Memoria:24 メモワールの底で、廻る
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「カーツ氏の願いは大輝石の研究を完成させ、人々の窮状を救う事です
そのためにまずやるべきなのはリチャード国王を止め、大輝石を元通りにする事ではないですか?
……ぼくたちと一緒に来るべきです、そして……フェンデル人の誇りと意地をぼくらに……見せてください」
「ヒューバート……」
「あたしもやるよ。カーツさんの意志を託されてるんだもん」
「教官、俺たちには教官の教えがまだまだ必要なんです」
「まだたくさん教官に教えていただきたいことが残っています
カーツさんの意志を引き継いで、それを貫く傍ら…ご教授ください」
「アスベル……ラティア……」
ヒューバートを先導にカーツと同じ様に大輝石を託されたパスカル、そしてアスベルとラティアに自分の成すべき事を導かれ、マリクは意志を固めると微笑む
「みんな……これからもよろしく頼む」
「こちらこそ、改めてよろしくお願いします」
「うちは総統閣下とまだお話があるので帝都に残ります。ばば様も来る予定ですので……ご一緒できなくてすみません」
「いいってそんなの、本当ありがとね、ボアソン。さて、そんじゃもう一度アンマルチア族の里へ行こうか」
申し訳なさそうに頭を下げたポアソンに預かった鍵を手に帝都を経由し、再びラティア達は英知の蔵を求め、里へ
無人の長の間の奥へ鍵を使い、開いた部屋の先にあった動く足場を伝い、部屋の更なる奥へと向かう
足場が運んでくれた英知の蔵は里の明るさと対照的にほの暗く、中央にはウォールブリッジの地下遺跡にあった機構が佇んでいた
「ここが英知の蔵、なんですね……」
「英知の蔵って図書館みたいな何かと思っていたけど……違ったみたいね」
「考え方は図書館で合ってるよ。記録を残すやり方が紙じゃないだけでさ、いや~この中に入れる日が本当に来るとは思わなかったな~
さてと、さっそく『星の核』の事を調べてみようか」
「これって前にソフィの幻を見た所にあった装置と似ていないか?」
「たぶん機能的にも同じような物なんでしょ。だったらここを……」
ウォールブリッジの地下遺跡にあったものと同じ機構であった為かパスカルは慣れた手付きで二つある内の機械盤の右側を操作すると機械盤の中央に文字列が流れるパネルが現れる
それと連動してか、その奥にあった円型の機構が起動すると球状の図を発生するもので初見のヒューバート達を驚愕させる
だが直ぐにそれが幻と判明するとパスカルは更に機械盤を操作し、球状の中央に三つの大輝石の模型が現れ、三つの大輝石の先端が合わさった先に光が集う
「あった、なになに……ふんふん、あ~なるほど~
『星の核』ってのは確かにあるね、でも大輝石とは別物だけど」
「どう違うんだ?」
「大輝石の大本って考えるのが一番近いと思うよ。最初に『星の核』で原素が生まれて、それが大輝石や普通の輝石に溜まるみたい
大輝石は『星の核』から出てきた原素を安定させる働きもあったんだって、へ~」
「『星の核』とか大輝石って自然の物って感じがしないわね、まるで人工的に作られたみたい」
「う~ん、シェリアの今の発言、すっごく鋭いとこついてるかも。あたしもそう思ったんだよね」
「しかし……『星の核』というのがそういった物だとしてリチャードがそこへ向かうか?」
「むしろ、ますますビンゴの可能性が高まったと思うよ。リチャードが吸収してたのってつまりは大輝石の中の原素だったわけだしね」
「リチャード国王が『星の核』の原素を吸収したら、この世界はどうなってしまうんですか?」
「そうだねえ……あらゆる原素が枯渇した死の世界になっちゃうかもね」
「そんな……リチャードはそんな事をするために……?」
平和を望んで来た彼がそんな事する訳ないと信じたいが、大輝石全ての原素を奪って行った彼の現状等に挟まれ、アスベルは困惑した表情を浮かべる
そんな彼に敢えて言葉をかけずに『星の核』へ行く方法をマリクが訪ねる、世界の中心となれば、地面の下にあると真っ先に考えが浮かぶ為に不安が過る
疑問に答える為に機械盤を操作するも記録が古くなっている為に再生が上手く行かずに四苦八苦するも漸く球状の画面に世界の断面図が表示された
「闘技島の近くにある孤島に『星の核』へ通じてる縦穴の入り口があるってさ
他に何かわかる事ないかな、え~と。ラムダ……」
「ラムダ……?」
「その言葉、前も出てきたな。何の事かわかったのか?」
「人の名前かな?大昔に今のリチャードみたく大輝石を狙ったみたい。んでこれは……何かの詩かな?」
「詩?」
失った記憶に反応するものがあったのかソフィは自身の胸に手を当て、記憶を探し始める
その間にもパスカルはパネルに並ぶ詩と思われる文字列を読み上げ始めた