chapter:13 ノワールへ消えゆく鼓動
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何かが心を引っ掻くが答えは出ない、なのでアルシアは気にしない素振りでユーリに微笑んでみせる
まだまだ続くと睨んだ聴取に嫌な表情を浮かべると唐突に扉が開いた、入室して来たのは一組の男女、その男女を見たルブラン達は慌てて敬礼する
「ア、アレクセイ騎士団長閣下!どうしてこんなところに!?」
「アレクセイ……なんで」
「エステリーゼ様、ヨーデル様、両殿下のお計らいで君の罪はすべて赦免された」
「え?」
「な、なんですとぉっ!こいつは帝都の平和を乱す凶悪な犯罪者で……!」
「ヨーデル様の救出及びにエステリーゼ様の護衛、騎士団として礼を言おう」
上役にそこまで言われてしまえば、もうルブランは口を閉ざす以外の道を残されていなかった
立ち上がったユーリへアレクセイの背後に控えていた女性が皮袋を差し出す、恐らくは礼金というものだろう
「そんなもん、いらねぇよ。騎士団のためにやったんじゃない」
「そうか」
―ユーリらしいなぁ…
「、…?」
「…」
「アルシア、行くぞ」
「あ、うん」
そういう所が自分が彼を支えたいと思ったきっかけだったのを思い出すアルシアはふと視線を感じる、その先には革袋を差し出した女性
アルシアの視線から逃げた女性を下がらせ、部屋を出ようとするアレクセイの背へユーリは声を投げた
「それよりエステルだが……」
「先ほど、帝都に戻る旨、ご承諾いただいた」
「えっ!……あ、でもお姫様なら仕方ないか」
「でも少しだけ残念だな、折角仲良くなったのに…ね、リタ」
「な、何であたしが!」
「ふふっ」
「姫様には宿でお待ちいただいている、顔を見せてあげてほしい」
アレクセイはそう言うと今度こそ女性を引き連れ、部屋を退出して行った
聴取も取りやめとなったのでアルシア達は自由、建物を出ると空は雨が再び降り出しそうな雲を靡かせている
「エステル、帰っちゃうんだね」
「あんた達、これでいいの?」
「選ぶのはオレとアルシアじゃないだろ」
「こればかりはエステルが決めなきゃ、私達が横やり突いちゃいけないと思うの」
「そりゃ……そうだけど」
「それよりここはどこなんだ?」
「あ、それ私も気になってたの、カロル知ってる?」
「新興都市ヘリオードだよ、位置的にはトリム港とダングレストって街の間だね、まだ作られて間もない新しい街なんだ
この道を東に行けば、さっきいたカルボクラム、西に抜けて西北方向に行くとダングレストだよ」
「ふ~ん、少し街の中も見て回るか」
「……あたしは好きにさせてもらうわ」
「ボクは……どうしようかな」
「私は少し疲れたから、先に宿屋で待ってていいかな?ラピードも行く?」
「ワン!」
「おう、変な奴が近づいて来ても相手すんなよ?」
「大丈夫だよー」
「ラピード、アルシアのことは頼んだ」
全員が四方散り散りになり、アルシアはラピードと共に先に宿屋に入り、入口付近のソファで座り、船を漕ぐ
ここに来てもまだエアル酔いが尾を引いている様な感覚を感じ、本格的に落ちそうになると肩を叩かれ、一気に引き上げられる
「ユーリ…」
「こんなとこで寝ると風邪引くぞ」
「うわ寝そうになってたんだ、ありがとうユーリ、…何か疲れてるね?」
「さっきデコボコと戦ってきたんでね」
「ふふ、ユーリは色んな人を引きつけるね?」
「単にしつこいだけだっての」
溜息をつき、アルシアの頭を撫で、宿屋の帳簿に書き加えているとリタとカロルも戻って来た
「あれ?あんた達、エステリーゼに会えたの?」
「いや……でも今日は疲れてるだろうから、そっとしといてやろうぜ
話するのは明日でもいいだろ、ここにも一人船漕いでる奴いるしな」
「言わないでよっ」
「そっか、じゃボクたちも部屋行こっか」
宛てがわれた部屋に向かい、アルシア達は入り、一夜を越した
やっと体調も戻った朝、ラピードが何やら耳を立てている、それを不振に思い、アルシアはユーリへと言葉を発する
まだまだ続くと睨んだ聴取に嫌な表情を浮かべると唐突に扉が開いた、入室して来たのは一組の男女、その男女を見たルブラン達は慌てて敬礼する
「ア、アレクセイ騎士団長閣下!どうしてこんなところに!?」
「アレクセイ……なんで」
「エステリーゼ様、ヨーデル様、両殿下のお計らいで君の罪はすべて赦免された」
「え?」
「な、なんですとぉっ!こいつは帝都の平和を乱す凶悪な犯罪者で……!」
「ヨーデル様の救出及びにエステリーゼ様の護衛、騎士団として礼を言おう」
上役にそこまで言われてしまえば、もうルブランは口を閉ざす以外の道を残されていなかった
立ち上がったユーリへアレクセイの背後に控えていた女性が皮袋を差し出す、恐らくは礼金というものだろう
「そんなもん、いらねぇよ。騎士団のためにやったんじゃない」
「そうか」
―ユーリらしいなぁ…
「、…?」
「…」
「アルシア、行くぞ」
「あ、うん」
そういう所が自分が彼を支えたいと思ったきっかけだったのを思い出すアルシアはふと視線を感じる、その先には革袋を差し出した女性
アルシアの視線から逃げた女性を下がらせ、部屋を出ようとするアレクセイの背へユーリは声を投げた
「それよりエステルだが……」
「先ほど、帝都に戻る旨、ご承諾いただいた」
「えっ!……あ、でもお姫様なら仕方ないか」
「でも少しだけ残念だな、折角仲良くなったのに…ね、リタ」
「な、何であたしが!」
「ふふっ」
「姫様には宿でお待ちいただいている、顔を見せてあげてほしい」
アレクセイはそう言うと今度こそ女性を引き連れ、部屋を退出して行った
聴取も取りやめとなったのでアルシア達は自由、建物を出ると空は雨が再び降り出しそうな雲を靡かせている
「エステル、帰っちゃうんだね」
「あんた達、これでいいの?」
「選ぶのはオレとアルシアじゃないだろ」
「こればかりはエステルが決めなきゃ、私達が横やり突いちゃいけないと思うの」
「そりゃ……そうだけど」
「それよりここはどこなんだ?」
「あ、それ私も気になってたの、カロル知ってる?」
「新興都市ヘリオードだよ、位置的にはトリム港とダングレストって街の間だね、まだ作られて間もない新しい街なんだ
この道を東に行けば、さっきいたカルボクラム、西に抜けて西北方向に行くとダングレストだよ」
「ふ~ん、少し街の中も見て回るか」
「……あたしは好きにさせてもらうわ」
「ボクは……どうしようかな」
「私は少し疲れたから、先に宿屋で待ってていいかな?ラピードも行く?」
「ワン!」
「おう、変な奴が近づいて来ても相手すんなよ?」
「大丈夫だよー」
「ラピード、アルシアのことは頼んだ」
全員が四方散り散りになり、アルシアはラピードと共に先に宿屋に入り、入口付近のソファで座り、船を漕ぐ
ここに来てもまだエアル酔いが尾を引いている様な感覚を感じ、本格的に落ちそうになると肩を叩かれ、一気に引き上げられる
「ユーリ…」
「こんなとこで寝ると風邪引くぞ」
「うわ寝そうになってたんだ、ありがとうユーリ、…何か疲れてるね?」
「さっきデコボコと戦ってきたんでね」
「ふふ、ユーリは色んな人を引きつけるね?」
「単にしつこいだけだっての」
溜息をつき、アルシアの頭を撫で、宿屋の帳簿に書き加えているとリタとカロルも戻って来た
「あれ?あんた達、エステリーゼに会えたの?」
「いや……でも今日は疲れてるだろうから、そっとしといてやろうぜ
話するのは明日でもいいだろ、ここにも一人船漕いでる奴いるしな」
「言わないでよっ」
「そっか、じゃボクたちも部屋行こっか」
宛てがわれた部屋に向かい、アルシア達は入り、一夜を越した
やっと体調も戻った朝、ラピードが何やら耳を立てている、それを不振に思い、アルシアはユーリへと言葉を発する