Memoria:25 伸ばした手とその延長線が繋がることはなかった
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リスレットを前に渾身の力を込め、リチャードの腹部にソフィが拳を叩き込むとその場に彼は細剣を落とし倒れる
「グオ……ナゼだ……ナゼ体が……ココマデ……ココまで来て……!」
「こうなってはもう助かるまい。とどめを刺すのがせめてもの情けだろう」
「そんな…っ」
「待って下さい!」
アスベルの代わりに手を下そうと苦しむリチャードに歩み寄ろうとするマリクを何かに気付いたアスベルが制する
「リチャード……リチャードの声が聞こえる」
「……ベル……スベル」
「リチャード!?リチャードっ!」
「……クルシイ……タスケテクレ、アスベル……」
「ああ、今なんとかしてやる」
「シニタクナイ……キエタクナイ……コロサナイデ……ボクラハ……トモダチ……ジャナイカ……」
"友達"、その言葉に反応したソフィは頭を抱え、踞るリチャードに膝を付き、近づくと彼は戦闘の合間にも見せた憎悪の表情で彼女を見上げる
「マタ……キサマカ……!《プロトス1》」
「《プロトス1》……」
「《プロトス1》って英知の蔵で出てきた……」
「どうしてその事をリチャードさんが知って……」
「違うよ……わたしは……ソフィだよ」
《プロトス1》という単語に英知の蔵の時の様に苦しげに胸を抑えていたソフィはその手をリチャードへと伸ばす
「リチャード……友情の誓い、しよう。そしたら……きっと……」
「ソフィ……」
先程までの憎悪の表情がリチャードから剥がれ落ち、自身の言葉に反応してくれた事に微笑むソフィの目先には細剣の切っ先が向けられる
「……消えろ」
「!だめっ!!」
一瞬何が起ころうとしているのか把握出来なかったラティアは慌てて、ソフィとリチャードを引き離そうと彼女の肩に指先が触れた瞬間、剣の切っ先から原素が収縮した光線が発せられた
その攻撃でソフィだけでなくラティア達ごと後方に吹き飛ばされ、光線の軌跡上にあった柱のモニュメントが大きな音を立てて崩れ落ちる、それは同じ様に友情の誓いが崩れた様にも聞こえた
衝撃に顔を歪めながら起き上がった先には…破壊されたモニュメントの瓦礫に叩き付けられたソフィが気絶していた
「ソフィ――ッ!」
「くくく……あははははは!」
「こ、これは……!?」
「ソフィ、ソフィ!しっかりしろ!」
自分を縛り付ける物を吹き飛ばし、笑むリチャードの声を背にアスベルはソフィの肩を必死に揺らすもその瞳は頑なに閉ざされたまま
「目を開けてくれ、ソフィーッ!」
「ソフィ…ッ今、治すからね…!」
「とうとうここまで来た……!もはや誰も我を止められぬ!」
阻むものが何もなくなったリチャードは気がつけば、上空に浮かび、その体から漂う赤黒い原素らしきものが物質化し孤島を侵蝕し始める
「みんな逃げろ!とにかく走れ!このままだと巻き込まれるぞ!」
「ソフィ!ソフィ!」
「兄さん、ラティア急げ!」
「ぐっ……!」
「ラティア!」
「…っはい!」
マリクとヒューバートに促され、気絶したまま目を覚まさないソフィを背負い、アスベルは停泊したままの船へと駆け出す
彼に続くラティア達の背後からは繭の様な物質が迫る、それと同時にリチャードの高らかとした笑い声が耳をつく
何とか繭の様な物質に追い付かれる事なく、ラティア達は深手を負ったソフィを連れ孤島を脱出、振り返った先で見たものは繭に包まれて行く孤島の姿
ザヴェートの港に引き返したラティア、シェリア、ヒューバートが傷付いたソフィへと懸命に治癒術を展開する
「ソフィ、ソフィ!目を開けてくれ、ソフィ!」
「傷は治ったはずなのに意識が戻らないなんて、どうして……?」
「ソフィ、お願い…目を、覚まして…っ」
「う……」
「ソフィ!」
「気がついたのね、よかった!」
「ソフィ、分かるっ?」
「ラティア……ア……スベル……?シェリ……ア?わたし……どうしたの……?」
自身がこうなる経緯までの記憶が曖昧らしいソフィにアスベルがリチャードに攻撃され、意識を失っていた事を告げると彼女はリチャードの事を案じる
それにもアスベルが繭の様な物に飲み込まれたものの死んだとは決まっていないと答えるとソフィの体が強烈な光を発し始め、苦痛の声を上げる
「グオ……ナゼだ……ナゼ体が……ココマデ……ココまで来て……!」
「こうなってはもう助かるまい。とどめを刺すのがせめてもの情けだろう」
「そんな…っ」
「待って下さい!」
アスベルの代わりに手を下そうと苦しむリチャードに歩み寄ろうとするマリクを何かに気付いたアスベルが制する
「リチャード……リチャードの声が聞こえる」
「……ベル……スベル」
「リチャード!?リチャードっ!」
「……クルシイ……タスケテクレ、アスベル……」
「ああ、今なんとかしてやる」
「シニタクナイ……キエタクナイ……コロサナイデ……ボクラハ……トモダチ……ジャナイカ……」
"友達"、その言葉に反応したソフィは頭を抱え、踞るリチャードに膝を付き、近づくと彼は戦闘の合間にも見せた憎悪の表情で彼女を見上げる
「マタ……キサマカ……!《プロトス1》」
「《プロトス1》……」
「《プロトス1》って英知の蔵で出てきた……」
「どうしてその事をリチャードさんが知って……」
「違うよ……わたしは……ソフィだよ」
《プロトス1》という単語に英知の蔵の時の様に苦しげに胸を抑えていたソフィはその手をリチャードへと伸ばす
「リチャード……友情の誓い、しよう。そしたら……きっと……」
「ソフィ……」
先程までの憎悪の表情がリチャードから剥がれ落ち、自身の言葉に反応してくれた事に微笑むソフィの目先には細剣の切っ先が向けられる
「……消えろ」
「!だめっ!!」
一瞬何が起ころうとしているのか把握出来なかったラティアは慌てて、ソフィとリチャードを引き離そうと彼女の肩に指先が触れた瞬間、剣の切っ先から原素が収縮した光線が発せられた
その攻撃でソフィだけでなくラティア達ごと後方に吹き飛ばされ、光線の軌跡上にあった柱のモニュメントが大きな音を立てて崩れ落ちる、それは同じ様に友情の誓いが崩れた様にも聞こえた
衝撃に顔を歪めながら起き上がった先には…破壊されたモニュメントの瓦礫に叩き付けられたソフィが気絶していた
「ソフィ――ッ!」
「くくく……あははははは!」
「こ、これは……!?」
「ソフィ、ソフィ!しっかりしろ!」
自分を縛り付ける物を吹き飛ばし、笑むリチャードの声を背にアスベルはソフィの肩を必死に揺らすもその瞳は頑なに閉ざされたまま
「目を開けてくれ、ソフィーッ!」
「ソフィ…ッ今、治すからね…!」
「とうとうここまで来た……!もはや誰も我を止められぬ!」
阻むものが何もなくなったリチャードは気がつけば、上空に浮かび、その体から漂う赤黒い原素らしきものが物質化し孤島を侵蝕し始める
「みんな逃げろ!とにかく走れ!このままだと巻き込まれるぞ!」
「ソフィ!ソフィ!」
「兄さん、ラティア急げ!」
「ぐっ……!」
「ラティア!」
「…っはい!」
マリクとヒューバートに促され、気絶したまま目を覚まさないソフィを背負い、アスベルは停泊したままの船へと駆け出す
彼に続くラティア達の背後からは繭の様な物質が迫る、それと同時にリチャードの高らかとした笑い声が耳をつく
何とか繭の様な物質に追い付かれる事なく、ラティア達は深手を負ったソフィを連れ孤島を脱出、振り返った先で見たものは繭に包まれて行く孤島の姿
ザヴェートの港に引き返したラティア、シェリア、ヒューバートが傷付いたソフィへと懸命に治癒術を展開する
「ソフィ、ソフィ!目を開けてくれ、ソフィ!」
「傷は治ったはずなのに意識が戻らないなんて、どうして……?」
「ソフィ、お願い…目を、覚まして…っ」
「う……」
「ソフィ!」
「気がついたのね、よかった!」
「ソフィ、分かるっ?」
「ラティア……ア……スベル……?シェリ……ア?わたし……どうしたの……?」
自身がこうなる経緯までの記憶が曖昧らしいソフィにアスベルがリチャードに攻撃され、意識を失っていた事を告げると彼女はリチャードの事を案じる
それにもアスベルが繭の様な物に飲み込まれたものの死んだとは決まっていないと答えるとソフィの体が強烈な光を発し始め、苦痛の声を上げる