Memoria:54 籠の鳥が知ってしまった果てない空
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ラティア達に気付いていないのか、それとも意図的に存在を無視しているのか、リトルクイーンは崖に到達したラティア達に見向きもせずに背を向け続けている
まるでこちらの考えている事を見透かし、それ故にラティア達がどうするかを試しているかの様に
こうして彼女の背中を見つめている今もリトルクイーンに対する既視感の正体は見つからない、やはり答えを知るには彼女に聞く必要があるのだ
自分から踏み込む決意を固め、ラティア達が驚いているのを他所にソフィはリトルクイーンへと歩み寄る
「あなたはわたしを知っているの?わたしの心がわかるの?どうして……?」
あなたは一体わたしの何なのか、どうして会ったことのないあなたを知っているという錯覚を抱くのか…混乱で揺れる瞳がリトルクイーンの瞳とかち合う
「星は繁栄を」
重く閉ざされていた口から諭す様に紡がれたのは、ソフィの問いに関する答えではなかった
先程と同じく、再び等身大の光が点々とラティア達を囲う様に灯り始める
「風が鳴き、大地は慈しみ、花は咲き乱れ、生命が躍動する」
リトルクイーンが綴る言葉はフォドラ――星の意志そのものが抱くそれ、けれどそこには本来あるべき筈のものが排除されている
光の中より複数体のリトルクイーンが現れ、先程の花畑で起こった現象がラティア達の前で繰り返される
「その輪を乱すものは」
穏やかであったリトルクイーンの雰囲気が一瞬にして、ラティア達への敵意の牙となり向けられた
「ヒト!!」
星の意志を代行する彼女達にとっては自然を踏み荒らし、星に害なす人間は敵以外の何者でもないのだろう
だからこそリトルクイーンは、星はラティア達の存在を憎悪し否定する、彼女達が理想とする星に戻りつつある中で人という存在は不要だからだ
人々の存在を拒絶する一方でソフィを見るリトルクイーンの瞳は慈しみに満たされ、母性さえも感じられる表情で微笑みかける
「フォドラの子」
ソフィへとリトルクイーンは手を差し伸べる、あなたの居場所はこちらにあると言うかの様に
「共にヒトを滅ぼすのです」
星の繁栄の妨げとなる人類を滅すること、それがリトルクイーンの存在理由
誘いを語りかけるリトルクイーンの言葉にソフィは自身の胸に手を当てる、そこには彼女達と行けば、一人にならなくていいのではないかと揺さぶられる心があった
リトルクイーンからソフィを守る様に、はたまたソフィがリトルクイーンの元に行かない様にする為にか、二人の間に割って入ったアスベルが抜刀体勢を取る
「それがお前たちの目的なのか!?」
「散りなさい、ヒトよ」
「全力を持って制します…!」
敵と見なしたからにはラティア達の方にソフィがいようがいまいが、関係なしにリトルクイーン達はこの星から人を排除しようと襲いかかる
「よっと!夜鷹の爪跡!」
「落ちろ!リリジャス!」
間を置いたパスカルとシェリア二人から放たれる遠距離からの迎撃を甘んじて受け止めるリトルクイーン達
どうやら彼女達の攻撃手段には遠距離攻撃はない様だと推測される
「アストラルベルト!」
不意にソフィが背後目掛け、拳を横に薙いだ為に前方へと注意が向いていたラティア達の視線が振り返る
そこにはもう一体のリトルクイーンの姿が、どうやら前方に注意を向けさせている間に背後を狩ろうとしたのをソフィに返り討ちにあった様だ
「後ろからも来るよ!」
「くっ…!」
「人が憎い…」
「何故、そこまで…!っ円舞!」
彼女が何故ここまでラティア達、人を憎むのか…その理由を知ろうと円月輪で薙ぎ払ったリトルクイーンを見つめるも彼女の表情からは何も伺い知れなかった
ただ分かる事は人々への強い怨嗟の念だけ、その意志の片鱗が彼女達の全く容赦のない鋭い攻撃から滲み出ていた
「後悔は済んだか?出でよ瓦解の陣!っしくじった…!」
数体のリトルクイーンを重力場に拘束し、一段落つく暇も与えられない速さで次々と彼女達は新たに生成され、ラティア達へ牙を向く
倒した、距離を置いたと思った直後に場に無数に配置された別のリトルクイーンの手にかかる…その繰り返しの間を縫っての攻撃には勢いが欠落していた
「月夜に沈め!く……っ、こう数が多いとすぐに回り込まれるな……」
「天へ舞え!スカーレット!爆火!レールアロール!あまり同じ場に留まらない様にするしかなさそうですね」
動き回るにしても、それに専念する余りに攻撃が疎かになる状況をヒューバートも知っていた、他に有効な手、決定打にかける現状は何とも歯痒いものである
どこまでリトルクイーン達が現れ続けるのかも見通せず、先の見えない戦いには閉塞感という壁がラティア達の戦いに重圧を伸していた
まるでこちらの考えている事を見透かし、それ故にラティア達がどうするかを試しているかの様に
こうして彼女の背中を見つめている今もリトルクイーンに対する既視感の正体は見つからない、やはり答えを知るには彼女に聞く必要があるのだ
自分から踏み込む決意を固め、ラティア達が驚いているのを他所にソフィはリトルクイーンへと歩み寄る
「あなたはわたしを知っているの?わたしの心がわかるの?どうして……?」
あなたは一体わたしの何なのか、どうして会ったことのないあなたを知っているという錯覚を抱くのか…混乱で揺れる瞳がリトルクイーンの瞳とかち合う
「星は繁栄を」
重く閉ざされていた口から諭す様に紡がれたのは、ソフィの問いに関する答えではなかった
先程と同じく、再び等身大の光が点々とラティア達を囲う様に灯り始める
「風が鳴き、大地は慈しみ、花は咲き乱れ、生命が躍動する」
リトルクイーンが綴る言葉はフォドラ――星の意志そのものが抱くそれ、けれどそこには本来あるべき筈のものが排除されている
光の中より複数体のリトルクイーンが現れ、先程の花畑で起こった現象がラティア達の前で繰り返される
「その輪を乱すものは」
穏やかであったリトルクイーンの雰囲気が一瞬にして、ラティア達への敵意の牙となり向けられた
「ヒト!!」
星の意志を代行する彼女達にとっては自然を踏み荒らし、星に害なす人間は敵以外の何者でもないのだろう
だからこそリトルクイーンは、星はラティア達の存在を憎悪し否定する、彼女達が理想とする星に戻りつつある中で人という存在は不要だからだ
人々の存在を拒絶する一方でソフィを見るリトルクイーンの瞳は慈しみに満たされ、母性さえも感じられる表情で微笑みかける
「フォドラの子」
ソフィへとリトルクイーンは手を差し伸べる、あなたの居場所はこちらにあると言うかの様に
「共にヒトを滅ぼすのです」
星の繁栄の妨げとなる人類を滅すること、それがリトルクイーンの存在理由
誘いを語りかけるリトルクイーンの言葉にソフィは自身の胸に手を当てる、そこには彼女達と行けば、一人にならなくていいのではないかと揺さぶられる心があった
リトルクイーンからソフィを守る様に、はたまたソフィがリトルクイーンの元に行かない様にする為にか、二人の間に割って入ったアスベルが抜刀体勢を取る
「それがお前たちの目的なのか!?」
「散りなさい、ヒトよ」
「全力を持って制します…!」
敵と見なしたからにはラティア達の方にソフィがいようがいまいが、関係なしにリトルクイーン達はこの星から人を排除しようと襲いかかる
「よっと!夜鷹の爪跡!」
「落ちろ!リリジャス!」
間を置いたパスカルとシェリア二人から放たれる遠距離からの迎撃を甘んじて受け止めるリトルクイーン達
どうやら彼女達の攻撃手段には遠距離攻撃はない様だと推測される
「アストラルベルト!」
不意にソフィが背後目掛け、拳を横に薙いだ為に前方へと注意が向いていたラティア達の視線が振り返る
そこにはもう一体のリトルクイーンの姿が、どうやら前方に注意を向けさせている間に背後を狩ろうとしたのをソフィに返り討ちにあった様だ
「後ろからも来るよ!」
「くっ…!」
「人が憎い…」
「何故、そこまで…!っ円舞!」
彼女が何故ここまでラティア達、人を憎むのか…その理由を知ろうと円月輪で薙ぎ払ったリトルクイーンを見つめるも彼女の表情からは何も伺い知れなかった
ただ分かる事は人々への強い怨嗟の念だけ、その意志の片鱗が彼女達の全く容赦のない鋭い攻撃から滲み出ていた
「後悔は済んだか?出でよ瓦解の陣!っしくじった…!」
数体のリトルクイーンを重力場に拘束し、一段落つく暇も与えられない速さで次々と彼女達は新たに生成され、ラティア達へ牙を向く
倒した、距離を置いたと思った直後に場に無数に配置された別のリトルクイーンの手にかかる…その繰り返しの間を縫っての攻撃には勢いが欠落していた
「月夜に沈め!く……っ、こう数が多いとすぐに回り込まれるな……」
「天へ舞え!スカーレット!爆火!レールアロール!あまり同じ場に留まらない様にするしかなさそうですね」
動き回るにしても、それに専念する余りに攻撃が疎かになる状況をヒューバートも知っていた、他に有効な手、決定打にかける現状は何とも歯痒いものである
どこまでリトルクイーン達が現れ続けるのかも見通せず、先の見えない戦いには閉塞感という壁がラティア達の戦いに重圧を伸していた