chapter:43 プワゾンに抱かれ、紛れて、
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始祖の隸長が包む街、ミョルゾの空は始祖の隸長の体内にある為か海底から見上げる水面の様に幻想的なもので包まれていた
独自の文化が発展し地上の建造物のデザインとは相容れない街の風景、この二つがアルシア達にミョルゾという街に不思議な景色だと称させた
景色を見つめていたアルシア達へと街の方から地上では眼にかける事が少ないクリティア族達がぞろぞろと現れ、リタやカロル、パティを取り囲む
「クリティア族がたくさん……」
「こんなにクリティア族っていたんだね…」
「こりゃ驚いた、本当に外から人がやってきたぞ!」
「あら、まあまあ、ミョルゾを呼んだのはあなたたち?」
「おやおや?これはまた妙な感じだ、変わった飾りを着けてるね」
「ちょっとあんたら、いい加減にしなさいよ」
「あなたみたいな小さな子がどうやってここに来たの?」
「あんた、言われてるわよ」
「あぅ……?」
「リタっちもでしょ」
外界からミョルゾへとやってきたアルシア達が珍しいのか、彼らはリタ達の外見を興味深そうに観察するもその視線が鬱陶しいリタの苛立が募るのは見て取れる
尽きぬ興味を追う彼らの中の一人はフィエルティア号と一緒に停泊していたバウルへと近付き、彼が始祖の隸長ではないかと気付いた様だ
「この魔物ってひょっとして始祖の隸長かい?」
「バウルよ、忘れてしまったの?」
「あら、あなた、何年か前に地上に降りた……」
「……確か、名前はジュディス、そうジュディスよ。何かすることがあったのよね、それで……」
「もういいかしら?長老さまに会いたいのだけれど」
「そりゃもちろん、好きにするといい」
「また散歩してるかもしれないけどね」
興味心が落ち着いたのかクリティア族達はその場を後にし、その様子を監視していたレイヴンは彼らをおかしな連中だと評するとリタはそうではなく失礼だと言うのだと反論
そこを止しておけば良いと言うのにカロルがリタを煽るものでそれが気に喰わなかった彼女がカロルの頭を容赦なく叩いたのだった
「リ、リタったら…」
「基本的にクリティア族ってああいう人たちなの」
「ああいう、人?」
「明るくて物怖じしない、楽天的で楽観的。よくも悪くも、ね」
「……地上に住んでるクリティアもあんな感じじゃ」
「人間と一緒に住んでるぶん、地上のクリティア族の方が少しすれてるって感じかね」
「ここのクリティア族の人達は気さくそうだね。あ、長老さまに会いにいくんだよね?」
「で、長老ってのもそんな感じなのか?」
「なんて言うか……まさにおかしな人の長老って感じかしら?」
ジュディスにそこまで言わせる人物というだけで色んな意味で凄い人物だというのは想像出来る
違う意味での緊張がアルシア達を包みながらも立ち去ったクリティア族の後を追う様に街へと続く扉を開き、立ち入った
「こんなところに街があるなんて驚きなのじゃ」
「あたしの知らない魔導器がたくさんある……」
「魔導器を作った民……どうやら本当ってことか」
「……そうね、こんな魔導器を見せられれば、その話も信じられるわ」
「お嬢ちゃんとアルシアちゃんの力を何とかする方法、ここで案外さらっと見つかったりして」
「そう……だったら、いいんですが……」
「何とかする方法がここにあるから、フェローは私達をここに…なんて考え過ぎかな…」
街のそこかしこ、そして先程街へ入る際の扉の傍らにもあった廃棄された魔導器へとカロルは近付き、それが稼働していない事に気付く
その後に続く様に廃棄された魔導器を覗いたリタの見解ではこれには魔核がない、筐体だけの抜け殻だと言う
「この街は魔導器を捨てたの、ここにあるのはみんな大昔のガラクタよ」
「魔導器を捨てた…?」
「どういうこと?」
「それがワシらの選んだ生き方だからじゃよ」
ジュディスの言葉に驚き、振り向いた先の視界には第三者として一般のクリティア族とは違う豪華な髪飾りと眼を引く彩色の服を纏った老人が映った
突然の第三者の介入に言葉を出せずにいるとジュディスが彼と見向かい、久しぶりだと告げ、その次に彼が長老だという事を明らかにした
「外が騒がしいと思えば、おぬしだったのか。戻ったんじゃの」
「この子たちは私と一緒に旅をしている人たち」
「ふむ。これは……魔導器ですな、もしや使ってなさる?」
「ああ、武醒魔導器を使ってる」
「ふーむ。ワシらと同様、地上の者ももう魔導器は使うのをやめたのかと思うていたが……」
「ここの魔導器も特別な術式だから使ってないんです?」
「魔導器に特別も何もないじゃろ。そもそも魔導器とは聖核を砕き、その欠片に術式を施して魔核とし、エアルを取り込むことにより……」
「ちょっ!魔核が聖核を砕いたものって?!」
「左様、そう言われておる。聖核の力はそのままでは強すぎたそうな、それでなくてもいかなる宝石よりも貴重な石じゃ
だから砕き術式を刻むことで力を抑え、同時に数を増やしたんじゃな。魔核とはそうして作られたものと伝えられておる」
さらりと事も無げにリタでさえも知らなかった魔導器の要である魔核の構造を告げられ、皮肉な話だとユーリが一言呟く
それもその筈、世界を乱す魔導器を何より嫌う始祖の隸長が生み出す聖核が魔導器を作り出す事に必要不可欠だという話なのだから無理もない
独自の文化が発展し地上の建造物のデザインとは相容れない街の風景、この二つがアルシア達にミョルゾという街に不思議な景色だと称させた
景色を見つめていたアルシア達へと街の方から地上では眼にかける事が少ないクリティア族達がぞろぞろと現れ、リタやカロル、パティを取り囲む
「クリティア族がたくさん……」
「こんなにクリティア族っていたんだね…」
「こりゃ驚いた、本当に外から人がやってきたぞ!」
「あら、まあまあ、ミョルゾを呼んだのはあなたたち?」
「おやおや?これはまた妙な感じだ、変わった飾りを着けてるね」
「ちょっとあんたら、いい加減にしなさいよ」
「あなたみたいな小さな子がどうやってここに来たの?」
「あんた、言われてるわよ」
「あぅ……?」
「リタっちもでしょ」
外界からミョルゾへとやってきたアルシア達が珍しいのか、彼らはリタ達の外見を興味深そうに観察するもその視線が鬱陶しいリタの苛立が募るのは見て取れる
尽きぬ興味を追う彼らの中の一人はフィエルティア号と一緒に停泊していたバウルへと近付き、彼が始祖の隸長ではないかと気付いた様だ
「この魔物ってひょっとして始祖の隸長かい?」
「バウルよ、忘れてしまったの?」
「あら、あなた、何年か前に地上に降りた……」
「……確か、名前はジュディス、そうジュディスよ。何かすることがあったのよね、それで……」
「もういいかしら?長老さまに会いたいのだけれど」
「そりゃもちろん、好きにするといい」
「また散歩してるかもしれないけどね」
興味心が落ち着いたのかクリティア族達はその場を後にし、その様子を監視していたレイヴンは彼らをおかしな連中だと評するとリタはそうではなく失礼だと言うのだと反論
そこを止しておけば良いと言うのにカロルがリタを煽るものでそれが気に喰わなかった彼女がカロルの頭を容赦なく叩いたのだった
「リ、リタったら…」
「基本的にクリティア族ってああいう人たちなの」
「ああいう、人?」
「明るくて物怖じしない、楽天的で楽観的。よくも悪くも、ね」
「……地上に住んでるクリティアもあんな感じじゃ」
「人間と一緒に住んでるぶん、地上のクリティア族の方が少しすれてるって感じかね」
「ここのクリティア族の人達は気さくそうだね。あ、長老さまに会いにいくんだよね?」
「で、長老ってのもそんな感じなのか?」
「なんて言うか……まさにおかしな人の長老って感じかしら?」
ジュディスにそこまで言わせる人物というだけで色んな意味で凄い人物だというのは想像出来る
違う意味での緊張がアルシア達を包みながらも立ち去ったクリティア族の後を追う様に街へと続く扉を開き、立ち入った
「こんなところに街があるなんて驚きなのじゃ」
「あたしの知らない魔導器がたくさんある……」
「魔導器を作った民……どうやら本当ってことか」
「……そうね、こんな魔導器を見せられれば、その話も信じられるわ」
「お嬢ちゃんとアルシアちゃんの力を何とかする方法、ここで案外さらっと見つかったりして」
「そう……だったら、いいんですが……」
「何とかする方法がここにあるから、フェローは私達をここに…なんて考え過ぎかな…」
街のそこかしこ、そして先程街へ入る際の扉の傍らにもあった廃棄された魔導器へとカロルは近付き、それが稼働していない事に気付く
その後に続く様に廃棄された魔導器を覗いたリタの見解ではこれには魔核がない、筐体だけの抜け殻だと言う
「この街は魔導器を捨てたの、ここにあるのはみんな大昔のガラクタよ」
「魔導器を捨てた…?」
「どういうこと?」
「それがワシらの選んだ生き方だからじゃよ」
ジュディスの言葉に驚き、振り向いた先の視界には第三者として一般のクリティア族とは違う豪華な髪飾りと眼を引く彩色の服を纏った老人が映った
突然の第三者の介入に言葉を出せずにいるとジュディスが彼と見向かい、久しぶりだと告げ、その次に彼が長老だという事を明らかにした
「外が騒がしいと思えば、おぬしだったのか。戻ったんじゃの」
「この子たちは私と一緒に旅をしている人たち」
「ふむ。これは……魔導器ですな、もしや使ってなさる?」
「ああ、武醒魔導器を使ってる」
「ふーむ。ワシらと同様、地上の者ももう魔導器は使うのをやめたのかと思うていたが……」
「ここの魔導器も特別な術式だから使ってないんです?」
「魔導器に特別も何もないじゃろ。そもそも魔導器とは聖核を砕き、その欠片に術式を施して魔核とし、エアルを取り込むことにより……」
「ちょっ!魔核が聖核を砕いたものって?!」
「左様、そう言われておる。聖核の力はそのままでは強すぎたそうな、それでなくてもいかなる宝石よりも貴重な石じゃ
だから砕き術式を刻むことで力を抑え、同時に数を増やしたんじゃな。魔核とはそうして作られたものと伝えられておる」
さらりと事も無げにリタでさえも知らなかった魔導器の要である魔核の構造を告げられ、皮肉な話だとユーリが一言呟く
それもその筈、世界を乱す魔導器を何より嫌う始祖の隸長が生み出す聖核が魔導器を作り出す事に必要不可欠だという話なのだから無理もない