chapter:10 型破り星座の流星群
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「うげっ……!」
「えっぐ、えっぐ……パパ……ママ……」
「子供…?何でこんなところに…!」
「だいじょうぶだよ」
「怖いのはもういないから…お話出来るかな?」
「こわいおじさんにつれてこられて……パパとママがぜいきんをはらえないからって……」
「君、もしかして…」
どうやらこの少年はティグルとケラス夫妻の連れて行かれたという子供の様だ
そしてここの散乱した骨はこの少年の様に連れて来られ…
「パパ……ママ……帰りたいよ……」
「もうだいじょうぶだよ、お姉ちゃんがパパとママの所まで帰らせてあげるからね、泣いちゃダメだよ」
「お名前は?」
「ポリー……」
「ポリー、男だろ、めそめそすんな。コイツが言った様にすぐに父ちゃんと母ちゃんにはあわせてやるから」
「うん……」
「よし、それじゃあ一緒に行こう!お姉ちゃんが守ってあげる!」
ポリーに恐怖をこれ以上与えない様にアルシアは笑顔を浮かべ、その手を握ってやった
その後道なりに扉を開いて進むと何やら前の部屋と構図が違う場所へ辿り着く、そこはまるで檻の様にも思える
「はて、これはどうしたことか、おいしい餌が増えていますね」
「あんたがラゴウさん?随分と胸糞悪い趣味をお持ちじゃねぇか」
「趣味?ああ地下室のことですか、これは私のような高雅な者にしか理解できない楽しみなのですよ
評議会の小心な老人どもときたら退屈な駆け引きばかりで私を楽しませてくれませんからね、その退屈を平民で紛らわすのは私のような選ばれた人間の特権というものでしょう?」
「退屈しのぎで街の人達を…?」
「まさか、ただそれだけの理由でこんなことを……?」
「さてリブガロを連れ帰ってくるとしますか
これだけ獲物が増えたなら面白い見せ物になります、ま、それまで生きてれば、ですが」
「リブガロなら探しても無駄だぜ、オレらがやっちまったから」
姿を現したラゴウの言葉にアルシアがギリッと自分の手を強く握り締め思う、いつも貴族の者達は平民を虐げて変わらないと
だがそのラゴウもユーリの言葉にピクリと眉を寄せ、挑発を買うが再び金でリブガロを買うと言い放つ、その言葉にユーリを押しのけ、エステルが声を荒げた
「ラゴウ!それでもあなたは帝国に仕える人間ですか!」
「エス、テル?」
「!むむっ……あなたは……まさか?」
エステルの顔を見たラゴウは表情を一変、隙を見せた瞬間にユーリは蒼破刃で牢を破壊させるが肝心のラゴウは逃げ出してしまった
しかも逃げ出す前に応援を呼んでいたので早く逃げ出さねばならない、騎士団を呼ぶ為にリタが再び術式を行おうとしたがストップをかける
「まずは証拠の確認だ」
「天候を操る魔導器を探すんですね」
「流石にそんな大掛かりな魔導器が見つかったら、言い訳も難しいもんね」
ラゴウを追って、階段を登った先を進むと再び広い部屋に出る、そして何やら変な物がぶらさがっているのに気付いた
「いーい眺めなのじゃ……」
「誰……?」
「そこで何してんだ?」
「見ての通り、高みの見物なのじゃ」
「見物なの?捕まってるんじゃなくて?」
「そんなことないぞ、お……?おまえ、知ってるのじゃ
えーと名前は……ジャック」
「誰なんです?」
「この子も知り合い?」
「オレはユーリだ、おまえ、名前は?」
「パティなのじゃ」
「パティか、さっき屋敷の前で会ったよな」
「おお、そうなのじゃ
うちの手のぬくもりを忘れられなくて追いかけてきたんじゃな」
「…」
「ユーリ、呆れてないで降ろすの手伝ってー」
何故か簀巻き状態にして捕まっていたパティの言動に呆れていたユーリに声をかけ、アルシアは彼女を救出する事に成功した
どうやらパティは自称冒険家としてこの屋敷に宝探しに潜入したらしい、宝探しをするなら止めないという言葉に一瞬考えた後…
「たぶん、このお屋敷にはもうお宝はないのじゃ」
「一緒に来るってさ」
「じゃあ行くか」
「うん急ごうか」
型破り星座の流星群
(アルシア、よろしくなのじゃ!)
(うんよろしくね、パティ!
あ、ポリー下がってて?お姉ちゃんの前に出ちゃ駄目だよ?)
(…何あれ、人間保育所?)
(親しみやすいって言ってやれ)