Memoria:61 またいつか、遠くない未来で
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不意打ちに近い言葉にはアスベルだけではなく、ラティアでさえも顔を真っ赤にし、言葉を失ってしまった
どうやら弟として兄の動向には常にチェックしていたらしく、二人の些細な違いも見逃さなかった様だ、…と言っても仲間は大体気付いていそうな程に分かり易い変化だったかもしれないが
自分の言葉に思春期真っ直中かと突っ込みたくなる程に固まったアスベルの反応に呆れ、ヒューバートが彼に聞こえるだけの声量で更に踏み入る
「……その様子だとまだ肝心な事は言っていないようですね」
「お前に言われたくない」
先程のフェンデルの様子でヒューバートに自分を諌める権利はない、と他にももの言いたげな視線で反論するアスベル
その言葉に心外な、と同じにしないで欲しいという思いが昂ったヒューバートの語尾は強まり、反論の上に更なる反論で返す
「ぼくはちゃんと言いましたよ!全然通じなかっただけです!」
「じゃあ、同じだろ」
アスベルは知らないであろうが、こちとらフォドラでありったけの勇気を振り絞り、好意をパスカルに伝えたのだ、…まあ伝わらなかったので言ったとは言えないかもしれないが
言った、言ってないで口論する声は非情に小さく、ラティア達には聞こえていない為に彼らが何を話しているか分からずに待ちぼうけをくらっている
「やっぱり二人は兄弟だね、変なところが似ているよ」
「変なところ?」
「ソフィにもいつかわかるようになるよ」
この中で唯一ラント兄弟の会話をその雰囲気から察するリチャードの言葉にソフィはきょとりと首を傾げる
彼らはリチャードが言う所というのは変に奥出になってしまい、好機を逃し、肝心な事を伝え切れない…そんな所だろうか
「ラティア」
「はい?」
二人の会話している姿を見つめていたラティアは自分への呼び掛けに振り向く
「これからもアスベルとソフィのことを頼むよ、二人を支えてあげられる事が出来るのは君だけだと思うんだ
君が二人を支えてあげるのと同じように君もたくさんアスベルとソフィを頼っていいんだ、後ろに付き従うだけでは二人が見る未来を共にする事はできないよ」
「そうよ、ラティア。苦労続きのあなたが誰よりも幸せにならないでどうするの?
もういい加減、従者っていう線を乗り越えてもいい頃よ?」
自分の未来を案ずる様に微笑むリチャードとシェリアの言葉にラティアは瞳を伏せる
確かに自分は領主の秘書官として、そして元は従者である経緯から彼らと対等である事を許そうとしなかった、それは果たしてアスベルとソフィの家族といえるのか…
「君がソフィやアスベルの幸せを考えているなら、もう二人の手を離す様なことはあってはならないよ
……これは国王としてじゃなく、君の友としての願いと受けとって欲しい」
そこまで言うとソフィへと視線を向ける、彼からの視線に促される様にソフィはラティアへと振り向いた
「リチャードさん、シェリア……。……ありがとうございます」
ぎこちなく微笑むラティア、その表情とは裏腹に胸の内にはしかとリチャード、そしてシェリアからの想いは刻まれた筈だ
彼が国王という立場を振りかざさず、ラティア達と対等でいようとする様に自分も彼らと対等になれる様にと
「ぼくは兄さんを差し置いて、どうこうするのは気が進まないだけです」
「おいおい、ものすごい負け惜しみだな」
「そっちこそ、悔しかったらはっきりさせるんですね」
挑発的に微笑むヒューバートはフェンデルで見せた軟弱さは伺わせない、寧ろどこか吹っ切れた様子を見せる背景にはマリクに後押しされた事があるのだろうか
次の瞬間、お互いの拳をぶつけ合っていた、その行動に隠された思いをお互いに拳の堅さから汲み取った二人の顔はどこか晴れ晴れとしており…まさに頭上を澄み渡る青空の様だ
「それじゃあぼくはこれで。また会いましょう、みなさん」
「じゃあね、ヒューバート」
「お体に気をつけてくださいね、ヒューバート」
「兄さんを頼みますよ、ラティア」
「は、はい!承りましたっ」
まさかヒューバートにアスベルを託される日が来ようとは、そんな驚きに満ちながらもラティアは彼に見送られながらシャトルへ
飛び立つシャトルをヒューバートは穏やかな面持ちで見送っていた、最後に降り立つのは…残った仲間に共通する故郷、ウィンドル
どうやら弟として兄の動向には常にチェックしていたらしく、二人の些細な違いも見逃さなかった様だ、…と言っても仲間は大体気付いていそうな程に分かり易い変化だったかもしれないが
自分の言葉に思春期真っ直中かと突っ込みたくなる程に固まったアスベルの反応に呆れ、ヒューバートが彼に聞こえるだけの声量で更に踏み入る
「……その様子だとまだ肝心な事は言っていないようですね」
「お前に言われたくない」
先程のフェンデルの様子でヒューバートに自分を諌める権利はない、と他にももの言いたげな視線で反論するアスベル
その言葉に心外な、と同じにしないで欲しいという思いが昂ったヒューバートの語尾は強まり、反論の上に更なる反論で返す
「ぼくはちゃんと言いましたよ!全然通じなかっただけです!」
「じゃあ、同じだろ」
アスベルは知らないであろうが、こちとらフォドラでありったけの勇気を振り絞り、好意をパスカルに伝えたのだ、…まあ伝わらなかったので言ったとは言えないかもしれないが
言った、言ってないで口論する声は非情に小さく、ラティア達には聞こえていない為に彼らが何を話しているか分からずに待ちぼうけをくらっている
「やっぱり二人は兄弟だね、変なところが似ているよ」
「変なところ?」
「ソフィにもいつかわかるようになるよ」
この中で唯一ラント兄弟の会話をその雰囲気から察するリチャードの言葉にソフィはきょとりと首を傾げる
彼らはリチャードが言う所というのは変に奥出になってしまい、好機を逃し、肝心な事を伝え切れない…そんな所だろうか
「ラティア」
「はい?」
二人の会話している姿を見つめていたラティアは自分への呼び掛けに振り向く
「これからもアスベルとソフィのことを頼むよ、二人を支えてあげられる事が出来るのは君だけだと思うんだ
君が二人を支えてあげるのと同じように君もたくさんアスベルとソフィを頼っていいんだ、後ろに付き従うだけでは二人が見る未来を共にする事はできないよ」
「そうよ、ラティア。苦労続きのあなたが誰よりも幸せにならないでどうするの?
もういい加減、従者っていう線を乗り越えてもいい頃よ?」
自分の未来を案ずる様に微笑むリチャードとシェリアの言葉にラティアは瞳を伏せる
確かに自分は領主の秘書官として、そして元は従者である経緯から彼らと対等である事を許そうとしなかった、それは果たしてアスベルとソフィの家族といえるのか…
「君がソフィやアスベルの幸せを考えているなら、もう二人の手を離す様なことはあってはならないよ
……これは国王としてじゃなく、君の友としての願いと受けとって欲しい」
そこまで言うとソフィへと視線を向ける、彼からの視線に促される様にソフィはラティアへと振り向いた
「リチャードさん、シェリア……。……ありがとうございます」
ぎこちなく微笑むラティア、その表情とは裏腹に胸の内にはしかとリチャード、そしてシェリアからの想いは刻まれた筈だ
彼が国王という立場を振りかざさず、ラティア達と対等でいようとする様に自分も彼らと対等になれる様にと
「ぼくは兄さんを差し置いて、どうこうするのは気が進まないだけです」
「おいおい、ものすごい負け惜しみだな」
「そっちこそ、悔しかったらはっきりさせるんですね」
挑発的に微笑むヒューバートはフェンデルで見せた軟弱さは伺わせない、寧ろどこか吹っ切れた様子を見せる背景にはマリクに後押しされた事があるのだろうか
次の瞬間、お互いの拳をぶつけ合っていた、その行動に隠された思いをお互いに拳の堅さから汲み取った二人の顔はどこか晴れ晴れとしており…まさに頭上を澄み渡る青空の様だ
「それじゃあぼくはこれで。また会いましょう、みなさん」
「じゃあね、ヒューバート」
「お体に気をつけてくださいね、ヒューバート」
「兄さんを頼みますよ、ラティア」
「は、はい!承りましたっ」
まさかヒューバートにアスベルを託される日が来ようとは、そんな驚きに満ちながらもラティアは彼に見送られながらシャトルへ
飛び立つシャトルをヒューバートは穏やかな面持ちで見送っていた、最後に降り立つのは…残った仲間に共通する故郷、ウィンドル