Memoria:52 鏡の中のアフィニティ
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この状況下でもデータの抜き取り作業に手を休めなかったパスカルもここに留まる理由を解消し、アスベル達は天井からの落石の間を抜けながら退避しようと慌ただしく駆け抜ける
ふとラティアも彼らに続こうとしたが、その傍に小さな存在がない事に気付き、一体どこにと辺りを見回す
「……!アスベル、ソフィが!」
「え?」
まさか瓦礫に巻き込まれたのではと考えたラティアの声にアスベルも振り向く、そこにはリトルクイーンに心奪われたかの様にソフィが立ち尽くしていたのだ
この状況が見えていないのかと、研究所と心中するつもりかと慌ててソフィの元へ急ぐ
「ソフィ、何をしてる!逃げるぞ!」
「さあ早く!」
踵を返してきた二人に手を引っ張られ、逃走を始めるソフィだが、それでも尚リトルクイーンへと視線は奪われたままで、リトルクイーンもまたソフィを見つめ続けていた、それは引かれ合う磁石の様に
逃走を始めるラティア達を追いかけてくるのは研究所の崩壊までの時間に瓦礫だけでなく、リトルクイーンの攻撃も
「これ、あの子の攻撃……!」
「追いかけてきます!」
「大変大変~!」
「急ごう!」
様々な障害と攻撃に脱出は困難を極めたものの、ラティア達は何とか研究所の真正面からその外へと飛び出す
「シャトルに乗り込め!」
何とか外側まで崩壊は至っていなかった様で無事な姿を保っていたシャトルへと先陣を切っていたマリク達は乗り込んで行く
最後尾にはラティア、アスベルとソフィ、パスカルが連なり、リトルクイーンの攻撃である光線だけでなくどこからか召喚された魔物までも追いかけて来た
「ひえ~、追いつかれちゃうよ~!」
「パスカル、後少しです!頑張って!」
魔物からの攻撃が降り注ぎ、ラティア達に追いつくのも時間の問題だった
「ソフィも急いで」
「くっ……」
何とかラティア達がシャトルに乗り込むまでの時間を稼ぐ為にアスベルが一人立ち止まり、魔物達の行方を遮る役目を担う
「ふっ!はあっ!」
すぐ傍まで近付いていた魔物の攻撃も軽やかに回避し、カウンターとして放った抜刀術が魔物を切り払った
「でやあっ!!」
アスベルが離れ業として披露したのは魔物と魔物の背中を足場に次々と飛び移るという芸当、仲間の背中にいるもので魔物も中々攻撃出来ずに手を拱いている様子
シャトルへと駈けるラティアとソフィ、中々追いついてこないアスベルを心配し、振り返る
「アスベル!」
「アスベル、何をっ」
手を拱いていた魔物だったが、決心し仲間の背に乗るアスベルに攻撃を仕掛けたが、それも彼の策に嵌まる結果となり同士討ちと散る
自分が追いつくのを待つ二人の視線を感じながらも、魔物の攻撃を受け止めている今はそれに答える事は出来ない
「ラティア!ソフィを頼む!」
「っ……はい!」
アスベルに魔物の対処を任せてしまう事に後ろ髪を引かれながらも、彼に託されたソフィの手を引き、ラティアはシャトルへと駆け込む
これならもう彼も時間を稼ぐ必要はないと振り返ったラティアの眼前で魔物の攻撃がシャトルの入口を炎で塞ぐ為、アスベルを地上に残したまま、やむを得ずに微かに浮遊する
「兄さん!」
「アスベル!」
「!!」
後ろから魔物に追いかけられながらもアスベルはシャトルへ飛び移ろうと目一杯に腕を伸ばす
「はっ!!」
その指はシャトルの入口の床を擦り、魔物が待ち受ける炎の海に落下するかと思われたが――
「!」
落下寸前のその手を取ったのはリチャード、見上げたシャトルの入口には体を乗り出すリチャードと二人を落とさぬ様にと彼の腕を握り、命綱となったヒューバート
奥には三人を心配そうに見守るラティアとソフィが見えた、そんな彼らを詰め込んだまま、不安定な体勢でシャトルは燃え盛る研究所を脱出した
そのシャトルを見送るのは魔物の群れを従えたリトルクイーンが射殺すかの様に見つめていた
――まだ、彼女の包囲網から逃げ出したとはいえない事をラティア達は知らない
鏡の中のアフィニティ
(やっと会えた、と向こう側で微笑)
ふとラティアも彼らに続こうとしたが、その傍に小さな存在がない事に気付き、一体どこにと辺りを見回す
「……!アスベル、ソフィが!」
「え?」
まさか瓦礫に巻き込まれたのではと考えたラティアの声にアスベルも振り向く、そこにはリトルクイーンに心奪われたかの様にソフィが立ち尽くしていたのだ
この状況が見えていないのかと、研究所と心中するつもりかと慌ててソフィの元へ急ぐ
「ソフィ、何をしてる!逃げるぞ!」
「さあ早く!」
踵を返してきた二人に手を引っ張られ、逃走を始めるソフィだが、それでも尚リトルクイーンへと視線は奪われたままで、リトルクイーンもまたソフィを見つめ続けていた、それは引かれ合う磁石の様に
逃走を始めるラティア達を追いかけてくるのは研究所の崩壊までの時間に瓦礫だけでなく、リトルクイーンの攻撃も
「これ、あの子の攻撃……!」
「追いかけてきます!」
「大変大変~!」
「急ごう!」
様々な障害と攻撃に脱出は困難を極めたものの、ラティア達は何とか研究所の真正面からその外へと飛び出す
「シャトルに乗り込め!」
何とか外側まで崩壊は至っていなかった様で無事な姿を保っていたシャトルへと先陣を切っていたマリク達は乗り込んで行く
最後尾にはラティア、アスベルとソフィ、パスカルが連なり、リトルクイーンの攻撃である光線だけでなくどこからか召喚された魔物までも追いかけて来た
「ひえ~、追いつかれちゃうよ~!」
「パスカル、後少しです!頑張って!」
魔物からの攻撃が降り注ぎ、ラティア達に追いつくのも時間の問題だった
「ソフィも急いで」
「くっ……」
何とかラティア達がシャトルに乗り込むまでの時間を稼ぐ為にアスベルが一人立ち止まり、魔物達の行方を遮る役目を担う
「ふっ!はあっ!」
すぐ傍まで近付いていた魔物の攻撃も軽やかに回避し、カウンターとして放った抜刀術が魔物を切り払った
「でやあっ!!」
アスベルが離れ業として披露したのは魔物と魔物の背中を足場に次々と飛び移るという芸当、仲間の背中にいるもので魔物も中々攻撃出来ずに手を拱いている様子
シャトルへと駈けるラティアとソフィ、中々追いついてこないアスベルを心配し、振り返る
「アスベル!」
「アスベル、何をっ」
手を拱いていた魔物だったが、決心し仲間の背に乗るアスベルに攻撃を仕掛けたが、それも彼の策に嵌まる結果となり同士討ちと散る
自分が追いつくのを待つ二人の視線を感じながらも、魔物の攻撃を受け止めている今はそれに答える事は出来ない
「ラティア!ソフィを頼む!」
「っ……はい!」
アスベルに魔物の対処を任せてしまう事に後ろ髪を引かれながらも、彼に託されたソフィの手を引き、ラティアはシャトルへと駆け込む
これならもう彼も時間を稼ぐ必要はないと振り返ったラティアの眼前で魔物の攻撃がシャトルの入口を炎で塞ぐ為、アスベルを地上に残したまま、やむを得ずに微かに浮遊する
「兄さん!」
「アスベル!」
「!!」
後ろから魔物に追いかけられながらもアスベルはシャトルへ飛び移ろうと目一杯に腕を伸ばす
「はっ!!」
その指はシャトルの入口の床を擦り、魔物が待ち受ける炎の海に落下するかと思われたが――
「!」
落下寸前のその手を取ったのはリチャード、見上げたシャトルの入口には体を乗り出すリチャードと二人を落とさぬ様にと彼の腕を握り、命綱となったヒューバート
奥には三人を心配そうに見守るラティアとソフィが見えた、そんな彼らを詰め込んだまま、不安定な体勢でシャトルは燃え盛る研究所を脱出した
そのシャトルを見送るのは魔物の群れを従えたリトルクイーンが射殺すかの様に見つめていた
――まだ、彼女の包囲網から逃げ出したとはいえない事をラティア達は知らない
鏡の中のアフィニティ
(やっと会えた、と向こう側で微笑)