Memoria:42 少女誘う白昼夢の声
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花の命はそうかもしれない、けれど人の命は?
その疑問が胸から払拭出来ずにいるソフィは二人へ不安げな表情で振り返る
「ねえ、ラティア、アスベル……」
「アスベル、今日こそはちゃんと話を聞いてもらいますよ」
話を遮る様に玄関で待ち構えていたケリーがフレデリックを伴い、庭に出てきた
「ケリー様」
「母さん」
ー……またあの話か
困った様子で顔を俯かせるアスベル、書類や交渉の仕事でも手が塞がっているというのにケリーの言うことまで手は行かないのを分かってくれない様だ
「あなたももうすぐ二十歳、身を固める事を考えてもいい年齢です
……ラティア、あなたもですよ?」
「えっ」
「あなたは幼い頃からこの家で使用人として働いてくれて、申し分ない女性として成長したのは私が保証します
だからそろそろあなたにも縁談をと思っているのです」
「ケ、ケリー様、そんな……私はまだまだケリー様が仰る様な成長を自分では感じられてませんっ」
まさか自分にも縁談の話の矛先が向くとは思っていなかったラティアが呆然としている隙に話がどんどん進むものであわあわとそう言うので精一杯
まだケリー達にラティアと自分の関係を打ち明けられずにいる為に誤解されている状況、これを打破しない事には二人の未来が危ぶまれてしまう
「何度も言いましたけど、俺にはまだ早いですよ。ラティアもこう言っていることですし」
「ちっとも早くありませんよ。ねえ、フレデリック」
「ケリー様のおっしゃる通りでございます」
「身を固め、跡継ぎを残す事も領主としての大事な務めなのですよ」
こちらの否定をものともせずにケリーとフレデリックは更に追い立てるものでアスベルは思わず気迫に押されがちに追い込まれる
「それはわかっていますが……」
「あなたがちゃんと考えてくれているなら、私も何度も言いません
それなのにあなたときたら、まだ早いとごまかしてばかり」
「いえ、ですからそれは」
ちゃんと自分にはラティアという立派な恋人がいる、と言う事も出来ずにアスベルは思わず彼女を見つめるが彼女もこの状況に困った様に眉を潜めている
「あなた宛てにたくさん来ている縁談の事ですけど、その中の気に入った娘さんととりあえず会ってみるだけでも……」
「アスベル様!」
天の助けと言わんばかりの話の打ち切り、だがその声の主であるバリーは切羽詰まった様子で領主邸へ駆け込んできた、その様子にただならぬものを感じ取ったアスベルは表情を引き締める
「どうした?」
「東の街道に例の魔物が!急ぎ援軍をお願いします!」
「わかった、すぐに行く!」
「行きましょう、ソフィ!会話の最中ですが、失礼いたします。ケリー様、フレデリックさん!」
会話に参加出来ずに枯れた花を見つめていたソフィは魔物の出現に立ち上がり、ラティアはケリーとフレデリックに頭を下げ、領主邸を飛び出して行く
報告された東街道の小屋付近では知らされた通り、現れた魔物が一般人に被害が加わらない様にと兵達が立ち向かうも太刀打ち出来ずにいるのが遠目でも確認出来た
「今、助ける!」
言葉通り、兵達を助ける為に今にも駆け出そうとするアスベルだがそれを見た魔物が知恵を働かせたのか、自分の体に赤黒いバリアを定着させる
このまま行っても経験上、アスベルの攻撃は全て無効化するだろう
「アスベル、少し待機してくださいっ!…壮麗の驟雨、断罪の刃となりて穢れを断ち切りたまえ!シャイニングスピア!」
アスベルの足を止めさせ、瞬時にラティアは詠唱を謳い、バリアを破壊するのに適した星錬術を放ち、二体のバリアを破壊する
「よし!封翼衝!風よ!っ?!ぐあ!」
「アスベル!」
一体の相手をしていた間に後方に逃げ込んでいたもう一体の魔物が詠唱を行い、アスベル目掛けて大量の剣が降り注ぐ
以前の様に回復役がいない為に彼の危機に即座に行動出来なかったラティアの代わりとしてか、アスベルを守る為にソフィの腕に光子が集まり、ある武器を象る
「舞い踊る!」
「?!」
光子が形成したのはラティアが扱う戦輪、それを持って繰り出した技は確かに自分の舞刀技のものでラティアはここが戦場だというのも忘れて固まってしまった
だが傷を負ったアスベルが再び魔物に向かって行くのを見つけ、ソフィの技は後で聞こうと決め、あたふたと再び詠唱を謳う
「あ、え、えっと…祈りしは癒輝の光、慈愛の抱擁にて救いを見出したまえ!ヒール!アスベル!」
「よし、もう一踏ん張りだ!」
「仁麗閃!断ち切る!焼き尽くす!」
「壮麗なる星彩、光を連ね、闇を裂く剣閃となれ!グランシャリオ!倒し切りました!」
「逃がしはしない!紫電滅天翔!跡形もなく消えろ!」
ソフィの格闘技の後に続いたラティアの星錬術が魔物を一体倒し、傷の治癒が完了したアスベルの抜刀術に吹き飛ばされた最後の魔物はそのまま、地に伏したまま、起き上がることはなかった
他に魔物がいない事を確認してから武器を鞘に直し、アスベルは兵達の中に混じっていた一般人の元へ駆け寄る、ラティアとソフィ、そしてバリーは倒れた兵達の介抱に勤める
その疑問が胸から払拭出来ずにいるソフィは二人へ不安げな表情で振り返る
「ねえ、ラティア、アスベル……」
「アスベル、今日こそはちゃんと話を聞いてもらいますよ」
話を遮る様に玄関で待ち構えていたケリーがフレデリックを伴い、庭に出てきた
「ケリー様」
「母さん」
ー……またあの話か
困った様子で顔を俯かせるアスベル、書類や交渉の仕事でも手が塞がっているというのにケリーの言うことまで手は行かないのを分かってくれない様だ
「あなたももうすぐ二十歳、身を固める事を考えてもいい年齢です
……ラティア、あなたもですよ?」
「えっ」
「あなたは幼い頃からこの家で使用人として働いてくれて、申し分ない女性として成長したのは私が保証します
だからそろそろあなたにも縁談をと思っているのです」
「ケ、ケリー様、そんな……私はまだまだケリー様が仰る様な成長を自分では感じられてませんっ」
まさか自分にも縁談の話の矛先が向くとは思っていなかったラティアが呆然としている隙に話がどんどん進むものであわあわとそう言うので精一杯
まだケリー達にラティアと自分の関係を打ち明けられずにいる為に誤解されている状況、これを打破しない事には二人の未来が危ぶまれてしまう
「何度も言いましたけど、俺にはまだ早いですよ。ラティアもこう言っていることですし」
「ちっとも早くありませんよ。ねえ、フレデリック」
「ケリー様のおっしゃる通りでございます」
「身を固め、跡継ぎを残す事も領主としての大事な務めなのですよ」
こちらの否定をものともせずにケリーとフレデリックは更に追い立てるものでアスベルは思わず気迫に押されがちに追い込まれる
「それはわかっていますが……」
「あなたがちゃんと考えてくれているなら、私も何度も言いません
それなのにあなたときたら、まだ早いとごまかしてばかり」
「いえ、ですからそれは」
ちゃんと自分にはラティアという立派な恋人がいる、と言う事も出来ずにアスベルは思わず彼女を見つめるが彼女もこの状況に困った様に眉を潜めている
「あなた宛てにたくさん来ている縁談の事ですけど、その中の気に入った娘さんととりあえず会ってみるだけでも……」
「アスベル様!」
天の助けと言わんばかりの話の打ち切り、だがその声の主であるバリーは切羽詰まった様子で領主邸へ駆け込んできた、その様子にただならぬものを感じ取ったアスベルは表情を引き締める
「どうした?」
「東の街道に例の魔物が!急ぎ援軍をお願いします!」
「わかった、すぐに行く!」
「行きましょう、ソフィ!会話の最中ですが、失礼いたします。ケリー様、フレデリックさん!」
会話に参加出来ずに枯れた花を見つめていたソフィは魔物の出現に立ち上がり、ラティアはケリーとフレデリックに頭を下げ、領主邸を飛び出して行く
報告された東街道の小屋付近では知らされた通り、現れた魔物が一般人に被害が加わらない様にと兵達が立ち向かうも太刀打ち出来ずにいるのが遠目でも確認出来た
「今、助ける!」
言葉通り、兵達を助ける為に今にも駆け出そうとするアスベルだがそれを見た魔物が知恵を働かせたのか、自分の体に赤黒いバリアを定着させる
このまま行っても経験上、アスベルの攻撃は全て無効化するだろう
「アスベル、少し待機してくださいっ!…壮麗の驟雨、断罪の刃となりて穢れを断ち切りたまえ!シャイニングスピア!」
アスベルの足を止めさせ、瞬時にラティアは詠唱を謳い、バリアを破壊するのに適した星錬術を放ち、二体のバリアを破壊する
「よし!封翼衝!風よ!っ?!ぐあ!」
「アスベル!」
一体の相手をしていた間に後方に逃げ込んでいたもう一体の魔物が詠唱を行い、アスベル目掛けて大量の剣が降り注ぐ
以前の様に回復役がいない為に彼の危機に即座に行動出来なかったラティアの代わりとしてか、アスベルを守る為にソフィの腕に光子が集まり、ある武器を象る
「舞い踊る!」
「?!」
光子が形成したのはラティアが扱う戦輪、それを持って繰り出した技は確かに自分の舞刀技のものでラティアはここが戦場だというのも忘れて固まってしまった
だが傷を負ったアスベルが再び魔物に向かって行くのを見つけ、ソフィの技は後で聞こうと決め、あたふたと再び詠唱を謳う
「あ、え、えっと…祈りしは癒輝の光、慈愛の抱擁にて救いを見出したまえ!ヒール!アスベル!」
「よし、もう一踏ん張りだ!」
「仁麗閃!断ち切る!焼き尽くす!」
「壮麗なる星彩、光を連ね、闇を裂く剣閃となれ!グランシャリオ!倒し切りました!」
「逃がしはしない!紫電滅天翔!跡形もなく消えろ!」
ソフィの格闘技の後に続いたラティアの星錬術が魔物を一体倒し、傷の治癒が完了したアスベルの抜刀術に吹き飛ばされた最後の魔物はそのまま、地に伏したまま、起き上がることはなかった
他に魔物がいない事を確認してから武器を鞘に直し、アスベルは兵達の中に混じっていた一般人の元へ駆け寄る、ラティアとソフィ、そしてバリーは倒れた兵達の介抱に勤める