Memoria:56 予約済みの未来予想図
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一つの混乱はあったものの、話はアスベルの意志を尊重され、賛同という形で受け入れられる形でそこでの議論は幕を閉じた
どうやら自分が思っているよりも疲労というものは体に蓄積されるもので、アスベルの意識は眠りに落ちた――そう思ったものの、彼の意識はラムダの元へ引き寄せられていた
《我に自身を預けるとはお前は本当に愚かだな
我に支配を許せば、それはお前がお前で無くなるという事。そうなれば、再び戻れなくなると考えないのか》
「ああ。信じているからな」
どうやらラティア達だけでなく、この方法でフォドラの核の暴走を止めようとするのはラムダ自身も怪訝さを感じる程に賛同は出来ない様子
だが仲間の説得にも頑なに譲らなかったアスベルがその言葉に揺らぐかと言われれば、そんな筈もなく…逆に彼が抱く手厚い信頼を見せつけられる事となる
《その根拠は?》
「信用するのに根拠なんて必要ないさ。けどあえて言うなら、お前が俺たちを自分の意思で救ってくれたからだ」
一体どこからそんな自信があるのか、かつてアスベルに口にした様に彼がラムダの力を侮っているのかとも思われたが、彼はそう返す
そう、きっと今までのラムダならば、そんな忠告を口に出さずともアスベルの体を乗っ取る機会というものはいくらでも存在しただろう、けれどラムダはそうしなかった
けれどそれをしなかった事、そして花畑でラムダ自身の意志でアスベル達を守ってくれた事…それらがアスベルにラムダを信じさせる要因となっていた
『それに、乗っ取る気ならその隙はこれまでにもいくらだってあったはずだ
それなのにお前はそうしなかった、それが根拠だ』
《……甘いな》
『それに今回はあくまでお前に預けるだけだ。預かったものはちゃんと返すもんだぞ、ラムダ』
まるで子供に言い聞かせるかの様なアスベルの口ぶりには流石のラムダも呆れ返り、脱力した様子だ
《我に人間にするような説教をするとは。呆れるな》
確かにラムダ、という存在は人間や他の生命体とは当てはまらない存在である事に違いない、彼の存在は元々は偶然の中で発見させられたものである
だがそれはヒューマノイドであるソフィを一人の人間として、ラティアと共に成長過程を見守るアスベルには関係のないこと、こうして相部屋になったのだから、お互いが気持ち良く過ごせる様に監修するだけだ
『人間も何も無い。これは上手くやっていくための決まりだ
俺の中にお前と俺、ふたり住んでいるみたいなもんだからな。うまく暮らしていくためにお互い守るものは守ろう』
《お前という人間は愚か以外の何者でもないな、安易に他者を信用し、妙な言い訳を思いつく。人というものは愚かだ
だが、その愚かさにもいろいろな形があるのだな》
『ありがとうな。褒め言葉と受け取っておくよ』
穏やかに微笑むアスベルにはどんな皮肉も良い様に聞こえてしまう様だ
否、悪い意味と受けとらずに良い意味に取る事で気分のいいものにしようとする心の働き掛けなのかもしれない
《……核の原素を吸収する際はお前の体を預かるが……しかしそのあと、お前の体には相当な負荷が残る。せいぜい覚悟しておけ》
不器用な気遣いを言い逃げてしまったものの、その言葉にはアスベルの体を乗っ取ろうとする意志は見受けられなかった
自分へ全幅の信頼を寄せてくれるアスベルを見習ってか、彼の信頼に応えようとラムダの心も動いたのだろう、今までの会話の中で
『ああ、わかった。よろしく頼む、ラムダ』
多くは語らないラムダへ自身の体は本当に大丈夫なのかと根掘り葉掘り聞く、そんな下賎な事でその後を追いかける事をアスベルはしなかった
白く霞んでいく世界にアスベルもまた溶け、意識は二人の談話室から解放される――離れた意識は微かな足音で完全に目を覚ます
「ソフィ、眠れないのか?」
そこには図らずもこの出来事の中心人物に組み込まれたソフィが
どうやら彼女自身も明日の件、そして払拭し切れない胸のしこりに眠る事が出来ずにアスベルを頼りにしてきた様だ
「これからみんなのところへ行ってみようと思うんだが、一緒に来るか?」
「うん」
「よし、じゃあ行こうか」
ラムダとの会話もあって、休息は短い時間の様に感じたものの十分だった様で、起き上がったアスベルはソフィの同意を受け、彼女も連れ立って仲間の元に向かう
明日に備える仲間から、それぞれの決意を聞いた所で最後に行き着く場所は――やはり真正面からぶつかり、自分の身を案じてくれたあの少女の元へ
「ラティア」
「アスベル、ソフィ」
テロス・アステュ最下層ともなると街の静寂は深みを増し、下界の寒さが直に漂い、崩壊の爪痕を深く見られる、そんな場所でラティアは一人明日に目を向けていた
呼び掛けに反応を示し、二人へ振り向いたラティアの目元は涙を流した跡が赤々と見られる、その涙の意味を汲み取ってしまったアスベルは彼女に呼び掛けたもののかける言葉を失ってしまった
一人ここで夕日の中に涙を零した、否零させる事を彼女にさせた原因である事に罪悪感が働かない程にアスベルの心は鈍く出来ていない
「ラティア、目赤い……痛い?」
「ううん、大丈夫」
言い淀むアスベルに代わり、純粋に目元が赤いラティアに怪我もしくは病気かと心配するソフィが切り口に彼女との会話を開く
決してソフィが思っている様なものではないのだと微笑み、心配されている事を有難く受けとるラティアの隣へとアスベルは足を運ぶ
どうやら自分が思っているよりも疲労というものは体に蓄積されるもので、アスベルの意識は眠りに落ちた――そう思ったものの、彼の意識はラムダの元へ引き寄せられていた
《我に自身を預けるとはお前は本当に愚かだな
我に支配を許せば、それはお前がお前で無くなるという事。そうなれば、再び戻れなくなると考えないのか》
「ああ。信じているからな」
どうやらラティア達だけでなく、この方法でフォドラの核の暴走を止めようとするのはラムダ自身も怪訝さを感じる程に賛同は出来ない様子
だが仲間の説得にも頑なに譲らなかったアスベルがその言葉に揺らぐかと言われれば、そんな筈もなく…逆に彼が抱く手厚い信頼を見せつけられる事となる
《その根拠は?》
「信用するのに根拠なんて必要ないさ。けどあえて言うなら、お前が俺たちを自分の意思で救ってくれたからだ」
一体どこからそんな自信があるのか、かつてアスベルに口にした様に彼がラムダの力を侮っているのかとも思われたが、彼はそう返す
そう、きっと今までのラムダならば、そんな忠告を口に出さずともアスベルの体を乗っ取る機会というものはいくらでも存在しただろう、けれどラムダはそうしなかった
けれどそれをしなかった事、そして花畑でラムダ自身の意志でアスベル達を守ってくれた事…それらがアスベルにラムダを信じさせる要因となっていた
『それに、乗っ取る気ならその隙はこれまでにもいくらだってあったはずだ
それなのにお前はそうしなかった、それが根拠だ』
《……甘いな》
『それに今回はあくまでお前に預けるだけだ。預かったものはちゃんと返すもんだぞ、ラムダ』
まるで子供に言い聞かせるかの様なアスベルの口ぶりには流石のラムダも呆れ返り、脱力した様子だ
《我に人間にするような説教をするとは。呆れるな》
確かにラムダ、という存在は人間や他の生命体とは当てはまらない存在である事に違いない、彼の存在は元々は偶然の中で発見させられたものである
だがそれはヒューマノイドであるソフィを一人の人間として、ラティアと共に成長過程を見守るアスベルには関係のないこと、こうして相部屋になったのだから、お互いが気持ち良く過ごせる様に監修するだけだ
『人間も何も無い。これは上手くやっていくための決まりだ
俺の中にお前と俺、ふたり住んでいるみたいなもんだからな。うまく暮らしていくためにお互い守るものは守ろう』
《お前という人間は愚か以外の何者でもないな、安易に他者を信用し、妙な言い訳を思いつく。人というものは愚かだ
だが、その愚かさにもいろいろな形があるのだな》
『ありがとうな。褒め言葉と受け取っておくよ』
穏やかに微笑むアスベルにはどんな皮肉も良い様に聞こえてしまう様だ
否、悪い意味と受けとらずに良い意味に取る事で気分のいいものにしようとする心の働き掛けなのかもしれない
《……核の原素を吸収する際はお前の体を預かるが……しかしそのあと、お前の体には相当な負荷が残る。せいぜい覚悟しておけ》
不器用な気遣いを言い逃げてしまったものの、その言葉にはアスベルの体を乗っ取ろうとする意志は見受けられなかった
自分へ全幅の信頼を寄せてくれるアスベルを見習ってか、彼の信頼に応えようとラムダの心も動いたのだろう、今までの会話の中で
『ああ、わかった。よろしく頼む、ラムダ』
多くは語らないラムダへ自身の体は本当に大丈夫なのかと根掘り葉掘り聞く、そんな下賎な事でその後を追いかける事をアスベルはしなかった
白く霞んでいく世界にアスベルもまた溶け、意識は二人の談話室から解放される――離れた意識は微かな足音で完全に目を覚ます
「ソフィ、眠れないのか?」
そこには図らずもこの出来事の中心人物に組み込まれたソフィが
どうやら彼女自身も明日の件、そして払拭し切れない胸のしこりに眠る事が出来ずにアスベルを頼りにしてきた様だ
「これからみんなのところへ行ってみようと思うんだが、一緒に来るか?」
「うん」
「よし、じゃあ行こうか」
ラムダとの会話もあって、休息は短い時間の様に感じたものの十分だった様で、起き上がったアスベルはソフィの同意を受け、彼女も連れ立って仲間の元に向かう
明日に備える仲間から、それぞれの決意を聞いた所で最後に行き着く場所は――やはり真正面からぶつかり、自分の身を案じてくれたあの少女の元へ
「ラティア」
「アスベル、ソフィ」
テロス・アステュ最下層ともなると街の静寂は深みを増し、下界の寒さが直に漂い、崩壊の爪痕を深く見られる、そんな場所でラティアは一人明日に目を向けていた
呼び掛けに反応を示し、二人へ振り向いたラティアの目元は涙を流した跡が赤々と見られる、その涙の意味を汲み取ってしまったアスベルは彼女に呼び掛けたもののかける言葉を失ってしまった
一人ここで夕日の中に涙を零した、否零させる事を彼女にさせた原因である事に罪悪感が働かない程にアスベルの心は鈍く出来ていない
「ラティア、目赤い……痛い?」
「ううん、大丈夫」
言い淀むアスベルに代わり、純粋に目元が赤いラティアに怪我もしくは病気かと心配するソフィが切り口に彼女との会話を開く
決してソフィが思っている様なものではないのだと微笑み、心配されている事を有難く受けとるラティアの隣へとアスベルは足を運ぶ