Memoria:49 スノードロップの形をした福音
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自分の時の様にソフィにも家族の温もり、繋がりを感じる事が出来たら――
そう答えを見出しかけた時、ヒューバートの用件が終わった為に遺跡を後にする事となった
「ソフィたちが待っている、早くアンマルチアの里に戻らないとな」
「大丈夫かな、ソフィはこの先……」
答えを見出し始めたとはいえ、やはり根底的な気掛かりは抜けずにアスベルは思わず俯き、その場に立ち止まってしまった
この先――自分達がこの世をさった世界でソフィはどんな想いを抱き、永遠の命という課題と見向かっていくのか
「アスベル?」
「リチャード、ラティア……友情というのは死んだらおしまいなんだろうか」
「ソフィのことかい?」
「ああ。もし俺たちがいなくなったら、俺たちの友情はどこへ行くんだろうって……それは消えて亡くなるんだろうか。だとしたら、ソフィは……」
「アスベル……心配しなくても、そんなことはずっとずっと先のことだよ」
安堵させようと気遣うリチャードの言葉はかつて、この事態に深くのめり込む前にソフィへと無神経にも放った言葉に良く似ていた
あの時のソフィは意地でも曲げなかった、十年も二十年も三十年もあっという間だと時間の流れの早さによる残酷さを
「そんなことはわからない。明日、もしかして今日来るかもしれない、そしたら……」
「……それをソフィに突きつけられたんですよね、私たち」
今日、明日事故、もしくは魔物との戦いで自分達は絶え果てる事になるかもしれない、そうしたらソフィから自分達の存在と共に幼少期に誓った友情は消え失せるのではないか
それ等を失ったソフィは行き場がなくなるのではないか――それ等を必要以上に危ぶむばかりで方向性を見失っている二人にリチャードは表情を引き締める
「アスベル、ラティア……例えそうだとしても僕たちにできることはソフィと一緒に過ごす時間を大切にすることだけだ
そうすれば……何かきっと、彼女の心に残るはずだ」
大統領府の前でもマリクにそう嗜められたというのにリチャードに再度言われるまで頭の隅へと追いやり、忘却する寸前だった
自分達に出来るのは一刻も早くこの事態を収束させ、ソフィとの時間を設けられる事――
「私たちの友情はあの時、ラントの裏山の樹に刻まれました、それがある限りは私たちの友情は亡くならないと思います」
「そう、だろうか……?」
「ああ……帰ろう、ソフィのところへ」
大木に刻まれた誓いは決して長い時が経ったとしても薄れはしないという確信を持って、ラティアもアスベルの危惧を希望へと覆そうと言葉を紡ぐ、あの樹がある限り、ソフィは友情に触れ続ける事が出来るだろうと
不服そうではあるが、表面に浮かぶ悩みを払拭させたのを確認し、ラティア達は立ち止まっていた足をシャトルへと向かわせた
「……ラティア、ちょっといいか?」
「?はい。どうかしましたか?」
「ソフィのことなんだが……」
アンマルチア族の里にあるパスカルの部屋の前ではソフィとシェリア、パスカルが何やら会話している姿が遠目でも確認出来た、室内で会話しないのはパスカルの部屋が以前と同じく混沌と化しているからだろう
そんな彼女達の元へと戻ってくる姿に逸早く気付いたのは身振り手振りで会話を面白くしようと趣向を凝らすパスカルだった
「おかえり~!ストラタは大丈夫だった?」
ラティア達の帰還を手を振って歓迎するパスカルと顔を合わせ、ラティア達に背を向けていたシェリアとソフィも振り返る
里を出る前の様子から落ち着きを取り戻した様子ながら、それを除いても尚、ソフィの表情はいつものもの、と言える様なものではない影のある表情のままだった
「とりあえず、発生した魔物を倒してきましたが……今後も魔物が発生しないという保証はどこにもありません。やはり原因を叩かないと」
「そうだね……早いとこ、フォドラに行かないと」
フォドラに行く――その気になれないのだろう、ソフィは深く俯いてしまった、彼女の胸中を考えれば、それは無理もない事だ
シェリア達と一緒にいても根本的な不安の解決には至れず、ただ胸の奥にしまい込んだだけと知ったアスベルはソフィの事を痛ましそうに見つめた
後ろから注がれるリチャードからの視線に応えるべく、アスベルはソフィへ歩み寄ると静かな微笑を浮かべる、自分が彼女と離れている間に見出した答えを持参して
「ソフィ」
アスベルからの呼び掛けに顔を上げたソフィだったが、やはりその表情は決して晴れやかなものではなく、胸中の不安に耐えようとする辛さが滲んでいた
もっと早くにこの答えを見出していれば、彼女が言葉にする前にその不安を汲み取ってやれれば…まずは多くの謝意と共に決して変えられない現実をソフィへと口にした
「ごめんな……ずっと一緒にいてやる約束が出来なくて
俺はお前より先に死んでしまう。けれど、お前と一緒に考えたり、悩む時間くらいは十分にある」
「一緒に……」
自分が欲しいのは一緒に考える、悩む時間ではない――という意思表示の為にソフィは俯いてしまう、それと同時に永遠を彼らと共有出来ない現実に打ちひしがれていた様だった
そんなソフィの前にいるアスベルは申し訳のなさを含んだ表情を一変させ、笑みを浮かべる、そう、今の言葉は仲間から与えられてもらった言葉、この先は自分が悩みに悩んだ先に辿り着いた答え
そう答えを見出しかけた時、ヒューバートの用件が終わった為に遺跡を後にする事となった
「ソフィたちが待っている、早くアンマルチアの里に戻らないとな」
「大丈夫かな、ソフィはこの先……」
答えを見出し始めたとはいえ、やはり根底的な気掛かりは抜けずにアスベルは思わず俯き、その場に立ち止まってしまった
この先――自分達がこの世をさった世界でソフィはどんな想いを抱き、永遠の命という課題と見向かっていくのか
「アスベル?」
「リチャード、ラティア……友情というのは死んだらおしまいなんだろうか」
「ソフィのことかい?」
「ああ。もし俺たちがいなくなったら、俺たちの友情はどこへ行くんだろうって……それは消えて亡くなるんだろうか。だとしたら、ソフィは……」
「アスベル……心配しなくても、そんなことはずっとずっと先のことだよ」
安堵させようと気遣うリチャードの言葉はかつて、この事態に深くのめり込む前にソフィへと無神経にも放った言葉に良く似ていた
あの時のソフィは意地でも曲げなかった、十年も二十年も三十年もあっという間だと時間の流れの早さによる残酷さを
「そんなことはわからない。明日、もしかして今日来るかもしれない、そしたら……」
「……それをソフィに突きつけられたんですよね、私たち」
今日、明日事故、もしくは魔物との戦いで自分達は絶え果てる事になるかもしれない、そうしたらソフィから自分達の存在と共に幼少期に誓った友情は消え失せるのではないか
それ等を失ったソフィは行き場がなくなるのではないか――それ等を必要以上に危ぶむばかりで方向性を見失っている二人にリチャードは表情を引き締める
「アスベル、ラティア……例えそうだとしても僕たちにできることはソフィと一緒に過ごす時間を大切にすることだけだ
そうすれば……何かきっと、彼女の心に残るはずだ」
大統領府の前でもマリクにそう嗜められたというのにリチャードに再度言われるまで頭の隅へと追いやり、忘却する寸前だった
自分達に出来るのは一刻も早くこの事態を収束させ、ソフィとの時間を設けられる事――
「私たちの友情はあの時、ラントの裏山の樹に刻まれました、それがある限りは私たちの友情は亡くならないと思います」
「そう、だろうか……?」
「ああ……帰ろう、ソフィのところへ」
大木に刻まれた誓いは決して長い時が経ったとしても薄れはしないという確信を持って、ラティアもアスベルの危惧を希望へと覆そうと言葉を紡ぐ、あの樹がある限り、ソフィは友情に触れ続ける事が出来るだろうと
不服そうではあるが、表面に浮かぶ悩みを払拭させたのを確認し、ラティア達は立ち止まっていた足をシャトルへと向かわせた
「……ラティア、ちょっといいか?」
「?はい。どうかしましたか?」
「ソフィのことなんだが……」
アンマルチア族の里にあるパスカルの部屋の前ではソフィとシェリア、パスカルが何やら会話している姿が遠目でも確認出来た、室内で会話しないのはパスカルの部屋が以前と同じく混沌と化しているからだろう
そんな彼女達の元へと戻ってくる姿に逸早く気付いたのは身振り手振りで会話を面白くしようと趣向を凝らすパスカルだった
「おかえり~!ストラタは大丈夫だった?」
ラティア達の帰還を手を振って歓迎するパスカルと顔を合わせ、ラティア達に背を向けていたシェリアとソフィも振り返る
里を出る前の様子から落ち着きを取り戻した様子ながら、それを除いても尚、ソフィの表情はいつものもの、と言える様なものではない影のある表情のままだった
「とりあえず、発生した魔物を倒してきましたが……今後も魔物が発生しないという保証はどこにもありません。やはり原因を叩かないと」
「そうだね……早いとこ、フォドラに行かないと」
フォドラに行く――その気になれないのだろう、ソフィは深く俯いてしまった、彼女の胸中を考えれば、それは無理もない事だ
シェリア達と一緒にいても根本的な不安の解決には至れず、ただ胸の奥にしまい込んだだけと知ったアスベルはソフィの事を痛ましそうに見つめた
後ろから注がれるリチャードからの視線に応えるべく、アスベルはソフィへ歩み寄ると静かな微笑を浮かべる、自分が彼女と離れている間に見出した答えを持参して
「ソフィ」
アスベルからの呼び掛けに顔を上げたソフィだったが、やはりその表情は決して晴れやかなものではなく、胸中の不安に耐えようとする辛さが滲んでいた
もっと早くにこの答えを見出していれば、彼女が言葉にする前にその不安を汲み取ってやれれば…まずは多くの謝意と共に決して変えられない現実をソフィへと口にした
「ごめんな……ずっと一緒にいてやる約束が出来なくて
俺はお前より先に死んでしまう。けれど、お前と一緒に考えたり、悩む時間くらいは十分にある」
「一緒に……」
自分が欲しいのは一緒に考える、悩む時間ではない――という意思表示の為にソフィは俯いてしまう、それと同時に永遠を彼らと共有出来ない現実に打ちひしがれていた様だった
そんなソフィの前にいるアスベルは申し訳のなさを含んだ表情を一変させ、笑みを浮かべる、そう、今の言葉は仲間から与えられてもらった言葉、この先は自分が悩みに悩んだ先に辿り着いた答え