Memoria:55 ハナミズキの花を私からあなたに
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データ映像の舞台は原素研究所、その最下層――ラティア達が初めてリトルクイーンと対面した場所だった
物々しい雰囲気で研究員達が会話しているのを、データ元であるヒューマノイドが見つめている様だ
『彼らが持ち帰ったサンプルを無駄にするわけにはいきません』
『ああ、そうだな……研究は続行させる』
一旦そこでデータはブラックアウトする、録画する際の区切りだろうか
『核の変質は抗体構築のメカニズムに酷似しています』
別の日も研究員達は録画初日から変わらず、物々しい雰囲気で会話を交わしている
ラティア達の目線となるヒューマノイドは研究所で無惨に破壊されたフォドラの核を映し出す機構を見上げた
『フォドラが病原菌を排除しようというのか』
『その病原菌というのはこの場合……』
研究者として若い男の思考回路はすぐさまに答えにたどり着いてしまう
それ故に恐怖が生み出され、彼の身を震え上がらせた、――フォドラは、この星は自分達を害ある者として認識し、必要のないものと判断したのだ
『間違いないだろうな。リトルクイーンの攻撃対象は我々人類だけだ……』
研究者達のリーダーである男の言葉に一人は頭を項垂れ、もう一人は納得いかないとばかりに声を荒げた
『我々はフォドラから見放されたというんですか!どうしてこんな事に……』
自分達が何をしたというのか、この星をもっと繁栄させようとしただけなのに、その見返りが人類の滅亡――男の声には隠しようのない絶望が入り交じっていた
再び映像が寸断され、次の場面では研究所は地震に襲われており、それはフォドラ壊滅の時期と重なって起きている事態の様だ
『リトルクイーンがここへやってくるのも時間の問題だ、君たちは退避したまえ』
『いえ、我々は最後まで所長と共に残ります』
話している最中にも地震の間隔は短くなり、まるで何かが研究所目掛け、進んでくる様にも捉えられる
『くっ。長くはないようだな』
『所長、もはやフォドラの核を強制停止する以外に手段は……』
『だがそんな事をすれば、フォドラは滅びるのだぞ』
地震が迫り来る中、誰もが切羽詰まった声色で最終決断を下そうと鬩ぎあう
だがこうして現在に至るフォドラは滅びに似た現象に陥り、人類が滅んだ所を見ると彼らのこの場の議論は功を制する事はなかった様だ
『このままでは我々人類が先に滅びる事になります!』
『しかし……』
言葉を濁し、所長の男は瞳を伏せる
核を止めてしまえば、ここまで繁栄を進めてきた全てを捨てる事となる、その事があって簡単には決断出来ずにいた
だが、そこまで自分達を滅ぼす為の存在は迫っている――
『所長!我々にはエフィネアという希望もあります!』
短い沈黙の後、所長の男は最終結論をその場で下した
『……わかった、核を停止させよう』
『汝らの選択、しかと聞き届けました』
人々の会話を忍び聞き、それを聞き届けたタイミングでリトルクイーンが無情にも研究者達の前へと現れる
研究所は度重なる地震の影響で逃げ道は完全に断たれてしまっていた
『リトルクイーン!』
千年前の彼女は現在に出会うリトルクイーンの風貌から老廃した気配もなく、やはりその存在は人とはかけ離れた別次元のものだという事が伺える
人間達に対して、何の感情も抱いていない無機質な瞳を持つリトルクイーンは左手を振るう事で自分が現れた事で動きを止めた研究員達の命をいとも簡単に奪う
攻撃の衝撃で倒れたヒューマノイドも損傷したのだろうか、それでも尚、目の前の事態を観測し続けようと機能をフル活動させていた
致命傷を受けながらも起き上がった所長はリトルクイーン、フォドラに対して、自分達へ今一度のチャンスをと命を乞う
『待て、待ってくれ!時間をくれ!我々に生きる機会を!』
『ヒトよ、滅びなさい』
星を好き勝手に蹂躙した挙句、フォドラの核を止めようと身勝手にも選んだ人間の言葉をリトルクイーンが聞き届ける筈もなく、所長の体は中空へ舞った
今度こそ、その場の人間を残らず殲滅し尽くしたリトルクイーンは誰に言うでなく呟く、この記録を撮り続けるヒューマノイドが息をしている事に気付かずに
物々しい雰囲気で研究員達が会話しているのを、データ元であるヒューマノイドが見つめている様だ
『彼らが持ち帰ったサンプルを無駄にするわけにはいきません』
『ああ、そうだな……研究は続行させる』
一旦そこでデータはブラックアウトする、録画する際の区切りだろうか
『核の変質は抗体構築のメカニズムに酷似しています』
別の日も研究員達は録画初日から変わらず、物々しい雰囲気で会話を交わしている
ラティア達の目線となるヒューマノイドは研究所で無惨に破壊されたフォドラの核を映し出す機構を見上げた
『フォドラが病原菌を排除しようというのか』
『その病原菌というのはこの場合……』
研究者として若い男の思考回路はすぐさまに答えにたどり着いてしまう
それ故に恐怖が生み出され、彼の身を震え上がらせた、――フォドラは、この星は自分達を害ある者として認識し、必要のないものと判断したのだ
『間違いないだろうな。リトルクイーンの攻撃対象は我々人類だけだ……』
研究者達のリーダーである男の言葉に一人は頭を項垂れ、もう一人は納得いかないとばかりに声を荒げた
『我々はフォドラから見放されたというんですか!どうしてこんな事に……』
自分達が何をしたというのか、この星をもっと繁栄させようとしただけなのに、その見返りが人類の滅亡――男の声には隠しようのない絶望が入り交じっていた
再び映像が寸断され、次の場面では研究所は地震に襲われており、それはフォドラ壊滅の時期と重なって起きている事態の様だ
『リトルクイーンがここへやってくるのも時間の問題だ、君たちは退避したまえ』
『いえ、我々は最後まで所長と共に残ります』
話している最中にも地震の間隔は短くなり、まるで何かが研究所目掛け、進んでくる様にも捉えられる
『くっ。長くはないようだな』
『所長、もはやフォドラの核を強制停止する以外に手段は……』
『だがそんな事をすれば、フォドラは滅びるのだぞ』
地震が迫り来る中、誰もが切羽詰まった声色で最終決断を下そうと鬩ぎあう
だがこうして現在に至るフォドラは滅びに似た現象に陥り、人類が滅んだ所を見ると彼らのこの場の議論は功を制する事はなかった様だ
『このままでは我々人類が先に滅びる事になります!』
『しかし……』
言葉を濁し、所長の男は瞳を伏せる
核を止めてしまえば、ここまで繁栄を進めてきた全てを捨てる事となる、その事があって簡単には決断出来ずにいた
だが、そこまで自分達を滅ぼす為の存在は迫っている――
『所長!我々にはエフィネアという希望もあります!』
短い沈黙の後、所長の男は最終結論をその場で下した
『……わかった、核を停止させよう』
『汝らの選択、しかと聞き届けました』
人々の会話を忍び聞き、それを聞き届けたタイミングでリトルクイーンが無情にも研究者達の前へと現れる
研究所は度重なる地震の影響で逃げ道は完全に断たれてしまっていた
『リトルクイーン!』
千年前の彼女は現在に出会うリトルクイーンの風貌から老廃した気配もなく、やはりその存在は人とはかけ離れた別次元のものだという事が伺える
人間達に対して、何の感情も抱いていない無機質な瞳を持つリトルクイーンは左手を振るう事で自分が現れた事で動きを止めた研究員達の命をいとも簡単に奪う
攻撃の衝撃で倒れたヒューマノイドも損傷したのだろうか、それでも尚、目の前の事態を観測し続けようと機能をフル活動させていた
致命傷を受けながらも起き上がった所長はリトルクイーン、フォドラに対して、自分達へ今一度のチャンスをと命を乞う
『待て、待ってくれ!時間をくれ!我々に生きる機会を!』
『ヒトよ、滅びなさい』
星を好き勝手に蹂躙した挙句、フォドラの核を止めようと身勝手にも選んだ人間の言葉をリトルクイーンが聞き届ける筈もなく、所長の体は中空へ舞った
今度こそ、その場の人間を残らず殲滅し尽くしたリトルクイーンは誰に言うでなく呟く、この記録を撮り続けるヒューマノイドが息をしている事に気付かずに