Memoria:59 飾りない心を聞かせて
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――それでも、とこの状況では倒れた彼らの力が必要不可欠
誰もが近接攻撃に移る中でただ一人、ラティアだけが詠唱を行い出したのをアスベル、そしてフォドラクイーンが勘づく
「よせ、ラティア!」
「っ…闇に迷いし魂を呼び戻す標…帰還せよ!レイズデッド!シェリア!」
「私が倒れちゃ、まずいよね…」
「死に絶えよ!」
あの何人もの犠牲を出した攻撃が無防備なラティアの体を無惨に切り裂いていく、痛みに消え行く意識の中でシェリアが目覚めた事に彼女は微笑む
彼女がいれば、ソフィと合わせてアスベル達を助けてくれる筈だ、例え自分がいなくても
「ラティア!!」
「私の為に……ラティア…!
あなたの思い、決して無駄にはしない…!紡ぎしは慈愛、母なる御手をかざす光の奇跡に今、名を与うる!ナース!」
とうとうラティアまでもが戦闘不能者の一人となってしまった
他ならぬ自分を目覚めさせる為、そしてこの戦いを勝利で収める為に犠牲になったラティアを抱き起こすシェリア
そこに加わろうとアスベルの足が戦いの場から遠のこうとしたのを必死に引き止める声が悲痛に響き渡る
「だめ、アスベル!ラティアの思いを無駄にしちゃだめ!」
「ソフィ……っ、ああ!」
ソフィに引き止められ、アスベルも漸く我に帰った
そうだ、自分が出来るのは倒れた彼女に足を止める事ではない、この戦いを終わらせる事だと
「虚空に散り逝き、虚無へ消え去れ!デュアル・ザ・サン!」
灼熱に燃え盛る双子の恒星、その間に閉じ込められたアスベル達を焦がし
「流道の水よ…!アクエリアス・スフィア!」
生命を育む生命の揺りかごが意識を覆い尽くさんと波打ち
「荒廃の風よ…!プリズミック・スターズ!」
七色に色彩を放つ恒星がアスベル達の周囲を削り
「星の狭間で己を恥じよ…!ブライティスト・ゲート!」
開かれた時空の扉から解放された光が体を貫き
「原始の炎よ…!エクスプロージョン・ノヴァ!」
焦熱の溶岩流が容赦なく、熱の内へと飲み込み
「常世の闇よ…!マクスウェル・ロアー!」
虚空より訪れる星の外からの来客、その波動が広がり
「滅びの時だ。ディメンジョナル・マテリアル!」
巨大に作り上げられた全てを飲み込む、奈落がアスベル達を引きずり込もうと手を伸ばす
怒濤に繰り広げられた術連携、それに何度も意識を飲まれそうになったがここまで耐え切ってみせた
この戦いに勝利を、そう願った少女の為にもここで全てに決着を――!
「負けてたまるか!俺たちが…繋ぎ止めてみせる!ブルーアース!」
星の影から覗く光は勝利の兆し、フォドラクイーンの放つ致死量の毒を打ち破る光が射し込んだ
「そんな…バカな…!」
フォドラクイーンを撃ち破り、規定外の技を発動させたアスベルは抜き出ていたサーベルを鞘へと戻すと疲れ切った体を休めさせる事なく踵を返す
彼が駈ける場所は決まっている、自分達に一抹の希望を与える為に自分の身を犠牲にし倒れたラティアの元だ
「ラティア……!」
水流が波打つ地面に寝かされたラティアはまるで岸に打ち上げられた人魚の様だと場違いな事を考える程に雰囲気へ溶け込んでいた
抱き起こした体に傷が見当たらないのはヒューバート達の介抱に向かったシェリアの神聖術による効果だろう
「ア、スベル……?」
「あんな無茶をして!どれだけ心配をしたか……っ」
「ごめん、なさい……どうしてもアスベル達に勝利して、もらいたかったんです」
抱き起こされた衝撃で目を覚ましたラティアの目に先ず入ったのは苦痛に塗れたアスベルの表情だった
七年前を想起させるその表情、深く考えずに起こしてしまった自分の行動にラティアは浅はかだったと反省の色を見せる
「戦いはどうなったの、ですか?リチャードさん達は……」
「ラティアの無茶のおかげで今、シェリアが診ているよ
それよりも何か言う事があるんじゃないか?」
「う……もう、無茶は致しません」
「本当……無事に目を覚ましてくれて、良かった」
痛い程に体を抱き締めてくれる腕は微かに震えていて、それは決して戦いの余韻や酸素が足りない体のせいではない
どうか、今少しはこのままでと体と体が重なる温度から言われている様でラティアはその言葉に甘える様に自分の体をアスベルに委ねた
飾りない心を聞かせて
(その痛みも、孤独も)
(他ならないあなたの声で教えて)
誰もが近接攻撃に移る中でただ一人、ラティアだけが詠唱を行い出したのをアスベル、そしてフォドラクイーンが勘づく
「よせ、ラティア!」
「っ…闇に迷いし魂を呼び戻す標…帰還せよ!レイズデッド!シェリア!」
「私が倒れちゃ、まずいよね…」
「死に絶えよ!」
あの何人もの犠牲を出した攻撃が無防備なラティアの体を無惨に切り裂いていく、痛みに消え行く意識の中でシェリアが目覚めた事に彼女は微笑む
彼女がいれば、ソフィと合わせてアスベル達を助けてくれる筈だ、例え自分がいなくても
「ラティア!!」
「私の為に……ラティア…!
あなたの思い、決して無駄にはしない…!紡ぎしは慈愛、母なる御手をかざす光の奇跡に今、名を与うる!ナース!」
とうとうラティアまでもが戦闘不能者の一人となってしまった
他ならぬ自分を目覚めさせる為、そしてこの戦いを勝利で収める為に犠牲になったラティアを抱き起こすシェリア
そこに加わろうとアスベルの足が戦いの場から遠のこうとしたのを必死に引き止める声が悲痛に響き渡る
「だめ、アスベル!ラティアの思いを無駄にしちゃだめ!」
「ソフィ……っ、ああ!」
ソフィに引き止められ、アスベルも漸く我に帰った
そうだ、自分が出来るのは倒れた彼女に足を止める事ではない、この戦いを終わらせる事だと
「虚空に散り逝き、虚無へ消え去れ!デュアル・ザ・サン!」
灼熱に燃え盛る双子の恒星、その間に閉じ込められたアスベル達を焦がし
「流道の水よ…!アクエリアス・スフィア!」
生命を育む生命の揺りかごが意識を覆い尽くさんと波打ち
「荒廃の風よ…!プリズミック・スターズ!」
七色に色彩を放つ恒星がアスベル達の周囲を削り
「星の狭間で己を恥じよ…!ブライティスト・ゲート!」
開かれた時空の扉から解放された光が体を貫き
「原始の炎よ…!エクスプロージョン・ノヴァ!」
焦熱の溶岩流が容赦なく、熱の内へと飲み込み
「常世の闇よ…!マクスウェル・ロアー!」
虚空より訪れる星の外からの来客、その波動が広がり
「滅びの時だ。ディメンジョナル・マテリアル!」
巨大に作り上げられた全てを飲み込む、奈落がアスベル達を引きずり込もうと手を伸ばす
怒濤に繰り広げられた術連携、それに何度も意識を飲まれそうになったがここまで耐え切ってみせた
この戦いに勝利を、そう願った少女の為にもここで全てに決着を――!
「負けてたまるか!俺たちが…繋ぎ止めてみせる!ブルーアース!」
星の影から覗く光は勝利の兆し、フォドラクイーンの放つ致死量の毒を打ち破る光が射し込んだ
「そんな…バカな…!」
フォドラクイーンを撃ち破り、規定外の技を発動させたアスベルは抜き出ていたサーベルを鞘へと戻すと疲れ切った体を休めさせる事なく踵を返す
彼が駈ける場所は決まっている、自分達に一抹の希望を与える為に自分の身を犠牲にし倒れたラティアの元だ
「ラティア……!」
水流が波打つ地面に寝かされたラティアはまるで岸に打ち上げられた人魚の様だと場違いな事を考える程に雰囲気へ溶け込んでいた
抱き起こした体に傷が見当たらないのはヒューバート達の介抱に向かったシェリアの神聖術による効果だろう
「ア、スベル……?」
「あんな無茶をして!どれだけ心配をしたか……っ」
「ごめん、なさい……どうしてもアスベル達に勝利して、もらいたかったんです」
抱き起こされた衝撃で目を覚ましたラティアの目に先ず入ったのは苦痛に塗れたアスベルの表情だった
七年前を想起させるその表情、深く考えずに起こしてしまった自分の行動にラティアは浅はかだったと反省の色を見せる
「戦いはどうなったの、ですか?リチャードさん達は……」
「ラティアの無茶のおかげで今、シェリアが診ているよ
それよりも何か言う事があるんじゃないか?」
「う……もう、無茶は致しません」
「本当……無事に目を覚ましてくれて、良かった」
痛い程に体を抱き締めてくれる腕は微かに震えていて、それは決して戦いの余韻や酸素が足りない体のせいではない
どうか、今少しはこのままでと体と体が重なる温度から言われている様でラティアはその言葉に甘える様に自分の体をアスベルに委ねた
飾りない心を聞かせて
(その痛みも、孤独も)
(他ならないあなたの声で教えて)