chapter:10 型破り星座の流星群
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「アルシア、僕と一緒に帝都に戻らないか」
「!…どうして?」
「ユーリは確かに強い、それにアルシア自身も実力はある
でも…今、君は暗殺者達にも狙われてる、さっきだってそれで死にそうになっただろう?」
「あれはちょっと油断しただけでいつもはちゃんと戦えてるんだよ?フレンが心配してくれなくても…」
「心配するよ、アルシアはたった一人の幼馴染みなんだ、だからこそまた帝都の下町で平穏にしていて欲しい」
「…ごめんなさい、フレンの思いは凄く嬉しいし、心配させてるっていうのも分かってるつもり」
「だったら…!」
「でも私はユーリが心配なの、ユーリは一人で何でもしようとする、皆にも一線を引いてでも…だから私はユーリを支えてあげたい
それにね!皆と旅するのが楽しくて世界を知る事が嬉しいんだ、自分で決めた事をここで投げ出すなんて身勝手な事…したくない」
自分を心配してくれるその思いは嬉しい、だがここで全てを忘れて平穏に下町で過ごすなんて出来ない、アルシアは凛とした表情でフレンの申し出を断った
胸中の思いをはっきりと告げ、フレンの瞳を見上げていると静寂を切る様に口を開いてくれた
「なら約束をしてくれないかい」
「なに?」
「ユーリ同様、無茶だけはしないで欲しいんだ」
「うん大丈夫、私が無鉄砲に走ったらユーリを止められないもん
本当に心配してくれて…ありがとうフレン」
まだ自分を心配する表情を浮かべるフレンに大丈夫だよと笑いかけると今度こそ宿の外へ、そこには自分を待っていてくれたユーリの姿があった
「フレンの奴、何て?」
「ユーリと同じで無茶しない様にって、本当にフレンって優しいし心配症だよね」
「それ、アルシアだけだよ」
「え?何か言った?」
「いーや、ほらもう一回屋敷に行くぞ」
くしゃりと頭を撫でられ、聞こえなかった言葉を聞き返そうとしてもユーリははぐらかし、結局答えてはくれなかったので諦めるしかなかった
宿屋を出た後は先程の傭兵達に見つからない様に執政官邸の塀の影に身を隠し、様子を探っていた
「まだあの人達いるから表側は無理だね…」
「どうやって入るの?」
「裏口はどうです?」
「残念、外壁に囲まれてて、あそこを通らにゃ入れんのよね」
「え…」
第三者の横入りにアルシアは目を見開き、後ろを振り向く、そこには見知らぬ自分達より幾分も年上の男性の姿
驚いて声をあげようとしたエステルに素早く近づくと彼はエステルの口を閉ざす
「こんなところで叫んだら見つかっちゃうよ、お嬢さん」
「えっと失礼ですが、どちら様です?」
「な~に、そっちのかっこいい兄ちゃんとちょっとした仲なのよ、な?」
「ユーリ、いつの間に…」
「いや、違うからほっとけ」
「おいおいひどいじゃないの、お城の牢屋で仲良くしたじゃない、ユーリ・ローウェル君よぉ」
「え、じゃあ貴方は脱獄者…?」
「そんなんじゃないわよー誤解させちゃってごめんね
イヤーこんな可憐なお嬢さんと一緒なんて羨ましいねぇ」
「ふえ…」
「コイツをたらし込むな…ん?名乗った覚えはねぇぞ」
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