Memoria:44 深海に沈むメランコリック
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デールに勧められ、玉座の間へと足を運んだラティア達
室内では窓の外を見つめる後ろ姿が来客に気付き、微笑を讃え、訪れた客人達を歓迎しようと三人へと歩み寄ろうとゆっくりとした足取りで近付く
だが例え友人といえど、リチャードはこの国の王であるのは間違えようのない事実な訳で敬意を払う為にラティア達は彼の前で膝まづき、頭を下げ、言葉を待つ
三人が引いた一線を超えるかの様にリチャードはアスベルへと手を伸ばす、自分達にはそんな壁いらないと言うかの様に
「アスベル、ラティア、シェリアさん、よく来てくれた」
差し伸べられた手を取った際に繋がれたままの手をそのままに、リチャードは立ち上がったアスベルの後ろを伺う
「リチャード、どうした?」
「いや、なんでもないよ」
「(ソフィのことを探していたんでしょうか)」
何かを探る様な視線にラティアはそう気付く、きっと彼はソフィが自分達と一緒に来るものだろうと決定づいていたのだろう
「すまないアスベル、忙しいのに無理をさせてしまったのではないかい?」
「リチャードの頼みだ、俺が断るわけないだろ」
「断るわけないか……君は変わらないな」
友人からの頼もしい言葉を嬉しく思うと同時にリチャードは何処か申し訳なさそうに瞳を細めると天井を見上げる、その瞳には確かな後悔の念が滲んでいた
彼の胸中では今も尚、ラムダと同化し世界情勢を掻き回し、ラティア達の手を煩わせた半年前の出来事が引き摺っていた
「僕はみんなに迷惑をかけたのにこうして今も生きている……
だから魔物を討伐する事は僕の償いであり、義務なのに君の力を借りなくてはそれすらままならないなんて情けないな……」
自分が広めた事態を自分の手で納めること、それが自身に強いてきた贖罪だったのだろう、本来は自分一人で解決しなければならないと彼は孤独に戦い続けてきた
この件で一番苦労させたであろうラティア達を収集させるのも悩んでの末なのが彼の様子で判断出来た、嘆かわしそうに瞳を瞑るリチャードを痛ましそうに三人は見つめるしか出来なかった
「リチャード……」
「……困った時はお互いさまです、リチャードさんはお友達ですもの。精一杯お力になりたいと思います」
「そう言ってくれると嬉しいよ、ラティア……」
「遅くなってすみません、陛下」
気休めにしかならないだろう、と思いながらも絞り出したラティアの言葉にリチャードの顔に弱々しくも穏やかな微笑が蘇る、ラムダと同化していた時のあの禍々しい笑みが消え去った事だけでも喜ばしいことだ
雰囲気が重苦しいものになっていく頃を見計らったかの様に聞き慣れた声が新たに室内へ踏み込んできた、背後からはヒューバートとマリクがそれぞれの国の兵士を引き連れ、やって来た
「教官、ご無沙汰しております。ヒューバートも久しぶりだな
これでパスカルがいたら、かつての仲間が勢揃いになったのにな」
ソフィに続き、ムードメーカーであるパスカルまでもが二人と共にない為、どこか空間の盛り上がりに欠ける、彼女は一体どうしたのだろうか
「今回、ご都合がつかなかったのですか?」
「パスカルさんは教官と一緒に来るはずでしたよね?」
「出航時刻になっても港に姿を見せなかったので置いて来た」
「何をやっているんだか……全く相変わらずですね」
「ふふ、パスカルらしいです」
「じゃあ……ひととおり揃ったところでそろそろ話をはじめようか」
久方ぶりの仲間の再会に喜びもそこそこに、リチャードの言葉により、会話の切り替えが実行され、場の雰囲気は再び引き締まる
そう、今日ここに来たのはかつての仲間達と再会する為ではない、今再び増幅傾向にある魔物の対策を練る為だ
「この一ヶ月ほど、ストラタでも魔物の被害は急速に増しています」
「フェンデルも状況は似ている。魔物の絶対数は減ったが、被害規模は膨れ上がっている」
「その点はウィンドルも同じだ」
「同じく最近除々にですが、ラント周辺でも魔物による被害が再び増しつつあります」
自国の現状を報告するヒューバートとマリクに続き、秘書官としてラティアが補足の様な小さな情報を知らせるとそれは確かかとリチャードはアスベルに視線を投げ掛けた
「原因の特定はできないのか?」
半年前の全盛期程ではないといえ、ゆっくりと被害が拡大されている現状で国家が動いていない筈もなく、アスベルはそう言ってヒューバートへ視線を投げた
室内では窓の外を見つめる後ろ姿が来客に気付き、微笑を讃え、訪れた客人達を歓迎しようと三人へと歩み寄ろうとゆっくりとした足取りで近付く
だが例え友人といえど、リチャードはこの国の王であるのは間違えようのない事実な訳で敬意を払う為にラティア達は彼の前で膝まづき、頭を下げ、言葉を待つ
三人が引いた一線を超えるかの様にリチャードはアスベルへと手を伸ばす、自分達にはそんな壁いらないと言うかの様に
「アスベル、ラティア、シェリアさん、よく来てくれた」
差し伸べられた手を取った際に繋がれたままの手をそのままに、リチャードは立ち上がったアスベルの後ろを伺う
「リチャード、どうした?」
「いや、なんでもないよ」
「(ソフィのことを探していたんでしょうか)」
何かを探る様な視線にラティアはそう気付く、きっと彼はソフィが自分達と一緒に来るものだろうと決定づいていたのだろう
「すまないアスベル、忙しいのに無理をさせてしまったのではないかい?」
「リチャードの頼みだ、俺が断るわけないだろ」
「断るわけないか……君は変わらないな」
友人からの頼もしい言葉を嬉しく思うと同時にリチャードは何処か申し訳なさそうに瞳を細めると天井を見上げる、その瞳には確かな後悔の念が滲んでいた
彼の胸中では今も尚、ラムダと同化し世界情勢を掻き回し、ラティア達の手を煩わせた半年前の出来事が引き摺っていた
「僕はみんなに迷惑をかけたのにこうして今も生きている……
だから魔物を討伐する事は僕の償いであり、義務なのに君の力を借りなくてはそれすらままならないなんて情けないな……」
自分が広めた事態を自分の手で納めること、それが自身に強いてきた贖罪だったのだろう、本来は自分一人で解決しなければならないと彼は孤独に戦い続けてきた
この件で一番苦労させたであろうラティア達を収集させるのも悩んでの末なのが彼の様子で判断出来た、嘆かわしそうに瞳を瞑るリチャードを痛ましそうに三人は見つめるしか出来なかった
「リチャード……」
「……困った時はお互いさまです、リチャードさんはお友達ですもの。精一杯お力になりたいと思います」
「そう言ってくれると嬉しいよ、ラティア……」
「遅くなってすみません、陛下」
気休めにしかならないだろう、と思いながらも絞り出したラティアの言葉にリチャードの顔に弱々しくも穏やかな微笑が蘇る、ラムダと同化していた時のあの禍々しい笑みが消え去った事だけでも喜ばしいことだ
雰囲気が重苦しいものになっていく頃を見計らったかの様に聞き慣れた声が新たに室内へ踏み込んできた、背後からはヒューバートとマリクがそれぞれの国の兵士を引き連れ、やって来た
「教官、ご無沙汰しております。ヒューバートも久しぶりだな
これでパスカルがいたら、かつての仲間が勢揃いになったのにな」
ソフィに続き、ムードメーカーであるパスカルまでもが二人と共にない為、どこか空間の盛り上がりに欠ける、彼女は一体どうしたのだろうか
「今回、ご都合がつかなかったのですか?」
「パスカルさんは教官と一緒に来るはずでしたよね?」
「出航時刻になっても港に姿を見せなかったので置いて来た」
「何をやっているんだか……全く相変わらずですね」
「ふふ、パスカルらしいです」
「じゃあ……ひととおり揃ったところでそろそろ話をはじめようか」
久方ぶりの仲間の再会に喜びもそこそこに、リチャードの言葉により、会話の切り替えが実行され、場の雰囲気は再び引き締まる
そう、今日ここに来たのはかつての仲間達と再会する為ではない、今再び増幅傾向にある魔物の対策を練る為だ
「この一ヶ月ほど、ストラタでも魔物の被害は急速に増しています」
「フェンデルも状況は似ている。魔物の絶対数は減ったが、被害規模は膨れ上がっている」
「その点はウィンドルも同じだ」
「同じく最近除々にですが、ラント周辺でも魔物による被害が再び増しつつあります」
自国の現状を報告するヒューバートとマリクに続き、秘書官としてラティアが補足の様な小さな情報を知らせるとそれは確かかとリチャードはアスベルに視線を投げ掛けた
「原因の特定はできないのか?」
半年前の全盛期程ではないといえ、ゆっくりと被害が拡大されている現状で国家が動いていない筈もなく、アスベルはそう言ってヒューバートへ視線を投げた