Memoria:55 ハナミズキの花を私からあなたに
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他ならぬアスベルの前にラムダと同化し、星の核に至ったリチャードだからこそ、その危険性は痛い程に熟知していた
反対に強く出るリチャードの言葉に事実を覆す事が出来ないパスカルは俯いてしまう、彼女もまた自分が提言した方法はそう簡単に出来る程、生易しくリスクの少ないものではないと分かっていたから
「いいや、大丈夫だ。俺が原素を吸収する」
「無茶よ!」
間髪入れずにシェリアがそう叫び、ヒューバートも続けてアスベルの言動へと食らいつく
「そうですよ兄さん!少しは考えて物を言ってください」
「考えたさ」
声を荒げる二人と打って変わって、アスベルはあくまで冷静に勤める
その声色にラティアは彼が決して思い付きで言葉を述べている訳ではなく、本気で彼はリスクを抱え込もうとしているのだと知り、絶句してしまった
「俺はラムダにこの体を預けようと思う」
「なんだって!?」
「まさか、ラムダに自分自身を侵蝕させて乗り切ろうというのか?」
「はい、そうです」
言葉を選びに選んで、慎重に訪ねるマリクの言葉にもアスベルはあっさりと自分の考えがそうだと認めてしまった
そうすれば、当然その考えを改めさせようとする者も出る訳で――
「だめだアスベル!それはかつての僕のようになるという事だぞ」
「そんな事をしたら、アスベルがアスベルでなくなって……」
「あくまで一時的に預けるだけだ。その間に原素を吸収し、ラムダの中に閉じ込める」
一時的に、という言葉を強調するアスベルはいくら仲間からの言葉といっても譲る気配はない
「確かに危険なのは原素が流れている間だから、流れている間だけラムダになって生身の状態でなくなっていればアスベルへの負担は少なくて済むはずだけど……」
けれど絶対に安心だとは言い切れない、フォドラの核の原素を吸収し切ったとしてもそこで本当にラムダがアスベルへ体を返す根拠もない
もしかすると今度はリトルクイーンに変わって、ラムダがフォドラを乗っ取るかもしれない――それこそがリチャードが心配する所なのだろう
「しかし、核の原素を大量に取り込んだラムダが活性化する可能性は無いのか?」
「それは……あり得るね……」
有り得ない話ではない、と嘘をつけないパスカルの言葉に先程よりもアスベルの提案は受け入れ難くなる
「……君は事が済んだら、ラムダが君に体を返すと信じているというのか」
「もちろんだ」
ラムダへ向けられる全幅の信頼がアスベルの言葉の節々から感じられる、彼の中には不信という感情がないかの様に彼の心はぶれる事がない
いつかの時にリチャードが訪ねた様に一体、彼のこの誰かを信じ切るという強さはどこから現れるのか――
「みんなも見ただろう?ラムダは俺たちの事を自らの意思で守ってくれた」
異界の花畑では本気に近いリトルクイーンからの攻撃にラムダは確かにラティア達を守ろうと力を示してくれた
その行動に出られる様になったのはラムダの意志に変化の兆しが見られている証に他ならない、敵として戦った時のラムダとは違うのだ
あくまでラムダを信じての作戦に出ようと皆を説得しようと言葉を綴るアスベルの背をもの言わずにソフィは見つめていた、その背中に何を見るのだろうか
「そんなラムダの気持ちを俺は信じてみようと思う
どのみち、フォドラの核をこのままにはしておけない」
目先の脅威を放っておけば、ここでラムダの力を借りなくても結局は危うい状況に陥るのは避けようのない事なのだ
ならばここはラムダを信じ、事態の解決を急いだ方が良い筈――そう言う兄の意志を逸早く汲んだのは彼の弟であった
「……そうですね。今のフォドラの原素には魔物を急速に進化させる力があります」
「たぶん、その原素がエフィネアにも影響を与えてるんだよね~」
「となれば、フォドラの核をこのまま放置しておく事は出来ないわけだな」
「だから俺がやるんだ。ラムダとふたりで」
徐々にアスベルの覚悟に理解を示し始める仲間達の中でラティアは一人、その輪の外でまるで他人事の様にそれを眺めていた
アスベルとラムダだけにリスクを背負わせ、自分はそれを安全圏内で見ているだけという
反対に強く出るリチャードの言葉に事実を覆す事が出来ないパスカルは俯いてしまう、彼女もまた自分が提言した方法はそう簡単に出来る程、生易しくリスクの少ないものではないと分かっていたから
「いいや、大丈夫だ。俺が原素を吸収する」
「無茶よ!」
間髪入れずにシェリアがそう叫び、ヒューバートも続けてアスベルの言動へと食らいつく
「そうですよ兄さん!少しは考えて物を言ってください」
「考えたさ」
声を荒げる二人と打って変わって、アスベルはあくまで冷静に勤める
その声色にラティアは彼が決して思い付きで言葉を述べている訳ではなく、本気で彼はリスクを抱え込もうとしているのだと知り、絶句してしまった
「俺はラムダにこの体を預けようと思う」
「なんだって!?」
「まさか、ラムダに自分自身を侵蝕させて乗り切ろうというのか?」
「はい、そうです」
言葉を選びに選んで、慎重に訪ねるマリクの言葉にもアスベルはあっさりと自分の考えがそうだと認めてしまった
そうすれば、当然その考えを改めさせようとする者も出る訳で――
「だめだアスベル!それはかつての僕のようになるという事だぞ」
「そんな事をしたら、アスベルがアスベルでなくなって……」
「あくまで一時的に預けるだけだ。その間に原素を吸収し、ラムダの中に閉じ込める」
一時的に、という言葉を強調するアスベルはいくら仲間からの言葉といっても譲る気配はない
「確かに危険なのは原素が流れている間だから、流れている間だけラムダになって生身の状態でなくなっていればアスベルへの負担は少なくて済むはずだけど……」
けれど絶対に安心だとは言い切れない、フォドラの核の原素を吸収し切ったとしてもそこで本当にラムダがアスベルへ体を返す根拠もない
もしかすると今度はリトルクイーンに変わって、ラムダがフォドラを乗っ取るかもしれない――それこそがリチャードが心配する所なのだろう
「しかし、核の原素を大量に取り込んだラムダが活性化する可能性は無いのか?」
「それは……あり得るね……」
有り得ない話ではない、と嘘をつけないパスカルの言葉に先程よりもアスベルの提案は受け入れ難くなる
「……君は事が済んだら、ラムダが君に体を返すと信じているというのか」
「もちろんだ」
ラムダへ向けられる全幅の信頼がアスベルの言葉の節々から感じられる、彼の中には不信という感情がないかの様に彼の心はぶれる事がない
いつかの時にリチャードが訪ねた様に一体、彼のこの誰かを信じ切るという強さはどこから現れるのか――
「みんなも見ただろう?ラムダは俺たちの事を自らの意思で守ってくれた」
異界の花畑では本気に近いリトルクイーンからの攻撃にラムダは確かにラティア達を守ろうと力を示してくれた
その行動に出られる様になったのはラムダの意志に変化の兆しが見られている証に他ならない、敵として戦った時のラムダとは違うのだ
あくまでラムダを信じての作戦に出ようと皆を説得しようと言葉を綴るアスベルの背をもの言わずにソフィは見つめていた、その背中に何を見るのだろうか
「そんなラムダの気持ちを俺は信じてみようと思う
どのみち、フォドラの核をこのままにはしておけない」
目先の脅威を放っておけば、ここでラムダの力を借りなくても結局は危うい状況に陥るのは避けようのない事なのだ
ならばここはラムダを信じ、事態の解決を急いだ方が良い筈――そう言う兄の意志を逸早く汲んだのは彼の弟であった
「……そうですね。今のフォドラの原素には魔物を急速に進化させる力があります」
「たぶん、その原素がエフィネアにも影響を与えてるんだよね~」
「となれば、フォドラの核をこのまま放置しておく事は出来ないわけだな」
「だから俺がやるんだ。ラムダとふたりで」
徐々にアスベルの覚悟に理解を示し始める仲間達の中でラティアは一人、その輪の外でまるで他人事の様にそれを眺めていた
アスベルとラムダだけにリスクを背負わせ、自分はそれを安全圏内で見ているだけという