Memoria:60 始まりはそう、小さな祈りから
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フォドラクイーン、リトルクイーンの一例でフォドラに意志があるのは分かった事だが人を憎み、歪んだ心にラムダの言葉が通じるのかと不安視する
だがラムダも元はこの星から生まれた存在、そして今のフォドラの様にあらゆるものを憎んだという共通点がある以上、もしくは…
『我の中に閉じ込めたフォドラの憎しみの心に語りかける
フォドラの憎しみを理解し、信じる心に変えるために……百年、二百年とかかるやもしれんが、時間だけはある』
『そんなに長く……そんなに長い時間を、たったひとりで……?』
元を正せば、フォドラをここまで追い詰めたのは他ならない自分達人間だ、その心を清める役目をラムダ一人に背負わせる事を誰もが心苦しく思わない筈がない
その気持ちが一番強いのはソフィだ、彼女はラムダと同じく永遠の命を所有する存在、彼がやろうとしている事がどんなに孤独で、長く険しい道なものかはこの場の誰よりも熟知していた
『我はひとりにはなるまい、永久を生きる少女がいる限りは……』
瞳を伏せ、そう告げるラムダの言葉に該当する存在は一人しかいない
『それって……』
『わたし……?』
まさか過去に敵対していたラムダにそう言われるとは思ってもおらず、彼の言葉にソフィはきょとんと瞳を瞬かせる
『我の行く末はお前が見守っていてくれ、プロトス1
我はフォドラと共に夢を見よう』
まるで眠りにつく前の何気ない挨拶の様に告げるラムダ
他ならない自分と同じ永遠を生きるソフィを見届け人と定めるとラムダは安らかな表情のままに瞳を伏せる
リトルクイーンが何度も言った様にラムダとソフィ、二人で永遠という時を共有する事になる未来を瞼の裏に浮かべて
『その夢の中でフォドラと語り合い、わかりあおうと思う
この者が我にそうしたように……そして再び目覚めた時、フォドラと共に見ていこうと思う。この世界を……』
アスベルやコーネルがラムダにそうしてきた様に、今度は自分が与えられたものをフォドラへ――
そうする事がこれまでのアスベルに対するラムダからのせめてもの報答であると信じて
『さあ、この者をお前たちに返そう』
ラムダとの対話を経て、目を覚ましたラティア達の意識はフォドラの核にあった体へ無事、戻って来た
原素に満ち溢れ、恵みの海であった星の核にその姿は過去のものとなっていた、どうやらラムダの力はフォドラへと静かな安寧を無事与える事が出来た様だ
「アスベル!」
目覚めたばかりの霞みがかった頭を振り払い、ラティア達は誰からと言うでなく核の近くで倒れているアスベルの元へと駆け寄る
仲間からの呼び掛けに眉を顰めながらもアスベルは何とか目を覚ます、この様子だとフォドラの原素の影響は受けていないと見られる
「……ソフィ。くっ……」
だが影響を受けていない、と言ってもその身一つで核という星に内包された原素をラムダが吸収するパイプの役割を受け持った体は上手く動けないらしい
それでも無理をして起き上がるアスベルは知っているだろうか、ラムダがフォドラの心を受け止め、眠りについた事を
「ラムダ、フォドラと一緒に夢を見るって……」
「ああ、聞こえていた」
まだ立ち上がる動作まではいけないアスベルをラティアがすかさず気遣う
もしかすると表に出てないだけで、本人も知らない影響があるかもしれないといった慎重さ故に
「アスベル、体はどうですか?フォドラの原素を吸収した影響は……」
「ああ、大丈夫だ
心配をかけてすまない、ラティア」
「いいえ、アスベルが無事ならそれで良いんです」
ーラムダ、本当にあの時言ってくれた事を……ありがとう
最初で最後、ラムダとの一対一で交わした会話は黄昏時に包まれた街の中での事だった
その時、ラムダは核を相手取るアスベルの身を案じ不安に苦しむラティアに告げた、アスベルからの借りは必ず返す、とそれを彼の無事という形で返してくれたラムダへ彼女は感謝の意を胸の内で呟いた
「あ……ああっ……」
アスベルに大事がない事を皆で安心している所に聞こえて来た声、それは自分の命であるフォドラの原素を断たれたリトルクイーンから発せられるもの
核の大部分を失い、多くの自身を失った彼女は寒さに打ちひしがれる様に震え、その姿は親を見失った小動物の様に小さく見えた
「どうして震えてるの?」
いつの間にか歩み寄って来たソフィからの声にもリトルクイーンは大袈裟に肩を震わせる、かつての威厳に満ちた姿からは想像も出来ない反応だ
自分もフォドラの核同様に葬られる事を危惧し、ソフィへと輝術を放つもその攻撃は彼女の肩を軽く弾き、雫となって飛び散るだけに留まる
だがラムダも元はこの星から生まれた存在、そして今のフォドラの様にあらゆるものを憎んだという共通点がある以上、もしくは…
『我の中に閉じ込めたフォドラの憎しみの心に語りかける
フォドラの憎しみを理解し、信じる心に変えるために……百年、二百年とかかるやもしれんが、時間だけはある』
『そんなに長く……そんなに長い時間を、たったひとりで……?』
元を正せば、フォドラをここまで追い詰めたのは他ならない自分達人間だ、その心を清める役目をラムダ一人に背負わせる事を誰もが心苦しく思わない筈がない
その気持ちが一番強いのはソフィだ、彼女はラムダと同じく永遠の命を所有する存在、彼がやろうとしている事がどんなに孤独で、長く険しい道なものかはこの場の誰よりも熟知していた
『我はひとりにはなるまい、永久を生きる少女がいる限りは……』
瞳を伏せ、そう告げるラムダの言葉に該当する存在は一人しかいない
『それって……』
『わたし……?』
まさか過去に敵対していたラムダにそう言われるとは思ってもおらず、彼の言葉にソフィはきょとんと瞳を瞬かせる
『我の行く末はお前が見守っていてくれ、プロトス1
我はフォドラと共に夢を見よう』
まるで眠りにつく前の何気ない挨拶の様に告げるラムダ
他ならない自分と同じ永遠を生きるソフィを見届け人と定めるとラムダは安らかな表情のままに瞳を伏せる
リトルクイーンが何度も言った様にラムダとソフィ、二人で永遠という時を共有する事になる未来を瞼の裏に浮かべて
『その夢の中でフォドラと語り合い、わかりあおうと思う
この者が我にそうしたように……そして再び目覚めた時、フォドラと共に見ていこうと思う。この世界を……』
アスベルやコーネルがラムダにそうしてきた様に、今度は自分が与えられたものをフォドラへ――
そうする事がこれまでのアスベルに対するラムダからのせめてもの報答であると信じて
『さあ、この者をお前たちに返そう』
ラムダとの対話を経て、目を覚ましたラティア達の意識はフォドラの核にあった体へ無事、戻って来た
原素に満ち溢れ、恵みの海であった星の核にその姿は過去のものとなっていた、どうやらラムダの力はフォドラへと静かな安寧を無事与える事が出来た様だ
「アスベル!」
目覚めたばかりの霞みがかった頭を振り払い、ラティア達は誰からと言うでなく核の近くで倒れているアスベルの元へと駆け寄る
仲間からの呼び掛けに眉を顰めながらもアスベルは何とか目を覚ます、この様子だとフォドラの原素の影響は受けていないと見られる
「……ソフィ。くっ……」
だが影響を受けていない、と言ってもその身一つで核という星に内包された原素をラムダが吸収するパイプの役割を受け持った体は上手く動けないらしい
それでも無理をして起き上がるアスベルは知っているだろうか、ラムダがフォドラの心を受け止め、眠りについた事を
「ラムダ、フォドラと一緒に夢を見るって……」
「ああ、聞こえていた」
まだ立ち上がる動作まではいけないアスベルをラティアがすかさず気遣う
もしかすると表に出てないだけで、本人も知らない影響があるかもしれないといった慎重さ故に
「アスベル、体はどうですか?フォドラの原素を吸収した影響は……」
「ああ、大丈夫だ
心配をかけてすまない、ラティア」
「いいえ、アスベルが無事ならそれで良いんです」
ーラムダ、本当にあの時言ってくれた事を……ありがとう
最初で最後、ラムダとの一対一で交わした会話は黄昏時に包まれた街の中での事だった
その時、ラムダは核を相手取るアスベルの身を案じ不安に苦しむラティアに告げた、アスベルからの借りは必ず返す、とそれを彼の無事という形で返してくれたラムダへ彼女は感謝の意を胸の内で呟いた
「あ……ああっ……」
アスベルに大事がない事を皆で安心している所に聞こえて来た声、それは自分の命であるフォドラの原素を断たれたリトルクイーンから発せられるもの
核の大部分を失い、多くの自身を失った彼女は寒さに打ちひしがれる様に震え、その姿は親を見失った小動物の様に小さく見えた
「どうして震えてるの?」
いつの間にか歩み寄って来たソフィからの声にもリトルクイーンは大袈裟に肩を震わせる、かつての威厳に満ちた姿からは想像も出来ない反応だ
自分もフォドラの核同様に葬られる事を危惧し、ソフィへと輝術を放つもその攻撃は彼女の肩を軽く弾き、雫となって飛び散るだけに留まる