chapter:44 この声が、この手が君に届くようにと
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ミョルゾを飛び出し、その主に聞いたアルシア達の行く先であるかもしれないヨームゲンの街へと降り立つ
だがそこには以前の様に緩やかな時間が流れる穏やかな街の姿はなく、代わりに無惨に荒れ果てた建築物の骨組みだけが砂漠に晒されていた
「これは……」
「どうなってんの?完全に廃墟だよ……?」
「昨日今日ってものじゃないわ……もう何百年も経ってる傷み方よ」
「大火事があって灰になった……ってわけでもなさそうじゃな」
「静かに。誰かいるわ」
ジュディスが言った先にはカドスの喉笛で出会った魔物と対峙するデュークの姿が、対峙していると言っても戦闘に発せられる殺伐さはなく寧ろ友好的な雰囲気が両者から流れている
リゾマータの公式の手がかりとリタが意気込むもあちらにこちらは気付かれず、魔物はデュークを背に乗せるとこの地から飛び立って行った
「あいつには聞きたいことあるけど、まずはアルシアとエステルを……」
「逃がしたか……」
「…………!」
先程まで目の前にいたデューク達に気を取られすぎていたのか、いつの間にかアレクセイと彼が率いる親衛隊が自分達の背後を陣取っている
そしてアレクセイの姿を見た途端、パティの顔色が人知れず豹変したのは誰に気付かれる事なく、寧ろ何故彼らがここにいるのかという疑問で掻き消されてしまった
「時間がない、残念だがこうなればもはや止むをえんな」
「アレクセイ、何でこんなとこに……」
「ほう、姫と娘を追ってきたか。よくここが分かったな」
「アルシアとエステルがどこにいるか知ってるの?!」
二人の所在について何かを知っている風のアレクセイへ詰め寄ろうとするもリタの行動を親衛隊が前に出る事で遮られ、溜まらずカロルがそれを非難するも彼は鼻で嘲笑うだけ
「何の冗談だ?騎士団長さんよ」
「君たちには感謝の言葉もない、君たちのくだらない正義感のおかげで私は静かに事を運べた。古くは海賊アイフリード、そして今またバルボス、ラゴウ
みなそれなりに役に立ったが諸君はそれを上回る素晴らしい働きだった、まったく見事な道化ぷりだったよ」
「……え?え?」
「だがもう道化の出番は終わりだ。そろそろ舞台から降りてもらいたい」
カロルはアレクセイの会話に着いて行けず、事柄を把握出来ていない様だったが今の会話でユーリの中で全ての合点が一致した
「そういうことかよ……何もかもてめぇが黒幕……?笑えねぇぜ!アレクセイ!!」
「騎士団長!」
「ふん、もう一人の道化も来たか……」
「フレン……」
「騎士団長!何故です!帝国騎士の誇りと言われたあなたが、何故謀反など……」
「謀反ではない、真の支配者たるものの歩むべき覇道だ」
「ヨーデル様の信頼を裏切るのですか!」
「ヨーデル殿下……ああ、殿下にもご退場願わないとな」
「ばかな……」
そのアレクセイの背後から駆けつけたフレンはただ信じられない、とばかりにアレクセイを非難するも彼はそれを冷徹に切り捨てるものでフレンの今まで築き上げて来た信頼心は一瞬にして崩れて行く
高潔な騎士団長の仮面を捨て去った今のアレクセイは自分の欲望に全てを捧げようとせん腹黒い人間という本性を露にしたのだった
「マイロード、準備が整ったようでーす」
「イエガー!」
「ご苦労、では私は予定通りパクティオンへ行く。ここはおまえに任せる……ヨーデルの始末もな」
「イエス、マイロード」
「まて!アレクセイ!」
「逃がすかよ!」
アルシアとエステルの所在に繋がるただ一人の手がかり、それを失わない様にとユーリとフレンを筆頭に遠ざかる背中を追う
だがイエガーがいるという事は彼女達もいるという事に必然的に繋がる、ユーリ達の前にはゴーシュとドロワットがいつもの様に立ち塞がってきた
「通さない」
「邪魔するのなら……」
「どきなさいよっ!」
「ユーたちのプリンセス、フロイラインもパクティオン神殿でーす」
「なんだと!?」
「早く行かないと手遅れちゃうわよん」
これまたいつもと同じ様にゴーシュとドロワットは煙幕を張るとイエガーの姿諸共に姿を眩ます、それにフレンはウィチルとソディアへとアレクセイとイエガー追跡を言い渡す
だがその命令に従おうとしたのはウィチルだけでソディアは微動だにせず、アレクセイの所業に怒りを露にするパティの横で自分達も後を追わなければとカロルが発するもユーリは一点を見つめ、動きはしない
「ユーリ・ローウェル、おとなしくしてもらおう」
あくまでユーリをフレンの友人と見なさずに犯罪者という認識を改めないソディアは彼へといつかの様に剣を向けるもフレンがそれを戒める事で剣を降ろした
剣を向けられても微動だにしなかったユーリは何か言いたげにしながらフレンへと歩み寄ると彼はヒピオニア大陸にパクティオン神殿はあるという情報を寄越す
だがそこには以前の様に緩やかな時間が流れる穏やかな街の姿はなく、代わりに無惨に荒れ果てた建築物の骨組みだけが砂漠に晒されていた
「これは……」
「どうなってんの?完全に廃墟だよ……?」
「昨日今日ってものじゃないわ……もう何百年も経ってる傷み方よ」
「大火事があって灰になった……ってわけでもなさそうじゃな」
「静かに。誰かいるわ」
ジュディスが言った先にはカドスの喉笛で出会った魔物と対峙するデュークの姿が、対峙していると言っても戦闘に発せられる殺伐さはなく寧ろ友好的な雰囲気が両者から流れている
リゾマータの公式の手がかりとリタが意気込むもあちらにこちらは気付かれず、魔物はデュークを背に乗せるとこの地から飛び立って行った
「あいつには聞きたいことあるけど、まずはアルシアとエステルを……」
「逃がしたか……」
「…………!」
先程まで目の前にいたデューク達に気を取られすぎていたのか、いつの間にかアレクセイと彼が率いる親衛隊が自分達の背後を陣取っている
そしてアレクセイの姿を見た途端、パティの顔色が人知れず豹変したのは誰に気付かれる事なく、寧ろ何故彼らがここにいるのかという疑問で掻き消されてしまった
「時間がない、残念だがこうなればもはや止むをえんな」
「アレクセイ、何でこんなとこに……」
「ほう、姫と娘を追ってきたか。よくここが分かったな」
「アルシアとエステルがどこにいるか知ってるの?!」
二人の所在について何かを知っている風のアレクセイへ詰め寄ろうとするもリタの行動を親衛隊が前に出る事で遮られ、溜まらずカロルがそれを非難するも彼は鼻で嘲笑うだけ
「何の冗談だ?騎士団長さんよ」
「君たちには感謝の言葉もない、君たちのくだらない正義感のおかげで私は静かに事を運べた。古くは海賊アイフリード、そして今またバルボス、ラゴウ
みなそれなりに役に立ったが諸君はそれを上回る素晴らしい働きだった、まったく見事な道化ぷりだったよ」
「……え?え?」
「だがもう道化の出番は終わりだ。そろそろ舞台から降りてもらいたい」
カロルはアレクセイの会話に着いて行けず、事柄を把握出来ていない様だったが今の会話でユーリの中で全ての合点が一致した
「そういうことかよ……何もかもてめぇが黒幕……?笑えねぇぜ!アレクセイ!!」
「騎士団長!」
「ふん、もう一人の道化も来たか……」
「フレン……」
「騎士団長!何故です!帝国騎士の誇りと言われたあなたが、何故謀反など……」
「謀反ではない、真の支配者たるものの歩むべき覇道だ」
「ヨーデル様の信頼を裏切るのですか!」
「ヨーデル殿下……ああ、殿下にもご退場願わないとな」
「ばかな……」
そのアレクセイの背後から駆けつけたフレンはただ信じられない、とばかりにアレクセイを非難するも彼はそれを冷徹に切り捨てるものでフレンの今まで築き上げて来た信頼心は一瞬にして崩れて行く
高潔な騎士団長の仮面を捨て去った今のアレクセイは自分の欲望に全てを捧げようとせん腹黒い人間という本性を露にしたのだった
「マイロード、準備が整ったようでーす」
「イエガー!」
「ご苦労、では私は予定通りパクティオンへ行く。ここはおまえに任せる……ヨーデルの始末もな」
「イエス、マイロード」
「まて!アレクセイ!」
「逃がすかよ!」
アルシアとエステルの所在に繋がるただ一人の手がかり、それを失わない様にとユーリとフレンを筆頭に遠ざかる背中を追う
だがイエガーがいるという事は彼女達もいるという事に必然的に繋がる、ユーリ達の前にはゴーシュとドロワットがいつもの様に立ち塞がってきた
「通さない」
「邪魔するのなら……」
「どきなさいよっ!」
「ユーたちのプリンセス、フロイラインもパクティオン神殿でーす」
「なんだと!?」
「早く行かないと手遅れちゃうわよん」
これまたいつもと同じ様にゴーシュとドロワットは煙幕を張るとイエガーの姿諸共に姿を眩ます、それにフレンはウィチルとソディアへとアレクセイとイエガー追跡を言い渡す
だがその命令に従おうとしたのはウィチルだけでソディアは微動だにせず、アレクセイの所業に怒りを露にするパティの横で自分達も後を追わなければとカロルが発するもユーリは一点を見つめ、動きはしない
「ユーリ・ローウェル、おとなしくしてもらおう」
あくまでユーリをフレンの友人と見なさずに犯罪者という認識を改めないソディアは彼へといつかの様に剣を向けるもフレンがそれを戒める事で剣を降ろした
剣を向けられても微動だにしなかったユーリは何か言いたげにしながらフレンへと歩み寄ると彼はヒピオニア大陸にパクティオン神殿はあるという情報を寄越す