Memoria:45 協定が覚醒に猛き焔を示さん
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魔物の巣と言われた様に行く先々を塞ぐ魔物達を振り払って進む、最も足を負傷したラティアは星錬術による後援に徹し、いつも以上に戦闘に難儀したのは言うまでもない
想定外のアクシデントによって分離されたシェリア達と合流する為にも先を急いでいると魔物の気配が薄い、最初の落下地点に似た場所が開かれる
「シェリアさんたちは大丈夫だろうか」
「心配、ですね……」
またあの巨大な魔物と鉢合わせでもしたらと思うと、彼らの力が信用出来るものであったとしても心配事は尽きずにリチャードとラティアはその足をその場に止めてしまう
あまりにも二人が思い詰めた様子でいる為に先へ急ごうと急かす事も忘れ、アスベルは二人へ穏やかな微笑へ向け、その心配は尤もだと言う様に頷く
「ヒューバートと教官がいるから、心配はないだろう」
それがアスベルが彼らを心配していない理由だ、各国のトップに信頼を置かれる二人が付いているならば、シェリアの身も安全な筈だと彼は分かっていた
「魔物の気配はないようだから、少し休憩しておこう」
先に急ぐ事も確かに大切な事だが適度な休息も必要だ、シェリア達と合流する頃に彼らと残った体力の差があると巣の掃討任務に影響が出てしまう
ここならラティアが自身の足に治癒をかけるのにも十分だろう、アスベルの提案を受けた三人はその場に座り込んだ
「なあ、リチャード」
「なんだい?」
「何十年も先の事を考えた事はあるか?」
「……!」
それは、その言葉はラティアとそしてアスベルに突きつけられた、今も答えが出ない難問、簡単にはじき出してはいけない、一人一人答えが異なる生命に対する…
自分達はそんな未来を考えず、今を見据えて生きていこうと考えていたがリチャードはどうなのだろうか
「どうしたんだい、急に」
「ソフィに言われたんだ。いつかアスベルとラティアはわたしを置いて死んでしまうのって……、俺はそんな先の事ってごまかそうとした」
そこまで言い、アスベルは俯く、自分の言葉に間違いがあると分かったからだ
「いや、違うな。ごまかしてなんかいない、本当にそう思っていた」
他者にこの事を相談するのは初めてで、上手く言葉と感情が整理出来ずに迷乱しながらもありのままをアスベルは拙く言葉にし、リチャードに伝えようと必死だ
長い長い、人生という名の旅路を見据えるのは難しくて、自分達にはまだ先を見つめるには、終わるには早いとソフィの言葉を聞くまで思っていた
「けど、ソフィには何十年後なんてすぐだと言われた」
「もしかして……それがソフィ不在の理由かい?」
拙い言葉の中でも察してくれたリチャードの言葉にアスベルは頷くと再び俯いてしまう
ソフィがヒューマノイドだと知っていた、けれど人間として接してきた内に自分達と彼女が体感する時間の流れを忘れていたのだ
「時間の感じ方が全然違うって事を思い知らされた」
「……私もソフィにとっては何十年後という感覚はきっと私達が一分……いえ、一時間があっという間に感じるかの様なものなんだと実感させられたんです」
死を畏れ、それから守るとまで言ったソフィ、自分達が成長していくスピードは例え本人が緩やかに感じられても彼女の眼にはそう映らないのだろう
つい少し前まで自分よりも小さかったと思えば、いつの間にか背を追い抜かれ…そんな何気ない成長もソフィにとっては一瞬の出来事
「彼女は人のようだけど、永遠の時を生きる事のできるヒューマノイドだからね」
「俺はソフィを人として扱ってきた。その事自体は間違いではなかったと思ってる
けど、そうする一方で肝心な部分から目を背けていたんだ」
「人としてあの子と接し続けていて、あの子はヒューマノイドでもあるのだということを忘れていたんです
忘れちゃいけなかったのに……だからソフィの不安にも気付いてあげられなかった……」
どうソフィがいる時間の流れに寄り添うかという問題、それを先延ばしにし過ぎて起きた衝突に自分達の過ちを包み隠さずにアスベルとラティアは聞き役であるリチャードに打ち明ける
抱え込んでいた二人の真意を聞き届けていたリチャードは彼らの言葉を噛み締め、同じ土俵に立ち、二人が求めているであろう助言を言葉にする
想定外のアクシデントによって分離されたシェリア達と合流する為にも先を急いでいると魔物の気配が薄い、最初の落下地点に似た場所が開かれる
「シェリアさんたちは大丈夫だろうか」
「心配、ですね……」
またあの巨大な魔物と鉢合わせでもしたらと思うと、彼らの力が信用出来るものであったとしても心配事は尽きずにリチャードとラティアはその足をその場に止めてしまう
あまりにも二人が思い詰めた様子でいる為に先へ急ごうと急かす事も忘れ、アスベルは二人へ穏やかな微笑へ向け、その心配は尤もだと言う様に頷く
「ヒューバートと教官がいるから、心配はないだろう」
それがアスベルが彼らを心配していない理由だ、各国のトップに信頼を置かれる二人が付いているならば、シェリアの身も安全な筈だと彼は分かっていた
「魔物の気配はないようだから、少し休憩しておこう」
先に急ぐ事も確かに大切な事だが適度な休息も必要だ、シェリア達と合流する頃に彼らと残った体力の差があると巣の掃討任務に影響が出てしまう
ここならラティアが自身の足に治癒をかけるのにも十分だろう、アスベルの提案を受けた三人はその場に座り込んだ
「なあ、リチャード」
「なんだい?」
「何十年も先の事を考えた事はあるか?」
「……!」
それは、その言葉はラティアとそしてアスベルに突きつけられた、今も答えが出ない難問、簡単にはじき出してはいけない、一人一人答えが異なる生命に対する…
自分達はそんな未来を考えず、今を見据えて生きていこうと考えていたがリチャードはどうなのだろうか
「どうしたんだい、急に」
「ソフィに言われたんだ。いつかアスベルとラティアはわたしを置いて死んでしまうのって……、俺はそんな先の事ってごまかそうとした」
そこまで言い、アスベルは俯く、自分の言葉に間違いがあると分かったからだ
「いや、違うな。ごまかしてなんかいない、本当にそう思っていた」
他者にこの事を相談するのは初めてで、上手く言葉と感情が整理出来ずに迷乱しながらもありのままをアスベルは拙く言葉にし、リチャードに伝えようと必死だ
長い長い、人生という名の旅路を見据えるのは難しくて、自分達にはまだ先を見つめるには、終わるには早いとソフィの言葉を聞くまで思っていた
「けど、ソフィには何十年後なんてすぐだと言われた」
「もしかして……それがソフィ不在の理由かい?」
拙い言葉の中でも察してくれたリチャードの言葉にアスベルは頷くと再び俯いてしまう
ソフィがヒューマノイドだと知っていた、けれど人間として接してきた内に自分達と彼女が体感する時間の流れを忘れていたのだ
「時間の感じ方が全然違うって事を思い知らされた」
「……私もソフィにとっては何十年後という感覚はきっと私達が一分……いえ、一時間があっという間に感じるかの様なものなんだと実感させられたんです」
死を畏れ、それから守るとまで言ったソフィ、自分達が成長していくスピードは例え本人が緩やかに感じられても彼女の眼にはそう映らないのだろう
つい少し前まで自分よりも小さかったと思えば、いつの間にか背を追い抜かれ…そんな何気ない成長もソフィにとっては一瞬の出来事
「彼女は人のようだけど、永遠の時を生きる事のできるヒューマノイドだからね」
「俺はソフィを人として扱ってきた。その事自体は間違いではなかったと思ってる
けど、そうする一方で肝心な部分から目を背けていたんだ」
「人としてあの子と接し続けていて、あの子はヒューマノイドでもあるのだということを忘れていたんです
忘れちゃいけなかったのに……だからソフィの不安にも気付いてあげられなかった……」
どうソフィがいる時間の流れに寄り添うかという問題、それを先延ばしにし過ぎて起きた衝突に自分達の過ちを包み隠さずにアスベルとラティアは聞き役であるリチャードに打ち明ける
抱え込んでいた二人の真意を聞き届けていたリチャードは彼らの言葉を噛み締め、同じ土俵に立ち、二人が求めているであろう助言を言葉にする