Memoria:51 破り捨てられたアルス・パウリナ
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エレベーターで降下した研究所内は外観と同じく、所々に崩壊した際の名残が見られる
元々いた人間と入れ替わる様に今は魔物達が蔓延っているものの、研究所内に点在する装置は今も尚稼働を続け、ラティア達の前に立ち塞がる
「このままじゃ、先に進めそうにないな」
今現在、頭を悩ませている仕掛けはバラバラにせり上がった段差だ、そしてその先には更に奥へ進む為の扉
他に道もなく、これを何とかしない限りは先に進めない…何とも厄介な仕掛けである、侵入者用に作られた罠として過去に機能していたのだろうか
「この床の段差がなくなればいいのですが……」
「何処かに操作出来るようなものがないでしょうか?」
「あそこになにやら機械があるよ、スイッチと足場の色が対応してるみたいだね
あれをパカパカピコってやれば、何か起きるかも~」
纏まりがない言葉を残し、パスカルが機械へ走り去るものでアスベルの顔が思わず不安で引き攣る
「何かってなんだよ?だ、大丈夫なのか!?」
「だ、大丈夫ですよ。パスカルはいつも道を切り開いてくれましたもの」
「ま、大丈夫でしょう」
あっけらかんとして言うヒューバートにアスベルは意外そうに自分の弟を見つめる
いつもならばこんな時、先ず始めに彼女を止めようとするのは彼だというのに、その冷静さにアスベルも落ち着きを取り戻す
「いやに落ち着いているな、ヒューバート」
「パスカルさんのやることでひどい目に遭わされるのは計算のうちに入っているからですよ……」
パスカルの技術は確かに何度も自分達の窮地を打破してきた、だがそれと同じ数、酷い目に合ったのもまた事実で…今回もそうなる事が少なからずあるとヒューバートは覚悟を決めている様子
それはパスカルの事を信用してないんじゃ…と苦笑するラティアの背後から今までの会話を聞いていたらしいマリクが何か勘違いした様子で横槍をついてきた
「ヒューバート……パスカルの手でひどい目に遭いたいんだな?」
「な、なんでそうなるんですか!?」
「いや、大丈夫だぞ。そういう愛情の形もあるからな」
「だから!違います!!」
一線を画した大人の趣向、それをヒューバートがパスカルに望んでいるというマリクの誤解を解こうと怒号が反響する、けれどマリクは面白がるだけで自分の認識を改める気はないらしい
言っても無駄だといつもなら呆れて口を閉ざすものの、この事に対して引き下がる訳には行かず、ヒューバートはマリクに噛み付き続ける
「アスベル、二人は何をお話しているんですか?」
「ラティアは聞かなくていいんだ、うん」
きょとりと首を傾げるラティアの耳はアスベルの手によって塞がり、二人の会話が入ってこない、マリクが来た時から何となしに嫌な予感がしたアスベルのお手柄である
その後、ヒューバートの様子に首を傾げるパスカルの手によって仕掛けは程なくして解除され、上昇用のエレベーターに乗り込んだ
「研究室といったところかな」
機材が放置された研究室、部屋の光が灯っているという事は原素はまだ通っているという事を示唆しており、それを逸早く察したパスカルは機材へと駆け寄る
「ふむふむ」
思った通りに機材の稼働に必要な原素は十分に残留している様でパスカルの操作により、機材は稼働を始めた
操作中の機材と連動した装置も稼働を再開し、文字盤もそれに合わせて、メモリに記録されたものをつらつらとディスプレイへと並べ始めた
「何が書かれているんですか?」
「データが破損していて全部は読めないな~。研究の記録かな?これは」
研究記録はどうやら文字だけでなく、映像に残されたものもある様だ、再びパスカルの操作で機材はラティア達の前に古ぼけた映像を流し始める、この研究所、フォドラが崩壊する前に残されたものなので相当な年代物に違いない
モノクロの映像中ではラティア達が現在いる研究室が映し出され、モノクルをかけた初老の研究員がこちらに語りかける様に音声、研究記録を録画している
『フォドラの核に変化の兆しあり。詳細は未だに不明
研究員の派遣が決まった。早急の解明が待たれる』
映像が切り替わり、日にちを跨いだ記録が淡々と流れる
研究所は今と違い、人やヒューマノイドがそれぞれの研究にお互いの手を借りて、取り組んでおり、活気に満ちている
元々いた人間と入れ替わる様に今は魔物達が蔓延っているものの、研究所内に点在する装置は今も尚稼働を続け、ラティア達の前に立ち塞がる
「このままじゃ、先に進めそうにないな」
今現在、頭を悩ませている仕掛けはバラバラにせり上がった段差だ、そしてその先には更に奥へ進む為の扉
他に道もなく、これを何とかしない限りは先に進めない…何とも厄介な仕掛けである、侵入者用に作られた罠として過去に機能していたのだろうか
「この床の段差がなくなればいいのですが……」
「何処かに操作出来るようなものがないでしょうか?」
「あそこになにやら機械があるよ、スイッチと足場の色が対応してるみたいだね
あれをパカパカピコってやれば、何か起きるかも~」
纏まりがない言葉を残し、パスカルが機械へ走り去るものでアスベルの顔が思わず不安で引き攣る
「何かってなんだよ?だ、大丈夫なのか!?」
「だ、大丈夫ですよ。パスカルはいつも道を切り開いてくれましたもの」
「ま、大丈夫でしょう」
あっけらかんとして言うヒューバートにアスベルは意外そうに自分の弟を見つめる
いつもならばこんな時、先ず始めに彼女を止めようとするのは彼だというのに、その冷静さにアスベルも落ち着きを取り戻す
「いやに落ち着いているな、ヒューバート」
「パスカルさんのやることでひどい目に遭わされるのは計算のうちに入っているからですよ……」
パスカルの技術は確かに何度も自分達の窮地を打破してきた、だがそれと同じ数、酷い目に合ったのもまた事実で…今回もそうなる事が少なからずあるとヒューバートは覚悟を決めている様子
それはパスカルの事を信用してないんじゃ…と苦笑するラティアの背後から今までの会話を聞いていたらしいマリクが何か勘違いした様子で横槍をついてきた
「ヒューバート……パスカルの手でひどい目に遭いたいんだな?」
「な、なんでそうなるんですか!?」
「いや、大丈夫だぞ。そういう愛情の形もあるからな」
「だから!違います!!」
一線を画した大人の趣向、それをヒューバートがパスカルに望んでいるというマリクの誤解を解こうと怒号が反響する、けれどマリクは面白がるだけで自分の認識を改める気はないらしい
言っても無駄だといつもなら呆れて口を閉ざすものの、この事に対して引き下がる訳には行かず、ヒューバートはマリクに噛み付き続ける
「アスベル、二人は何をお話しているんですか?」
「ラティアは聞かなくていいんだ、うん」
きょとりと首を傾げるラティアの耳はアスベルの手によって塞がり、二人の会話が入ってこない、マリクが来た時から何となしに嫌な予感がしたアスベルのお手柄である
その後、ヒューバートの様子に首を傾げるパスカルの手によって仕掛けは程なくして解除され、上昇用のエレベーターに乗り込んだ
「研究室といったところかな」
機材が放置された研究室、部屋の光が灯っているという事は原素はまだ通っているという事を示唆しており、それを逸早く察したパスカルは機材へと駆け寄る
「ふむふむ」
思った通りに機材の稼働に必要な原素は十分に残留している様でパスカルの操作により、機材は稼働を始めた
操作中の機材と連動した装置も稼働を再開し、文字盤もそれに合わせて、メモリに記録されたものをつらつらとディスプレイへと並べ始めた
「何が書かれているんですか?」
「データが破損していて全部は読めないな~。研究の記録かな?これは」
研究記録はどうやら文字だけでなく、映像に残されたものもある様だ、再びパスカルの操作で機材はラティア達の前に古ぼけた映像を流し始める、この研究所、フォドラが崩壊する前に残されたものなので相当な年代物に違いない
モノクロの映像中ではラティア達が現在いる研究室が映し出され、モノクルをかけた初老の研究員がこちらに語りかける様に音声、研究記録を録画している
『フォドラの核に変化の兆しあり。詳細は未だに不明
研究員の派遣が決まった。早急の解明が待たれる』
映像が切り替わり、日にちを跨いだ記録が淡々と流れる
研究所は今と違い、人やヒューマノイドがそれぞれの研究にお互いの手を借りて、取り組んでおり、活気に満ちている