Memoria:27 白む中、花より伝うは
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領主という立場に迷いを生み出していた自分の背を押してくれたケリーに頭を深く下げ、二人は自室へと戻る
二人が戻ってきたと同時に今まで眠っていたソフィがアスベルの名を呼ぶ為にアスベルとヒューバートは駆け寄り、ソフィも体を起こす
「ソフィ、無理しちゃ駄目よ」
「あんな無茶をした後なんだから、まだ眠っていた方が……」
「大丈夫……」
シェリアやラティアの心配を押し切り、見えない視界で周囲を見渡しながらソフィはアスベルを探し、彼を求める様に伸ばした手を探し人が握り締めた
「俺はここだ、ソフィ」
―必ず治してやるからな、ソフィ……
「よし。みんな、フェンデルにある熱線発射施設へ向かおう
パスカル、詳しい場所はわかるか?」
「北ラント道に沿って進んで、ベラニックを越えた先だね」
「もう少しの辛抱だ、ソフィ」
「うん、がんばる……」
思う様に動けない体とそれと同等に世界を確認する事も出来ないソフィを励まし、熱線発射施設に向かう為に領主邸を出たアスベル達をケリーが引き止めるとバスケットを差し出す
「気をつけていってらっしゃい」
「この包みは……?」
「お弁当です、あなたたちの好きだった物を入れてあります。皆さんの分もありますよ」
「あ……」
「やった~!ありがとうございます~!」
「すみません、ケリー様」
「ありがとうございます、母さん」
「ケリー様のお心遣い、有難く頂きます」
「体には気をつけるんですよ」
「……母さんも。では行って来ます」
ケリーの気持ちが篭った弁当片手にアスベル達は領主邸脇に停泊していた臨時亀車でベラニックへ向かい、その足で山岳トンネルの先にある施設を目指す
暗い洞窟内を抜けた先は白銀の世界に彩られた世界が待ち受け、雪道を歩き続けているとアスベルに支えられていたソフィがその場に崩れ落ちてしまう
「ソフィ!?」
「ソフィ、大丈夫!?」
「どうしたの?ソフィッ」
「ソフィ、しっかり!すごい熱だ」
「大変!ソフィ、これ以上は無茶だわ。引き返しましょう」
「大丈夫……」
「そんな…こんな状態で大丈夫な訳…っ」
直ぐさまに手を離してしまう程の高熱を発しているというのに気丈に振る舞うソフィの頬に雪が一粒落ちるとそれは涙の様に流れ落ちた
「……冷たくて気持ちいい。ごめんね、アスベル、ラティア……
わたし……フォドラに行かないと治らないんでしょう……これはわたしが……みんなとちがう……からだよね……?」
「違わない!お前は俺たちと何も違わないさ」
「そうよ、ソフィ!」
「ソフィ、弱気にならないでっ!」
「これ以上、みんなに迷惑かけたくない……」
「何を言っているんです、ソフィ」
「気をしっかり持つんだ!」
「わたし……もう……みんなの顔も……何も……みえな……」
「ソフィ!」
激励の言葉を受けるもソフィは言葉を言い終わる前に気を失ってしまい、その体をアスベルが抱きとめる
気丈に振る舞い続けていたものの、彼女の傷はその心も蝕み始めていたのが先程の言動で判明し時間がない事を突きつけられた
「この状態が続いたら、悪化の一途を辿るだけです…急ぎましょう!」
「早く装置を動かせるようにして、ソフィをフォドラへ連れて行かないと!」
自身で歩く事も困難になったソフィをアスベルが背負い雪道を歩き進める、早く施設を見つけ、フォドラへソフィを連れて行かなければ…早く、早くと気持ちが急かす
程なくして雪道の先が開け、自分達がここに来た目的の物が彼らを出迎えた
この施設が稼働すれば、ストラタの施設と同時に海辺の洞窟から操作出来る筈だと説明するパスカルの持つ通信機へと伝言が届くが彼女は中々その内容を伝えようとしない
二人が戻ってきたと同時に今まで眠っていたソフィがアスベルの名を呼ぶ為にアスベルとヒューバートは駆け寄り、ソフィも体を起こす
「ソフィ、無理しちゃ駄目よ」
「あんな無茶をした後なんだから、まだ眠っていた方が……」
「大丈夫……」
シェリアやラティアの心配を押し切り、見えない視界で周囲を見渡しながらソフィはアスベルを探し、彼を求める様に伸ばした手を探し人が握り締めた
「俺はここだ、ソフィ」
―必ず治してやるからな、ソフィ……
「よし。みんな、フェンデルにある熱線発射施設へ向かおう
パスカル、詳しい場所はわかるか?」
「北ラント道に沿って進んで、ベラニックを越えた先だね」
「もう少しの辛抱だ、ソフィ」
「うん、がんばる……」
思う様に動けない体とそれと同等に世界を確認する事も出来ないソフィを励まし、熱線発射施設に向かう為に領主邸を出たアスベル達をケリーが引き止めるとバスケットを差し出す
「気をつけていってらっしゃい」
「この包みは……?」
「お弁当です、あなたたちの好きだった物を入れてあります。皆さんの分もありますよ」
「あ……」
「やった~!ありがとうございます~!」
「すみません、ケリー様」
「ありがとうございます、母さん」
「ケリー様のお心遣い、有難く頂きます」
「体には気をつけるんですよ」
「……母さんも。では行って来ます」
ケリーの気持ちが篭った弁当片手にアスベル達は領主邸脇に停泊していた臨時亀車でベラニックへ向かい、その足で山岳トンネルの先にある施設を目指す
暗い洞窟内を抜けた先は白銀の世界に彩られた世界が待ち受け、雪道を歩き続けているとアスベルに支えられていたソフィがその場に崩れ落ちてしまう
「ソフィ!?」
「ソフィ、大丈夫!?」
「どうしたの?ソフィッ」
「ソフィ、しっかり!すごい熱だ」
「大変!ソフィ、これ以上は無茶だわ。引き返しましょう」
「大丈夫……」
「そんな…こんな状態で大丈夫な訳…っ」
直ぐさまに手を離してしまう程の高熱を発しているというのに気丈に振る舞うソフィの頬に雪が一粒落ちるとそれは涙の様に流れ落ちた
「……冷たくて気持ちいい。ごめんね、アスベル、ラティア……
わたし……フォドラに行かないと治らないんでしょう……これはわたしが……みんなとちがう……からだよね……?」
「違わない!お前は俺たちと何も違わないさ」
「そうよ、ソフィ!」
「ソフィ、弱気にならないでっ!」
「これ以上、みんなに迷惑かけたくない……」
「何を言っているんです、ソフィ」
「気をしっかり持つんだ!」
「わたし……もう……みんなの顔も……何も……みえな……」
「ソフィ!」
激励の言葉を受けるもソフィは言葉を言い終わる前に気を失ってしまい、その体をアスベルが抱きとめる
気丈に振る舞い続けていたものの、彼女の傷はその心も蝕み始めていたのが先程の言動で判明し時間がない事を突きつけられた
「この状態が続いたら、悪化の一途を辿るだけです…急ぎましょう!」
「早く装置を動かせるようにして、ソフィをフォドラへ連れて行かないと!」
自身で歩く事も困難になったソフィをアスベルが背負い雪道を歩き進める、早く施設を見つけ、フォドラへソフィを連れて行かなければ…早く、早くと気持ちが急かす
程なくして雪道の先が開け、自分達がここに来た目的の物が彼らを出迎えた
この施設が稼働すれば、ストラタの施設と同時に海辺の洞窟から操作出来る筈だと説明するパスカルの持つ通信機へと伝言が届くが彼女は中々その内容を伝えようとしない