Memoria:53 不自然な歪みを残して、色づく
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落下寸前のアスベルを引き上げた直後のシャトル内、パスカルが研究所から脱出する舵を取る背後ではリチャード達が息を整えている真っ最中だった
リチャード達は男一人の体を足場のない場所から引き上げての体力の消費から、アスベルはシャトルに無事仲間を届ける際の魔物との戦いと精神的疲労から体の酸素が不足している
「助かったよ、リチャード」
「アスベルは無茶のしすぎだよ」
「まったくです、さすがに冷や汗をかきました」
「それにしても……あの少女は何者だ?」
研究所でのアスベルの軽率な行動に対する叱咤もそこそこに、彼の無茶は確かに自分を窮地に立たせたものの結果としてラティア達の助けとなったのは事実なのだから
話が反らされる形で話題は突如としてあの場に現れ、強襲を仕掛けてきたリトルクイーンについてに挿げ替わる
フォドラの核に何か関係した存在である事しか分からず終い、しかしそれもあやふやな推測の域から出ない為に結局は彼女の存在は霧に包まれたままで掴めないまま
そんな中でソフィは胸に手を当てる、夢の中ではなく、初めての現実でのリトルクイーンとの邂逅に自分は何を思ったのかを振り返る様に
「わからない。だけど、知っている気がする」
不思議と彼女との邂逅に初対面という壁は感じなかった、確かに何度も幻影として彼女と対面した事はあったが…
それがこの気持ちの理由となるのかと聞かれれば、応えは否だった、自分とリトルクイーンの間の根底にはもっと深いものが根付いている
その時だった、とある気配がこのシャトルに敵意を持って近付いてきている事に気付いたソフィは忙しなく辺りを見回す
ただならない彼女の様子に一安心ついていたラティア達も気を引き締め、警戒を強める
「どうした?ソフィ!?」
「パスカル、急いで!」
ソフィにそう言われた総舵手のパスカルは驚いた様子で瞳を瞬かせる
それもそうだ、研究所を脱出し追っ手も来ていないのだから、逃げる必要はどこにもないと一見は見られる
「まだ終わってない!」
「え?」
まさか、と訝しみ、頓狂な声を上げた瞬間に疑心を抱いた事は間違いだったと認識を改める事態に陥る
安定して飛行していたシャトルのバランスを崩さんと強い揺さぶり、衝撃が襲いかかったのだ
「うわああっ!」
「くっ!」
「きゃあああ!」
「ひえええええええっ!」
フォドラに来て何度目かの悲鳴を乗せ、コントロールを失ったシャトルは地面目掛けて黒煙を立ち上らせながら、真っ逆さまに落下していく
だがシャトル墜落の引き金を引いた相手の意にそぐわず、ラティア達は奇跡的に無傷で済み、パスカルとサイがシャトルの故障部分を見直す間、ラティア達はその場に腰を下ろしていた
研究所から脱出したと思えば、続けざまの不幸に見舞われ、最早慣れてしまいそうな勢いだ
「ここにも花が咲き乱れているな」
「ラントの花畑を思い出すね」
墜落した場所は幸運にも次の目的地としていた森林地帯
テロス・アステュ周辺と違い、大地に緑が栄え、それに色を沿える様に多くの花々が色づいている
まるでラントの花畑が規模を広くして現れたかの様な場を見ていたソフィは何かに気付き、瞳を瞬かせると腰を浮かし歩き出す
何があるか分からない未開の地を先に行かない様にラティアとアスベルにシェリアはソフィの背中を注視する
「けど……なぜだろう、まるで絵画を見ているような……」
「はい。自然……というには少し無機物過ぎる気が……」
「ええ。私もそう思ってた……自然のはずなのに、不自然な感じがするわ……」
大地に描かれただけで外見を綺麗に取り持っただけの中身がない景色、これを自然のものと言うには違和感が先走る
故障箇所を点検し、可能ならば修理を行うとシャトルに残っていたパスカルが外へ姿を現した
「シャトルの様子はどうだ?飛べそうなのか?」
「すぐにはダメっぽい。サイが直してくれてるけど、時間はかかると思う」
パスカルがそう言うなら確かなのだろう、修理をサイに任せている間をどう使うか頭を悩ませるアスベル
その彼が見守っていたソフィは更に先へ進み、森の奥に続く道を見つめる彼女に注意を促す
リチャード達は男一人の体を足場のない場所から引き上げての体力の消費から、アスベルはシャトルに無事仲間を届ける際の魔物との戦いと精神的疲労から体の酸素が不足している
「助かったよ、リチャード」
「アスベルは無茶のしすぎだよ」
「まったくです、さすがに冷や汗をかきました」
「それにしても……あの少女は何者だ?」
研究所でのアスベルの軽率な行動に対する叱咤もそこそこに、彼の無茶は確かに自分を窮地に立たせたものの結果としてラティア達の助けとなったのは事実なのだから
話が反らされる形で話題は突如としてあの場に現れ、強襲を仕掛けてきたリトルクイーンについてに挿げ替わる
フォドラの核に何か関係した存在である事しか分からず終い、しかしそれもあやふやな推測の域から出ない為に結局は彼女の存在は霧に包まれたままで掴めないまま
そんな中でソフィは胸に手を当てる、夢の中ではなく、初めての現実でのリトルクイーンとの邂逅に自分は何を思ったのかを振り返る様に
「わからない。だけど、知っている気がする」
不思議と彼女との邂逅に初対面という壁は感じなかった、確かに何度も幻影として彼女と対面した事はあったが…
それがこの気持ちの理由となるのかと聞かれれば、応えは否だった、自分とリトルクイーンの間の根底にはもっと深いものが根付いている
その時だった、とある気配がこのシャトルに敵意を持って近付いてきている事に気付いたソフィは忙しなく辺りを見回す
ただならない彼女の様子に一安心ついていたラティア達も気を引き締め、警戒を強める
「どうした?ソフィ!?」
「パスカル、急いで!」
ソフィにそう言われた総舵手のパスカルは驚いた様子で瞳を瞬かせる
それもそうだ、研究所を脱出し追っ手も来ていないのだから、逃げる必要はどこにもないと一見は見られる
「まだ終わってない!」
「え?」
まさか、と訝しみ、頓狂な声を上げた瞬間に疑心を抱いた事は間違いだったと認識を改める事態に陥る
安定して飛行していたシャトルのバランスを崩さんと強い揺さぶり、衝撃が襲いかかったのだ
「うわああっ!」
「くっ!」
「きゃあああ!」
「ひえええええええっ!」
フォドラに来て何度目かの悲鳴を乗せ、コントロールを失ったシャトルは地面目掛けて黒煙を立ち上らせながら、真っ逆さまに落下していく
だがシャトル墜落の引き金を引いた相手の意にそぐわず、ラティア達は奇跡的に無傷で済み、パスカルとサイがシャトルの故障部分を見直す間、ラティア達はその場に腰を下ろしていた
研究所から脱出したと思えば、続けざまの不幸に見舞われ、最早慣れてしまいそうな勢いだ
「ここにも花が咲き乱れているな」
「ラントの花畑を思い出すね」
墜落した場所は幸運にも次の目的地としていた森林地帯
テロス・アステュ周辺と違い、大地に緑が栄え、それに色を沿える様に多くの花々が色づいている
まるでラントの花畑が規模を広くして現れたかの様な場を見ていたソフィは何かに気付き、瞳を瞬かせると腰を浮かし歩き出す
何があるか分からない未開の地を先に行かない様にラティアとアスベルにシェリアはソフィの背中を注視する
「けど……なぜだろう、まるで絵画を見ているような……」
「はい。自然……というには少し無機物過ぎる気が……」
「ええ。私もそう思ってた……自然のはずなのに、不自然な感じがするわ……」
大地に描かれただけで外見を綺麗に取り持っただけの中身がない景色、これを自然のものと言うには違和感が先走る
故障箇所を点検し、可能ならば修理を行うとシャトルに残っていたパスカルが外へ姿を現した
「シャトルの様子はどうだ?飛べそうなのか?」
「すぐにはダメっぽい。サイが直してくれてるけど、時間はかかると思う」
パスカルがそう言うなら確かなのだろう、修理をサイに任せている間をどう使うか頭を悩ませるアスベル
その彼が見守っていたソフィは更に先へ進み、森の奥に続く道を見つめる彼女に注意を促す