Memoria:25 伸ばした手とその延長線が繋がることはなかった
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ベッドの上で眠り続けるソフィを見た顔を上げ、向き直ったアスベルの言葉を不服そうに訂正するヒューバートに続き、ラティア達はそれぞれに同意を示す
「みんな……本当にいいのか?」
「何を今さら、だよ。アスベル」
「ソフィは私たちの仲間ですから」
「ありがとう、みんな……みんな、フォドラへ向かおう。俺たちの大切な仲間であるソフィを助けるために」
「「はい」」「ええ」「ああ」「うん」
「それにフォドラへ行く事でリチャード陛下の乱心の理由が判明するかもしれんしな」
「それはどういう……」
「……リチャードがラムダという存在と何か関係があるかもしれないんだよ」
ラムダとリチャードが繋がっているとは思わずに驚くアスベルにパスカルはその辺の調査をする為にも自分達がフォドラへ向かう意味はあると言う
肝心のフォドラへの行き方を調べる為にも再び英知の蔵へと話している最中に第三者が扉を開き、室内へ、振り返るとポアソンと宙に浮く機構に乗った老婆がいた
「パスカル姉様、こちらでしたか。船長さんから姉様たちの一大事と聞いて、ばば様と駆けつけて参りました
ばば様は総統閣下と今後の事について話し合われました、フェンデルは我々に全面協力してくれるそうです」
ポアソンが横に体を退かせると長がパスカルへ近づき、里にある英知の蔵では今必要な情報はこれ以上入手出来ない為に今向かうべきは失われたもう一つの蔵だと告げる
そんな場所があったのをパスカルでも知らなかったらしく、長は今のアンマルチア族の里は別の所から来たものでそこから立ち去る際に全ての内容を持ち出せなかった為に封印して残してきたらしい
聞く所によるとそのもう一つの蔵があるのはストラタのセイブル・イゾレの街にあると言う
「セイブル・イゾレか……ここからだと行くのは少々面倒かもしれない。フェンデルとストラタの間に直航便は就航していない、国交がないからな」
「それならご安心ください、ばば様が総統閣下に船を出していただけるよう、お願いして下さいました
船はいつでも出せるそうです、準備ができたら港へ向かってください」
「それは助かります、ありがとうございます」
「ソフィさんの事は皆さんがお帰りになるまで、こちらでちゃんと見ていますから」
「ありがとう、ポアソン
待っていてくれ、ソフィ。必ず元に戻してみせるからな」
「ポアソンさん、ソフィのことを…よろしくお願い致します」
自分達の手助けをしてくれた長に深々とアスベルが頭を下げると長は部屋を後にする
ポアソンにソフィを任せ、船着き場へと戻り、船長と会話している背後からポアソンに付き添われたソフィが追って来るもその場に崩れ落ちてしまう
「ソフィ!?」
「どうしてここに……!安静にしてないと行けないのに…」
「宿で寝ていなくちゃ駄目でしょう?」
「みなさんのところへ連れて行けと言って聞かなくて……」
「わたしも……いく……みんな、わたしの事なのに……なのに……寝てなんていられない……
それに……寝ていても良く……ならないんでしょう……だったら……みんなと……一緒がいい……足手まといにはならないようにするから、お願い……そばにいさせて」
「ソフィ……わかった、だけど無理はするなよ」
「辛くなったら、すぐに頼って?」
「ありがとう、アスベル、ラティア……」
ソフィをここまで連れてきたポアソンはヒューバートへと駆け寄るとオイゲン総統から預かってきたストラタ大統領宛の新書を手渡す
「フェンデルは長年ウィンドルやストラタと険悪な関係にありましたが……今は互いに協力するべきだとその旨、大統領閣下によろしくお伝え願いたいそうです」
「わかりました、お預かりします」
「セイブル・イゾレに近いのはオル・レイユ港です、目指すならそこでしょう。
フェンデルの船が入港すると騒ぎになるかもしれませんが、その時はぼくが話をつけます」
「フェンデルからストラタへ直接船で行く日が来るなど想像もできなかったな」
「パスカル姉様、それとこの通信機を」
ヒューバートからパスカルに向き直ったポアソンから手渡された通信機の画面からは丸い鳥が現れ、空に飛び出す
「この鳥みたいなのを飛ばして伝言をやりとりするんだね」
「こちらで何かわかったら、すぐご連絡します」
「ではストラタへ向けて出発だ」
伸ばした手とその延長線が繋がることはなかった
(君は全てを投げ出してまで一体どこに行こうとするのか)
Title by:「飴玉ウサギの涙」様
「みんな……本当にいいのか?」
「何を今さら、だよ。アスベル」
「ソフィは私たちの仲間ですから」
「ありがとう、みんな……みんな、フォドラへ向かおう。俺たちの大切な仲間であるソフィを助けるために」
「「はい」」「ええ」「ああ」「うん」
「それにフォドラへ行く事でリチャード陛下の乱心の理由が判明するかもしれんしな」
「それはどういう……」
「……リチャードがラムダという存在と何か関係があるかもしれないんだよ」
ラムダとリチャードが繋がっているとは思わずに驚くアスベルにパスカルはその辺の調査をする為にも自分達がフォドラへ向かう意味はあると言う
肝心のフォドラへの行き方を調べる為にも再び英知の蔵へと話している最中に第三者が扉を開き、室内へ、振り返るとポアソンと宙に浮く機構に乗った老婆がいた
「パスカル姉様、こちらでしたか。船長さんから姉様たちの一大事と聞いて、ばば様と駆けつけて参りました
ばば様は総統閣下と今後の事について話し合われました、フェンデルは我々に全面協力してくれるそうです」
ポアソンが横に体を退かせると長がパスカルへ近づき、里にある英知の蔵では今必要な情報はこれ以上入手出来ない為に今向かうべきは失われたもう一つの蔵だと告げる
そんな場所があったのをパスカルでも知らなかったらしく、長は今のアンマルチア族の里は別の所から来たものでそこから立ち去る際に全ての内容を持ち出せなかった為に封印して残してきたらしい
聞く所によるとそのもう一つの蔵があるのはストラタのセイブル・イゾレの街にあると言う
「セイブル・イゾレか……ここからだと行くのは少々面倒かもしれない。フェンデルとストラタの間に直航便は就航していない、国交がないからな」
「それならご安心ください、ばば様が総統閣下に船を出していただけるよう、お願いして下さいました
船はいつでも出せるそうです、準備ができたら港へ向かってください」
「それは助かります、ありがとうございます」
「ソフィさんの事は皆さんがお帰りになるまで、こちらでちゃんと見ていますから」
「ありがとう、ポアソン
待っていてくれ、ソフィ。必ず元に戻してみせるからな」
「ポアソンさん、ソフィのことを…よろしくお願い致します」
自分達の手助けをしてくれた長に深々とアスベルが頭を下げると長は部屋を後にする
ポアソンにソフィを任せ、船着き場へと戻り、船長と会話している背後からポアソンに付き添われたソフィが追って来るもその場に崩れ落ちてしまう
「ソフィ!?」
「どうしてここに……!安静にしてないと行けないのに…」
「宿で寝ていなくちゃ駄目でしょう?」
「みなさんのところへ連れて行けと言って聞かなくて……」
「わたしも……いく……みんな、わたしの事なのに……なのに……寝てなんていられない……
それに……寝ていても良く……ならないんでしょう……だったら……みんなと……一緒がいい……足手まといにはならないようにするから、お願い……そばにいさせて」
「ソフィ……わかった、だけど無理はするなよ」
「辛くなったら、すぐに頼って?」
「ありがとう、アスベル、ラティア……」
ソフィをここまで連れてきたポアソンはヒューバートへと駆け寄るとオイゲン総統から預かってきたストラタ大統領宛の新書を手渡す
「フェンデルは長年ウィンドルやストラタと険悪な関係にありましたが……今は互いに協力するべきだとその旨、大統領閣下によろしくお伝え願いたいそうです」
「わかりました、お預かりします」
「セイブル・イゾレに近いのはオル・レイユ港です、目指すならそこでしょう。
フェンデルの船が入港すると騒ぎになるかもしれませんが、その時はぼくが話をつけます」
「フェンデルからストラタへ直接船で行く日が来るなど想像もできなかったな」
「パスカル姉様、それとこの通信機を」
ヒューバートからパスカルに向き直ったポアソンから手渡された通信機の画面からは丸い鳥が現れ、空に飛び出す
「この鳥みたいなのを飛ばして伝言をやりとりするんだね」
「こちらで何かわかったら、すぐご連絡します」
「ではストラタへ向けて出発だ」
伸ばした手とその延長線が繋がることはなかった
(君は全てを投げ出してまで一体どこに行こうとするのか)
Title by:「飴玉ウサギの涙」様