Memoria:24 メモワールの底で、廻る
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「フォドラに生まれし災いの種は三つの光の地に降り立ち、その葉は茂り光を覆い、フォドラより来たりし災いの葉を枯らす者……三つの光の輝きを守らん……
災いの種?光の地?災いの葉を枯らす者?なんの事だ~?うわっと、また読み取れない箇所が……」
「災いの種……フォドラ……どこかで……」
機械盤を操作し詩の続きを解読しようと試みるパスカルの背後でソフィはうわ言の様にそれらを呟くと胸を抑え、苦しげに肩を上下させ始める
それに気付いたラティアはソフィの背中を支えながら、彼女の顔を不安げに覗き込む
「ソフィ、大丈夫?苦しいの?」
「何か……思い出せそうなんだけど、そうすると頭が痛くなるの……」
「外の空気を吸えば、気分が良くなるかも……ソフィを連れて、外にいて良いでしょうか?」
「ああ。頼む、ラティア」
「すいません、シェリア。医学的な知識はないので一緒に着いてきてくれませんか?」
「ええ、わかったわ。みんなは調べ物を続けて」
顔色が悪いソフィを連れ、シェリアとラティアは蔵を出るがその背中を心配そうにアスベルが見つめていたがパネルに映る文字列を解読していたパスカルが声を発した事でそちらに目を向ける事に
彼女が言うには損傷が酷い為に断片的な情報しか拾えず、時間をかければ復元は出来るがどれだけかかるかは分からない
情報が拾えないならば、今得ている情報から考察するしかない、大輝石を狙ったラムダはその行動を阻止されたと言う
「《プロトス1》が食い止めた、的な記述がちょこちょこ出てきたよ。さっきの詩の災いの種ってのはそのラムダの事かな」
「そうだとすると《プロトス1》とは……」
「災いの種を枯らす者、という事?」
「なるほどな……その時の出来事のような事が今リチャード陛下の手で再び起こされようとしているのか」
「ここまでわかれば十分です。すぐにその孤島へ向かいましょう」
「そうだな、死の世界など誕生させてたまるものか」
「今度こそ、なんとしてもリチャードを止めなければ」
意を決するアスベル達から視点は変わり、蔵の外でと出たラティア達へと変わる
外へ出たもののソフィは依然として顔色が悪いままで二人は不安が高まり、自然と気遣う気持ちが大きくなる
「ソフィ、大丈夫?どこか痛いの?」
「気分はどう?やっぱりどこかで休ませてもらった方が……」
「ラ……ムダ……災いの種……災いの葉を……枯らす者……何か思い出せそうなんだけど……」
「無理して思い出そうとしなくていいのよ」
「思い出そうとして、体調を壊したら元もこうもありませんからね……」
「うん、でも……早く思い出さないと大変な事に……なるような……」
「大変な……事?」
「でも怖いの……思い出す事が……」
「ソフィ……」
失った記憶を取り戻す事に恐れを抱くソフィと彼女を気遣う二人は顔を見合わせ、どんな言葉をかければ良いのか迷っているとアスベル達が蔵から戻って来る
「ソフィ、体の具合はどうだ?」
「もう平気……心配かけてごめんなさい」
「三人とも聞いてくれ、これからすぐに孤島へ向かおうと思う」
「わかった」
「ソフィ、無理はするな。もし調子が良くないなら……」
「わたしは平気、だから一緒に連れて行って」
「わかった。その代わり、何かあったらすぐ言うんだぞ
よし、まずザヴェートへ戻ろう。船で孤島へ向かうなら、それが一番早そうだ」
メモワールの底で、廻る
(わたしを呼び覚まそうとするあなたは、だれ?)