Memoria:45 協定が覚醒に猛き焔を示さん
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「なら、アスベルとラティアふたりで考えずに一緒に悩んであげればいいと思うよ
ソフィも悩んでいるからこそ、二人に打ち明けたんだろうから」
それはとてもシンプルで、物事をごちゃごちゃと絡ませ続け、解けなくなった二人の思考回路を解いていく
「リチャード」
「ラムダの孤独を受け入れたアスベルなら……きっとソフィの孤独を支えてあげられるさ
それに誰よりもソフィに信頼されているラティアも孤独を受け止めることはできるはずだよ」
自分達がこんな風に悩む程にソフィを大事に思っている様に、ソフィもまた二人を信頼しているからこそ、悩みを打ち明けた、今回は少しのずれが三人を衝突に導いただけだ
この事が終わったなら、ラントに戻ってソフィと改めて話をしてみよう、そして答えが出るまで寄り添って悩んでみようと彼の言葉から答えに辿り着けた
「……そうだな、お前に相談してよかった」
「ありがとう、ございます……リチャードさん」
彼に相談した事は間違っていなかったのだと、リチャードが信頼を向けてくれた様にアスベルも彼への信頼を笑みに秘めた
アスベルに習う様にラティアも丁寧な礼儀作法で頭を下げ、感謝の意を最大に表現する、リチャードの言葉に自分達は確かに前に進めた筈だから
「アスベルとラティアの力になれて、僕も本当にうれしいよ」
どうってことないと言う様に首を横に振っていたリチャードは立ち上がるとアスベルに手を差し伸べる
「さあ、行こう。みんなが心配しているよ」
「ああ」
差し伸ばされた手を取り、立ち上がったアスベルの表情にはもう迷いはなく、晴れやかな表情を浮かべていた
「……男の子の友情って素晴らしいです」
二人の様子を微笑ましそうに見つめていたラティアも二人に習う様に立ち上がる、二人が見せてくれた友情を見ていたら、無償にシェリアに会いたくなったのはきっと気のせいではない
「ラティア、もう足は大丈夫なのか?」
「あ、はい。もう治りました!ご心配をおかけして申し訳ないです」
とんとん、と踵を確認すると先程までの鈍い痛みはなく、歩ける事を確認したが少しアスベルに背負われていた温もりが少し恋しかった
足が治った事で後衛で魔物のターゲットになる機会も減ったラティアが積極的に前線に出始めたこともあってか、戦闘はスムーズに進む、その結果、奥地に向かう足並みも早まった
「兄さん」
奥地では分離していたシェリア達と何とか合流を迎えた、見る分には三人に目立った怪我はない様だ
「みんなも無事だったか」
「大丈夫?ケガはない?」
「ああ。俺もリチャードも大丈夫だ、戦闘の傷はラティアがこまめに治癒してくれたからな」
「恐縮です、シェリアたちも大丈夫でしたか?」
「ええ、平気よ」
「心配をかけたようだね、すまない」
「兄さんはともかくとして、陛下に何かあれば事ですからね」
「俺やラティアはどうなってもいいみたいな言い方だな」
リチャードの身が優先されるのは仕方のない事だと思っていても、ヒューバートの言葉に異論があると言う様にアスベルは恨めしげに彼を睨んでいた
睨まれている本人はその視線をどうとも思っていない様でスルーしていて、何処かアスベルの行動に物悲しさが漂うものでラティアはすかさずフォローの言葉を苦笑で入れ込む
「リチャードさんはこの国の陛下ですから……リチャードさんの身の安全が最優先ですよ」
「大丈夫、何かあれば僕がアスベルとラティアを守るよ」
「いや、それは俺の役目だろ」
「いや、守りたいんだ。頼む、アスベル」
「頼まれてもな……」
「……この会話、アスベルとソフィみたいです」
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