがいるじゃないか」
「ひとりで背負い込まないでいいの、私たちもリチャードさんやラムダを何とかしたいって思ってるんだから」
「みんなが……いる……」
俯いていたソフィが一人ではない、と理解したのか顔を上げた瞬間、アスベル、そしてヒューバート、シェリア、ラティアの体が桃色に淡く発光し始める
一体何が起こっているのかと四人が訝しんでいるとこの現状は自分達の力が共鳴しているからだと驚いた素振りも見せずに告げてきた
「わたしの力がみんなの力の素になっているから」
「昔、ソフィは俺たちに力を分ける事で命を救ってくれたんだったな」
「助けてくれたのはみんなの方、皆がわたしに生まれ変わる力をくれた」
「ソフィがぼくたちを助け、ぼくたちもソフィを助ける事ができた…………そういう事ですね」
「私たち、この光で結ばれているのね……」
「眠っていた間、感じた暖かさに似てます。ソフィも私を守っていてくれたんですね……」
七年前に彼女に与えられた光の力を各々に感慨深く感じている中、その恩恵を身にしていない二人は羨ましそうに彼女達の絆を見守っていた
「なんだかうらやましいな。ね、教官」
「ああ、そうだな……」
「パスカル……教官……」
言葉少ないながら、憂いを帯びたその声にソフィが振り向くもパスカルは直ぐさまにいつもの笑顔を浮かべ、エフィネアへ帰った後の事を早くも段取りを着け始める
孤島に出現した繭を突破するにはいかに対ラムダ用に作られたソフィ単体でも不可能に近いもののシャトルに強化措置を施せば、それも可能だとエメロードは助言を与えてくれた
「だったらそれを……」
「しかしそのために必要なパーツを入手しにある場所へ行く必要があります
パーツさえ見つかれば、再加工してあなたがたのシャトルに使用する事が出来るのですが……ある場所というのはバシス軍事基地と呼ばれる場所です」
「そのバシス軍事基地というのはここから遠いんですか?」
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