Memoria:45 協定が覚醒に猛き焔を示さん
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「こいつ、手強い……!」
「これ以上、長引かせるのは得策ではありませんね」
後退した為に自分達に部があると判別したのか、魔物は一気に畳み掛けようと旋回しながらアスベルとヒューバートの間に割って入り、二人を壁に弾き飛ばす
「ぐあ!」
飛び込んできた体勢のままに上空で再びアスベルに止めを刺そうと突進を早める
「アスベル!」
「!また来ます!!」
壁に衝突された衝撃に体が支配され、思った様に動けないアスベルの目の前には目と鼻の先にもう魔物が差し迫る
自分はこのまま、魔物に…とコマ送りの様なゆっくりとした時間の中、不意に翻るマントが目の前を覆った
「リチャード!」
そこには先程の言葉を実現するかの様に細剣で魔物からアスベルを守ろうと力を込めるリチャードの姿があった
魔物とリチャードの力はどちらも引きを譲らなかったが、魔物には知識があるのか、細剣を弾くかの様に後ろへ飛び引く為にリチャードは反動で弾き飛ばされてしまう
「うわああっ!」
「リチャードさん!く…っ」
他に残った魔物はシェリアやラティア、マリク達も標的を定め、縦横無尽に場を駆け抜け、魔物に翻弄され続けてしまい、絶対的な境地を迎えていた
「よくも、リチャードを!」
立ち上がり、左目を覆っていた手を退けたアスベルのその瞳は燃え上がる様な光を揺らめき立たせ始めていた
「諦めてたまるか!」
何でも良い、この状況を打破する何かを――
《我の眠りを妨げるものよ》
「!」
自身の願いに呼応するかの様に頭の中に響く声にアスベルは目を見開く、まさかこんな状況下で目覚めるとは思ってもいなかったと言うかの様に
「……この声!?」
《我の力に身を委ねよ》
「……ラムダ!?」
《迷っていると仲間が死ぬぞ》
「!」
突然のラムダの目覚めに狼狽えるアスベルの右手に揺らめく炎の様な光が収束する、それを見てアスベルは確信する、この力こそがこの状況を打破する力だと
雰囲気が変わっていく事に気付いたのか、その脅威を潰さんと目覚めさせまいと縦横無尽に動き回っていた魔物は一つに集まり、空を翼で斬り捨てる
「!」
《解き放て……!》
呼び掛けられるがまま、その目覚めかけの力を己のものにする為に抜刀する、振るった腕はまるで自分のものではないかの様に動く
あれ程までに苦戦を強いられ、好き勝手されていた魔物が一太刀の元に切り捨てられる、その傷口からは炎が燃え立ち、魔物の動きを鈍らせようと働きかけていた
「アスベル!?」
「魔物がひるんだ!?」
「今です!」
「この好機を逃す訳にはいきません!」
その言葉通りに今まで好き勝手されたお礼をする為にラティア達は再び武器を構える――!
協定が覚醒に猛き焔を示さん
(目覚めに呼応し、剣に新たな息吹を)