Memoria:43 二人の世界、足りない色
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ソフィが抱え込んでいた不安とかち合うもその不安を払拭出来なかったラティアとアスベル、領主邸へ戻ってきた二人にソフィと鉢合わせたらしいフレデリックが不思議そうに出迎えてくれた
「ソフィ様と何かあったのですか?帰ってくるなり、お部屋にこもられております」
視界に映ったソフィに宛てがわれた部屋を見つめる、その室内で今も尚、彼女は不安と戦い続けているのだろうか
その小さな存在が抱え込んでいた不安をどうしたら払拭出来たのか、後悔とソフィへの申し訳なさが後から後から生まれてきて仕方がない
「ソフィ……」
「……あ、フレデリックさん、その書状は…?」
「アスベル様。アスベル様が留守の際にこれが届きました、リチャード陛下からです」
リチャードから、ということにアスベルは思考を切り替え、フレデリックから受けとった書状に目を通す
「フレデリック、バリーを呼んでくれ。ラティアは俺と同席してくれ」
「かしこまりました」
「了解しました」
書状の内容は聞けず終いだったが、バリーが呼ばれた所を見ると最近増え始めた魔物の被害に関することではないか、ふとそうラティアは思った
程なくしてアスベルに言いつけられたフレデリックがバリーを呼んでくるが、来る道中にフレデリックが事の経緯を聞いたらしく、話は早かった
「書状にはなんと?」
「魔物の被害が拡大している件についてだ。ウィンドルの各地、ストラタ、フェンデルでも同様の事態が起こっているらしい」
「それは見過ごせませんね」
「ああ」
「やはりここ最近になって魔物の出現が多くなっている、ということなのですね」
「何か対策はあるのですか?」
「魔物の住処となっている場所のひとつをリチャードが突き止めたそうだ、三国で協力してそこを叩く」
「では書状はラティアとアスベル様への協力要請ですね」
友人でもあるリチャードの思惑に察しを皆まで言われずとも気付いたバリーにはしばらく自分とラティアがラントを空ける為、留守を頼もうと呼んだのだが…
「そういう事でしたら、留守はお任せください」
「ありがとう、バリー。明日には王都に出発する」
「わかりました」
話が済んだら、町の周囲を警備する為にも長居する訳には行かないバリーは立ち去ると見計らったフレデリックが入れ違いに会話を始めた、彼が危惧しているのはソフィの事だ
「ソフィ様もお連れになられるのですよね?」
「もちろん、そのつもりだが……どうしたものかな」
「今日はそっとしておいた方がいいかもしれませんね……」
昨日までのソフィだったら、こんな風に気を遣う事なく、バロニアへ向かう旨を伝えられたが…今の彼女にこれ以上、どう不安を刺激させずに話したらいいか分からずに持て余してしまっている
領主の秘書官としての仕事を終えたラティアは夜になっても出てこないソフィを心配し、彼女の部屋となっている客室に訪れていた
「ソフィ?」
アスベルにはああ言ったものの、一人になる時間が多ければ多くなる方が不安が煽られるのはラティア自身も体験したからこそ、お節介だとしても声をかけたかったのだ
だが今はどうやらソフィは一人の時間を欲している様で室内からは返答がない、想定はしていたがあくまでいつも通りをラティアは繕う
「……ご飯の用意しておいたから、ちゃんと食べてね
それとリチャードさんから書状が来て、明日王都へ行くことになったの。準備しておいてね」
今はこれで精一杯、伝えるべき事は伝えた、きっと彼女が欲している不安への答えは出せないままだったが
明日にはその顔が見れたらいいな、と淡い期待を抱き、部屋の前から立ち去ろうと踵を返したその時、背後から扉が微かに開く音が耳に届いた
「ソフィ様と何かあったのですか?帰ってくるなり、お部屋にこもられております」
視界に映ったソフィに宛てがわれた部屋を見つめる、その室内で今も尚、彼女は不安と戦い続けているのだろうか
その小さな存在が抱え込んでいた不安をどうしたら払拭出来たのか、後悔とソフィへの申し訳なさが後から後から生まれてきて仕方がない
「ソフィ……」
「……あ、フレデリックさん、その書状は…?」
「アスベル様。アスベル様が留守の際にこれが届きました、リチャード陛下からです」
リチャードから、ということにアスベルは思考を切り替え、フレデリックから受けとった書状に目を通す
「フレデリック、バリーを呼んでくれ。ラティアは俺と同席してくれ」
「かしこまりました」
「了解しました」
書状の内容は聞けず終いだったが、バリーが呼ばれた所を見ると最近増え始めた魔物の被害に関することではないか、ふとそうラティアは思った
程なくしてアスベルに言いつけられたフレデリックがバリーを呼んでくるが、来る道中にフレデリックが事の経緯を聞いたらしく、話は早かった
「書状にはなんと?」
「魔物の被害が拡大している件についてだ。ウィンドルの各地、ストラタ、フェンデルでも同様の事態が起こっているらしい」
「それは見過ごせませんね」
「ああ」
「やはりここ最近になって魔物の出現が多くなっている、ということなのですね」
「何か対策はあるのですか?」
「魔物の住処となっている場所のひとつをリチャードが突き止めたそうだ、三国で協力してそこを叩く」
「では書状はラティアとアスベル様への協力要請ですね」
友人でもあるリチャードの思惑に察しを皆まで言われずとも気付いたバリーにはしばらく自分とラティアがラントを空ける為、留守を頼もうと呼んだのだが…
「そういう事でしたら、留守はお任せください」
「ありがとう、バリー。明日には王都に出発する」
「わかりました」
話が済んだら、町の周囲を警備する為にも長居する訳には行かないバリーは立ち去ると見計らったフレデリックが入れ違いに会話を始めた、彼が危惧しているのはソフィの事だ
「ソフィ様もお連れになられるのですよね?」
「もちろん、そのつもりだが……どうしたものかな」
「今日はそっとしておいた方がいいかもしれませんね……」
昨日までのソフィだったら、こんな風に気を遣う事なく、バロニアへ向かう旨を伝えられたが…今の彼女にこれ以上、どう不安を刺激させずに話したらいいか分からずに持て余してしまっている
領主の秘書官としての仕事を終えたラティアは夜になっても出てこないソフィを心配し、彼女の部屋となっている客室に訪れていた
「ソフィ?」
アスベルにはああ言ったものの、一人になる時間が多ければ多くなる方が不安が煽られるのはラティア自身も体験したからこそ、お節介だとしても声をかけたかったのだ
だが今はどうやらソフィは一人の時間を欲している様で室内からは返答がない、想定はしていたがあくまでいつも通りをラティアは繕う
「……ご飯の用意しておいたから、ちゃんと食べてね
それとリチャードさんから書状が来て、明日王都へ行くことになったの。準備しておいてね」
今はこれで精一杯、伝えるべき事は伝えた、きっと彼女が欲している不安への答えは出せないままだったが
明日にはその顔が見れたらいいな、と淡い期待を抱き、部屋の前から立ち去ろうと踵を返したその時、背後から扉が微かに開く音が耳に届いた